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二人の関係は雨に見透かされていた
汚泥と良心とを綯い交ぜにしたテクスチャの狭間
しなだれかかる若さと僕のように老いを見据えた若さとでは
手に手を取り走っていくに道があまりに遠い

飛行船より ....
夜歩く俺の事を
奴は知っていて
狙いやがった

本体から分離して
暗闇に潜む奴は
アスファルトを這って
後を付回していた

街路灯の下で
急に飛び出してきて
俺の影に噛み付くと
 ....
誰かの森の中に寝転んで
陽だまりを浴びて
ただひたすら
夢だけを見ていた

こんなに晴れた日に
目を閉じているのは勿体ないと
この星のささやきが
聞こえた気がした

そろそろ
現 ....
東京から夜空の帰り道

視界からは動かない翼を眺めると
その周りに、その時間には似合わない明るい雲が見えた

不思議だな、と思いながら狭い窓から覗くと
無言で輝く真っ白な満月

今日は ....
ここは泥棒市場
通称キャットストリート
骨董を売る店が連なる

ここで売っているものは
どことなく胡散臭く
まがいものの匂いがする

モノガタリには事欠かない

溥儀が紫禁城でコオ ....
ヒッグス粒子の

その存在を

つかまえようと研究しているひとがいる

証拠とアリバイを突き合わせてゆく

その仮説は

書きはじめられたミステリー小説のようだ

動機なき殺人 ....
むっくりと太った柴犬がのしのしやってくる
なんかその照りぐあいは
焼きたてのチョココロネのようで
ぎゅっと抱きしめたら
頭からぽろりととれて
チョコクリームがどっさりでてきそうだ

チョ ....
夜の闇で真っ黒になった酸素を

腹いっぱい吸い込んでしまえば

ますます苦しくなってあえぐ

ぬれた目蓋を透かしておれは孤独を見た

独りで酸素を吸い、今日も生きているのだ

泡ぶ ....
言葉の海

大まかな地図を書いて
言葉の海に飛び込んでゆく
大きく息を吸い込んで
深いところまで潜ってゆく
言葉のかけらを見つけて
浮上する
欲張って今度は
もっと深いところまで潜っ ....
  換気扇の下で
  きょう、最後の
  セブンスターを吸い終わる
  少しだけ散らばった灰と
  砂のような煙草の葉を
  指を唾で湿らせて
  僕は掬いとった



