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針が刺さったままデカダンスホスピタル 夢の終わりに
尾ひれが跳ねて
視界の隅の
水面が揺れた

耳奥に流れる
遠い海からの便り
風が叩く戸口を
そっと開くと
千の夜を留めた星が
瞬き瞬き
手招きをしている

 ....
誕生日だね
おめでとう

生まれてきてくれて
ありがとう

そして今日まで
生きてきてくれて
ありがとう

君の愛する家族と
君を愛する友人たちのすべてに
ありがとう

い ....
窓にかげろうがいた。

触覚を揺らして男を見ていた。

余命が短い男は振動に揺れながら

弱った細胞が虫に同情して泣けと責めた。

あの、かげろうも泣くだろうか、

親が泣くだろう ....
人の心はうつろいやすく
今年話題のあの人この人
豪雨と共に消えてしまった

首刈りの人はいますか
号泣の人はいますか
STAPの人はいますか
佐村河内と
あっち向いてホイはいますか
 ....
胸ポケットからボールペンが落ちた
8分の\108の鉤爪
割れ、不能になる
この荒野に立てる爪が
ガラスの脆さを表した

欠けて
散って
スローモーション
インク
{ルビ黒の彩= ....
あるいは、私は人里から山を一つ越えたところにある渓流の脇を何も考えずに歩いていた。落葉樹が思い思いに枝を伸ばし、太陽は私の上に斑点を作っていた。渓流が川底の段差に応じて流れ落ちる音のほかに .... 片耳だけ玉虫色のピアス 淡い空の底に沈んだ
クリーム色の海面が
純白の部屋の窓から見える
青い砂漠の向こう
嘆きの川の向こう
黒い砂浜に建つ
新月の真下の白い監獄
壊れた僕の白い墓
朽ちない立方体の匣の中
 ....
 綴じられた手紙の様に
 君の心を読むことができない

 それを
 どうしても知りたい

 僕のことを
 どう思っているのか

 今、自分が
 ごつごつした
 隕石に変身して
 ....
木造家屋解体
それは危険な現場だ
当然ながら周囲と現場を隔絶する
そして作業は始まる

まずは上からだ
瓦をはいで投げる
ポイポイと
深箱と形容される荷台に

梁と横木に乗っていな ....
水底の傷
陽を見つめつづける
水底の傷


霧の奥の棘
言葉を抄えない
霧の奥の棘


空き地をわたる風が
目を潤ませる
昨日の雨
昨日の文字


 ....
梅干しを
完熟した実を
塩に
およそふた月
ざるにあげて
日に晒す
塩分が凝結し
表面がきらきらら
結晶とはこれだね
豊満な実は
今やシワがより
熟していた面影は無い
けれどそ ....
「夏風邪,気いつけや」

マスクをしたあたしに
チューブだらけの 彼が言った
ぶっきらぼうに 頼ってくれた
無愛想さも 衰えていく 痩せた腕

二つに引き裂かれそうだ
「先生,顔色 ....
ありがとうも言えず夜の喫茶店 いてつく大地の
導きよ

たてつく壁への
道こえて

  ☆

世界の秘密に
気付くとき

世間の人々
みな人形

  ☆

危機的想念
真実いずこ

もろさ ....
とろけるチーズのように
僕の心臓に絡みついていた
君の言葉は
冷めて
剥がれ落ちてゆく

今日からは
雨も風も雪も光さえ当たらない
地下歩行空間を
僕はずっと歩いていく

誰とも ....
いつかもここへ座って空気を吸っていた
ななめに流れる道路、さかりをすぎたさるすべり
ひらかれた場所に座ってみわたせば
蒸発するいくつもの過去
【また きます】


「雨が降り始めましたから
みなさん もう いそいで 降りてください」
と云われて 震えた
そういわれて わたしは いそいで 
その場を離れてしまった

ほんとう ....
太陽だって疲れるさ
毎朝 毎朝 地平を登り
夕な 夕なに 沈んで

一服させてあげたいけれど
誰もがそれを許さない

どんより色の雲のむこうでも
休みなく
疲れた太陽が微笑んでいる
 ....
HONEONNA (骨女)


