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日月との戦いは続く
自動的に増える
あるいは複製される
かけがえのない唯一の災害

手に手に光源を持って
闇を深めに行く
自殺なら後でできるから
ありったけの飴をランドセルに詰めて
 ....
私たちは過去に梅雨晴れの菜の花をふつりと亡くしている
重ねられたむしろ、奥座敷には、立ち返れば
少女 ひとつ、気配すら ままならない

4つかぞえるうちに 喉が鳴る。心臓が弱いらしく、ひとり死 ....
季節を思い出した この冬に
  
時間のないジェットコースターに乗った感覚で

花を一輪大切に指で包む 会話を弾ませる 微笑みを正面に

時間の感覚を麻痺させる脳処理をして

この ....
    岩

   せせらぎがながれ

   葉やはなびらがながれて



    風

   計量器の退屈を戯れ




    ・

   無が刻印された
 ....
   

分厚い雨雲の真ん中が綻び
底なしの穴の遥か遠く
水色の空が薄氷越しに透かし見えると
遠い夕焼けが破れ目の縁を
なぞるように湿らせる

逝く人の
輪郭を切り取るだけの硝子窓
 ....
ここをいつも
ある程度
不快な場所にしておく必要があります
さもないと展望が描けず
裸で道に飛び出し
虹などを振り回す不審者が現れない
日常が止まらず
更新が始まらない

そして次に ....
水、の音をさがしている
  すっかり消えてしまった
   匂い、の足跡をたどれば

  猫が水をのむ

     舌が生きている
 手首から流れだす
   脈絡なく文脈もない
 ....
深く深く息を吸う
 それで灰の海に飛び込む

 薄明にも満たない冷たいだけのうねりに、
 なんども溺れながら。
 何処へ 向かおうと言うのだ

朽ち葉の思慮はない
ただふるえる筆に少し ....
寒さは
指の先から入り込み
肩へ
背中へ
そして足先へ

もう何も燃やすものがない
闇の他にはなにもない世界で
やがて闇と同化する

薄くて透けそうな
パラフィンカーテンよ

 ....
〈世界地図〉を熱心に観ていたあの猫はもうここに居ない

遅れていることを、怒っていたのか  祈っていることを、笑っていたのか

空を買いたいと、樹木たちが 雲に必死で持ちかけている

そん ....
十月になっても初夏みたいな日が続き
小さな畑でおくらの収穫をする

母は
穏やかでなんのわずらいもない日よりだと言う
この小さく可憐で柔らかなおくらの花が
せめて実になるまでそれが続きます ....
目を閉じているのに
感じてしまう
穏やかな気配

それは頬に
レコードの針を落とすような
光の歩みが
瞼を青くする

影になる場所で
隠れる前に
寝返りを打てば
会いに行ける
 ....
とろりと金色の滴りは オリーブや椿や葡萄の種から得たもの
蓮から採った精の封を切り ボウルに張った油におとす

傷を いつくしむこと

じくじくと痛む恨みを切りひらけば
妄念の脂が現れ 穢 ....
汽水域でしかいきられない乱反射は
椅子に座っても安らぎにはほど遠く
手から手と瓶のなか追いかけていた

 わたしの、わたし達の心は縛られることはない
 そんな風に真っ向から歌う事を忘れてしま ....
秋の夜は 濃さを増してゆく群青の空の深い深い奥のほうから
細い真鍮の鎖が二本 長く垂直に吊り下げられ  
両の手でそれに掴まり
先端の細い横棒に ピエロがひとり腰かけていたのでありました
 ....
{引用=犬猫たちに売りつけろ
わたしに課せられた使命
マスキングテープのためのコピーライト
わたしの仕事
わたしが社会を企て
会社に貢献するために

騒がしいものたちをだまらせたい
わ ....
不自由な直線で描かれた雨に
うたれている
肉体

つまりきみは
一歩も動かないまま
ふるえてある

姿という姿はめくられ
白紙というには色褪せたページが
きみの瞳のなか ....
月子は、私の母のことだが、死ぬべきである
私は川沿いの円環を下り荒れた祭壇、
八百万もいれば中には中々に信じがたい神もいて、呪いを司る針金虫の神の祭壇に
軽く手首を切る