  ....
{引用= 「竪琴」

  細かい
  木の枝に
  包まれて眠る
  にぶい銀色をした
  竪琴の音色たち
  それは、
  突然の風におびえ
  南へと巣立っていった

 ....
抱えきれない秘密を携えて歩く
頬をなでてゆく風さえ感知できずに

あの夕焼けは何だろう
燃え落ちていく太陽が近くて
僕は崩れ落ちそうだ

愛することと憎むこと
表裏一体だなんて陳腐だっ ....
死に行く体を抱えたまま

どこまで歩き続けるのだろう



青い乳房を抱えたころの私は

遠い昔

何を考えていたのか



励ましの言葉を発したいと思うのだけれど
 ....
なんにでも
おさまるべき箱があるのなら
透明な箱にいれてください

透き通る
部分をきれいにするために
明るい道を歩くことにしますから
猫が生まれた
二匹生まれた
かあちゃん猫が
ダンボールに連れてった
ある夜のこと…

翌朝起きてダンボール
こっそり覗いて見てみたら
なんと四匹生まれてた
おばあちゃんがね
これは ....
{画像=120710105150.jpg}

小さい頃から

自分はいらない人間なんだと思ってきた。

いつもいつも、死にたいと思ってた。

そんな時はよく、空を眺めた。

広いな ....
南国にも雪はふるのだろうかと
君が言う

南国では溶けて雨になるわと
私は答える

南国で雪がふれば、みんな喜ぶのにと
君が言う

みんなって誰のことと
私は問う

南国にも病 ....
空耳か
外を行く誰かの声か
妙に近い場所で
聞こえてくる誰かの声
聞き取れず
無視できない
例えるなら
かすり傷の
痛みのような
その声…


 ....
交番のまえで指名手配の写真や似顔絵を見るのが好きだった

小学生のぼくは駅の改札口のまえにいつも佇んでいた

犯人を見つけたらなにか気持ちのいいことが起こるような気がしたのだ


いろん ....
冬のあぶく冬の蒼
橋を洗い水を洗い
よどむ流れの背をつまみ
波を姿に押しもどす


膝の上
水の爪
氷そそぐ水
灯の下の無音


そこに封じようとするこころみ
そ ....
たったひとり味方がいると
人間は生きられる
それがなんにも教えない人でも

静かな背中をみていると
心にこたえがみえてくる


背中を背中を追うごとに
みんなが優しくなってくる
涼しい水に
足を浸して
スイカを食べる
焼き鳥を頬張る

麦茶を飲んで
麦藁帽子で
お散歩をする
魚が泳いでいる

夜になったら
お星様を見て
寒いから
車の中に入った

 ....
先に
想いが渡る

次に
鼓動が渡る

最後に
身体と車輪が
ついていく

川面は
曇り空の下で
もっそりと
黙りこくったまま
10両編成の
小癪なリズムに
渡られ ....
七夕は梅雨空に終わり
宙で二人が会えたのかどうか
そんな話題は太古のものとなり
地上ではいよいよの夏の盛りとなった

皆が思い出作りのパズルに取り組み始め
わが子のためにと口実をつけ
案 ....
少年はカブトムシをつかまえた
兄が教えてくれた秘密の場所だった
早く少女に見せたくて走った
その頃、少女は黙祷をしていた
自分の汗が少し臭いと思った
生活というものは量であると
感じ始 ....
安らいでいたいと思ったら
あの人のことは忘れてしまえばいい
なんてちょっぴり寂しい
食器棚からティーカップを取り出し
角砂糖をぽとんと落としてみれば
落ち着くところはやはり見えない心の底 ....
あした咲く朝顔は
雨の軒下でこうもり傘みたいに
とじています
あしたも雨なのかな
朝顔って、おかしな{ルビ花=ひと}だね
傘をもって
生まれてくるなんて

いちど咲いたら
もう、とじ ....
夏という透明な雫
空の匂いーーー光の中で
あなたはいた
少女は往年の片時を忘れず
中年は幼時の微笑みを忘れて
時は進む
「ガラスは砕かれた玻璃の名残りだ」と
誰かが言う
その言葉は乾い ....
みな
人の後ろを歩いている
いい人の
悪い人の
普通の人の

空から見たら
変わらない人となって

見られたい
ようには見られず

ひと固まりの雲が浮かんでる
まるで人の群れ ....
言い訳を探していたら1日が終わった
掃除して洗濯して買い物して
夕飯の支度して食べて片付けて
"明日は仕事だから、もう休まなきゃ"
目が覚めたなら月曜がおはよう

朝起 ....
ただのみきやさんの自由詩おすすめリスト(14141)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
工場- 瀬崎 虎 ...自由詩212-7-11
蛇の影- 和田カマ ...自由詩2*12-7-11
mokutou-木祷- Neutral自由詩9*12-7-11
言葉を心のカメラにして- 邦秋自由詩3*12-7-11
キャットストリート- そらの珊 ...自由詩9*12-7-11
素粒子たちの夏- 吉岡ペペ ...自由詩1012-7-11
チョココロネ犬- 灰泥軽茶自由詩10*12-7-11
泡ぶく- きや自由詩112-7-11
言葉の海- itukamitanij ...自由詩1*12-7-10
迷路- 草野春心自由詩4*12-7-10
恐怖へのコラージュ- 草野春心自由詩3*12-7-10
風が爽やかな夕刻- kauz ...自由詩13*12-7-10
人生はセンスとリズム感が必要だと思うの- 初代ドリ ...自由詩6*12-7-10
透明な箱- 朧月自由詩312-7-10
十七年前の夏休み- もっぷ自由詩712-7-10
路傍の花- 永乃ゆち自由詩17*12-7-10
南国にふる雪- そらの珊 ...自由詩11*12-7-10
樹海の夜- ホロウ・ ...自由詩4*12-7-10
約束の地- 吉岡ペペ ...自由詩612-7-9
夜めぐる夜__Ⅳ- 木立 悟自由詩612-7-9
背中のこたえ- 朧月自由詩412-7-9
清流- ペポパン ...自由詩9*12-7-9
鉄橋- nonya自由詩25*12-7-9
夏はじまる- もっぷ自由詩412-7-9
ボーイ・ミーツ・ガール- たもつ自由詩14*12-7-9
黒い角砂糖- 乱太郎自由詩21*12-7-9
朝の日記_2012夏- たま自由詩33*12-7-9
夏の匂い- yamadahifumi自由詩612-7-9
雲の行列- 朧月自由詩512-7-9
日々- 細川ゆか ...自由詩312-7-9

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