わたしの肩甲骨を
あなたの冷たい指先が
抱き寄せると

わたしの胸骨は
哀しく軋んで
あなたの裏切りを覚った

わたしの鎖骨を
あなたの嘘が ....
きれいな子がいっぱいいて向かい側のホーム そこここにある道はすべからく
茨が生えていたのだと知った時

それでもかまわずに歩き続けた
道には色々な茨が敷き詰められ

気が付かずに歩いていたけれど
つまづいて転んだ時に振り返る
 ....
足跡がないのは言い訳でかためた糸をずっと渡ってきたから

不器用だと思っていた左手が、ただ使ってないことに気づいちゃったんだ
防衛大臣は
連立を組む極右政党
「大東亜の夜明け」
党首剛力誠義氏に決まりましたが
それに対する関係諸国の反応は
次の通りです

まずアメリカですが
剛力氏がネイティブアメリカンへの
 ....
此処には
白菜の 代わりとなる
透明な ダイヤモンドも

人参の 代わりとなる
紅き ルビーも

モロキューみたいに 爽やかな
エメラルドも ないけれど

くっつりと 寄り ....
郊外上空/

図書館からコンビニまで
君の言葉が消費される
ビルの屋上では詩集が燃やされる
もう、僕は、
自分を疑っているんだ。
響きまくる音、音、音、
あらゆる音が郊外上空を支配する ....
今日は町内会の清掃活動日
今日は春のウオーキング大会最終日

近所のかみさんたちが
雑草刈りしている

 あいさつはしないほがいいな
  気付かれないように行った方がいいな

か ....
ここエジンバラの森では象が歩く度に草花は押しつぶされて
つぶされた土の中からお化けが顔を出すよ

、困った、 困った 、

揺れる度に匂いは吸いとられてしまう
匂いにつられて小さ ....
夏だ




夕立はバリバリと瓦を噛んでいる

私は雷のようにゴロゴロと暇を持て余している

朝から付けっ放しのテレビでは

子供向けの絵画講座が流れていた

暇は右腕を勝手 ....
ただのみきやさんの自由詩おすすめリスト(14137)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
針が刺さったままデカダンスホスピタル- 北大路京 ...自由詩114-9-6
鬼魚の目覚め- 衣 ミコ自由詩6*14-9-6
誕生日___(親愛なる友へ)- Lucy自由詩13*14-9-6
「バスにて」- 宇野康平自由詩214-9-6
うつろい- 花形新次自由詩314-9-6
どろみ黒色- なけま、 ...自由詩214-9-6
- 葉leaf自由詩614-9-6
片耳だけ玉虫色のピアス- 北大路京 ...自由詩314-9-5
クリーム色の情景- 凍月自由詩5*14-9-5
ただの女- まーつん自由詩12*14-9-5
空飛ぶねずちゅう- ドクダミ ...自由詩414-9-5
午後と手のひら- 木立 悟自由詩6+14-9-5
今年も- ドクダミ ...自由詩514-9-5
仕事場で- 藤原絵理 ...自由詩5*14-9-4
ありがとうも言えず夜の喫茶店- 北大路京 ...自由詩414-9-4
潰滅- シホ.N自由詩314-9-4
可能性- Lucy自由詩6*14-9-4
蒸発- はるな自由詩614-9-4
住う寝る所_二編- るるりら自由詩27*14-9-4
つかれる- ドクダミ ...自由詩314-9-4
百鬼繚乱_<_2_>- nonya自由詩25*14-9-3
きれいな子がいっぱいいて向かい側のホーム- 北大路京 ...自由詩514-9-3
野茨・・・- tamami自由詩614-9-3
透明な土- カマキリ自由詩414-9-3
内閣改造- 花形新次自由詩114-9-3
白い鍋の夜- 藤鈴呼自由詩4*14-9-3
4つに切れてる現代詩- 左屋百色自由詩14*14-9-3
何となく後ろめたい時- イナエ自由詩15*14-9-3
仮に/蘭はモビルスーツを試着中- アラガイ ...自由詩7*14-9-3
黒い虹の絵- 中村 く ...自由詩2*14-9-3

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