月子は海に行 ....
ベンチよりも
ブランコがいい

想いきり漕いで空まで行けるかと錯覚し
失速して引き戻される

そしてまた反動で舞い上がる
思いもよらない高さまで

雲梯をコツコツのぼる握力も根気もな ....
美しいのは
ぼろぼろだから

逃げて
隠れて
捕まって

ひたすら殴られ
また逃げて

見つからない私の心は
空にでも海にでも
隠れてしまったから

いつしか
南も北もな ....
晴れた日の海のような青
遠い島まで泳いで行けそうな空

台風の落としものを拾う子ども
背中には
期間限定の羽

台風が去った朝に
台風の行方を考える
身軽なようでいて
実は
ひと ....
  順々に
  液状の名詞が
  格子に垂れてしたたる
  世界のおおよその大きさが
  張られている 複数の 頭蓋
  額縁にぶつかり 欠けてしまった
  顔のような 意味

 ....
周りのみんなが眠っているのに自分だけが目覚めている夢を見た
起こそうと呼んでも誰も返事をしてくれない

窓の外で陽射しだけが明るい
いびきが響くま昼間の午睡

眠っている大人たちの間に身を ....

















娘達はそれぞれの朝を淡々とこなし
不可解な冗句に化身し消えてしまう






え ....
AM03:09
開けるべき扉を失くした鍵が
中空で揺れている

意識に垂れ込める
半透明の暗い流体

AM04:23
中空の鍵は
かぼそい声で祈っている

薄紫の波が
幾枚か水 ....
ふるさとみたいな
おなかのつめたい石に
雨が降る

チャコールグレーの傘をさした
すぎやまくんに
水溶性の雨が降る
溶けていくね
好きだったのに

ほんとうは存在していない ....
抉り取られた枝、から
予告もなく傾いていく
網が からめとる とられない
誰かの手紙が捨てられて
落書きばかりにうんざり

ひさかたの果実にうつつをぬかす
転がる、ひかり、分散、なつのひ ....
ホームで見上げる架線の五線譜
トンボの音符が泳いでいた

雲のト音記号のとなりに
カラスの休止符が舞い
壁の時計はフェルマータ
パンタグラフはデクレッシェンド

発車を告げるアナウンス ....
私は
ぱっくりとひらいた、むきだしの
乾きと血と脂の湿りと
ほぐされることない鋭敏な
線のからまりからなる

触れれば刺し
眼差せば響く
悠久の吐き気
締めつける雨を
食いしばる ....
古い文庫本の背表紙に
張り付いて煎餅になった蚊の
周りに描かれた茶色い地図は
それを読んだ誰かの血


まだ賑やかだったころ
白い箱を置いてアコーディオンを弾いていた
片脚のない白 ....
ただのみきやさんの自由詩おすすめリスト(14125)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
あの頃は電話も- いる自由詩221-12-13
彼方肆- あらい自由詩221-12-9
時間を落とし切る- 朝焼彩茜 ...自由詩321-12-2
#- 津煙保存自由詩6*21-12-1
終章- Lucy自由詩1421-11-22
民主- いる自由詩221-11-21
水導- 帆場蔵人自由詩421-11-21
薄墓詩- あらい自由詩321-11-15
パラフィン- そらの珊 ...自由詩10*21-11-12
_記憶の粒_- ハァモニ ...自由詩221-11-9
おくらの花- そらの珊 ...自由詩15*21-11-6
朝の光- ミナト ...自由詩221-11-2
香油- 福岡朔自由詩721-10-30
舗装路- 帆場蔵人自由詩821-10-28
空中ブランコ- Lucy自由詩5*21-10-24
マスキングテープ- 津煙保存自由詩6*21-10-19
クロッキー帳の夜- 新染因循自由詩1221-10-13
海へ、それが寄生虫の意思だとしても- useless自由詩721-10-12
ブランコ- Lucy自由詩5*21-10-2
冬枯れ- TwoRivers自由詩4*21-9-26
茄子の花- そらの珊 ...自由詩13*21-9-20
格子- 草野春心自由詩521-9-16
午睡- Lucy自由詩5*21-9-12
三角錐上の柔らかな球体- 三明治自由詩221-9-9
未_明- 塔野夏子自由詩2*21-9-9
水溶性の雨- 自由詩17*21-9-4
夏至祭は終わった- 帆場蔵人自由詩521-9-2
プラットホーム- Lucy自由詩2*21-8-30
- 凪目自由詩121-8-26
アーケード- 藤原絵理 ...自由詩2*21-8-23

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