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盆地は風が微弱で頻繁に空気がたまり大変だと聞くぞ

だが平地をぐるっとする山脈の壮観な岩肌にぶつかる太陽やら月やらの繊維を纏った風が
大空からどえらい風神様になって渦巻き吹きつけると聞くぞ
 ....
優しさと痛みをくっつけてくれるのは

あたたかさだった

優しさと痛みだけなら傷つけるだけだった

冬の光のような

さわやかな絶望と楽しげなかなしみ

太陽と地球の距離、そのあた ....
ジンジャーエールの
薄いこがね色に光る泡を
優しく、かき混ぜ、溶けるように
わたしの過ぎた惑いを
散らしていった



冬の早朝に舞い降りる霜のビロードで
肌のヒリヒリする感触が
 ....
僕はワンカップを片手に
車窓に体寄せていた

電車の外は雨らしく
ぱたぱたと打ち付ける雫が
声なき声の模様を描き僕を飾る

ざわめきの静寂に叫びを埋めて
引きずる体の亀裂を紐で縛って
 ....
青い空に
浮かぶ雲は
他にやることもないから
特別にゆっくりしている
なんの充実感もない
無益な時間を消費してるだけだ

一瞬は永遠につながっている魔法

雲よ

あなたは
い ....
昭和13年の正月にタイムスリップしていたのだ

女は着物か着物っぽい洋装をしていた

喫茶店では皆姿勢が良かった

会話の声はさ行が強調されて聞こえた

新聞はどれも昭和13年の正月の ....
  黒いきみの髪がひかって
  何も云えなくなるのは良い
  全部云ってしまっても良い
  くちびるがはずむ桃いろの夢

  剥いたばかりの林檎のように
  とても素敵な匂いのする ....
側面と奥行きを切り詰めた青い神経の
清潔な色彩の箱庭
消え入りそうに立て掛かる
淡い寓意の記憶
それはきみが好きだった世界の一つ

蜂蜜色のレンガを積んだ家々を背にすれば
いまも ....
愛が溢れ出す

それはほんとうの話

切なさの正しさを調べ出す

もう受け入れて貰えなくて

干からびた脳が暴きたてる

あなたの愛の

それはほんとうの話


最愛が旅 ....
燦 とひかりが降り
彼の中の森がめざめる
その肢体が
若枝であり
清流であり
薫風である彼の中の森が
その数多の瞳を
つぎつぎとひらいてゆく

きらめきをこぼしながら
鳥たちが飛び ....
穴を掘る
私たちは穴を掘る
深く
硬い地面に埋もれた
季節の輪郭をなぞるように

穴を掘る
私たちは穴を掘る
さらに深く
地中を飛ぶ鳥たちの
淡い心臓に届くように

手紙を拾う ....
うすらさむい肌に
あなたがのったとき
わたしはまだ女ではなかった

寝返りの襞に言葉が沈み
朝陽に産毛が焼かれると

夥しい嘘が
たった一枚の真実に包まれて寝転がっていた
あかる ....
私自身、ともすると自信を失っている。

いや、自信がない訳ではない、自信が限定的になっている。

年を重ねると経験値が上がる。

その経験には当然、プラスもマイナスもある。これが私の自信を ....
深々と雪が降り積もる
かじかむ手に息を吹きかけ
ウイスキーで体を温め
スタンドの灯りで短編小説を読んで過ごしていた
時計の針だけが闇の中に響き
孤独に耐えていたあの冬の夜
寂しくて気が狂い ....
いつも気になっていたのは
君の鼓動、
タイムリミットのある
運命みたいに
乱ざつに履きかえた内靴と外靴
しろくおもみのないものが
花びらの速度で降りつづける夜
水平線の見える
駐車場へ ....
早すぎた朝の向こうに夜があるように
遅すぎる夜の向こうに朝があるように
光に狂った雪街の景色を
僕たちはビルの屋上から見下ろしている
それは何の不幸でもなかったのに
苦い思い出としていつの間 ....
    (音楽)



   /あなたに出会 わなければ
    今のわたしは ない でしょう

  /あなたに泣か されなければ
今のわたしは ない でしょう

     ....
風を捕まえることはできない
元通りにならない風景が悲しい

乾いた青空にひび割れた枝先が伸び広がり
鳥たちが飛ばされ流されて行く

凍てつく川面に浮かぶ白鳥が餌を啄んでいるが
枯れすすき ....


太陽が冷たい大気をとおして
八角形にかくばっている
冬の朝
道路は人びとのいとなみに活気づいている
みなの吐くしろい息が揺れている


むこうの馬小屋のひらかれた窓から
茶色 ....
文章の欠片が部屋の隅で笑う
僕の脳内で言葉に白髪が生えてきて
杖のない単語がよく転んで痛がってしまう

今日は元旦
「あ」から始める餅つき
「け」「ま」りで祝う祈願成就と健康第一
「 ....
月が未明に

ひだりしたにだけ

亀裂を走らせ

音もなく

ざわつき

かがやき

それとは関係なく

オリオンは南天から北の裏側に


(天体とはそういうものだ) ....
痛む目頭を押さえ
溢れそうな感情を抑えている

救いは目に入らない
意識が捕らえたがるのは


  真面目に選ぶ事も無い悲しみや焦り


何故?
どうして、
繰り返され ....
糸をつむぐ
それはかつて
繭だったものたち
それを産んだものは蚕という虫
それを育んだものは桑の葉
それを繁らせたものは桑の木

ふるさとを発つ時
小さなかばんに
宮沢賢治の詩集と
 ....
洗濯物の張り番をしながら
びしょびしょの灰色がかったそこで雪の降る夢をみた
バラと塩の匂いをさせて
それは夜風に舞った
どれもが冷たく優雅に
その場かぎりに花ひらく冬をかじった
ク ....
曇天の
暗い空の下
巨大な
双曲線が
空に食い込んでいる

領域は
黒く塗りつぶされている
漸近線は隠されている

  漸近線の
  その下に
  ゆっくりとおろされた
   ....
貴方の夢に触れてしまえば
貴方の全てが見えてしまって
それを知って優しさに気付くのも
多分耐えられないのでしょうが
それでも触れずにはいられないので
どうかその頬を撫ぜている間だけ
眼を覚 ....
時おり止まり
時おり流れる時間の上を
雪と羽はすぎてゆく
星に棘に傷つきながら


雪夜の森に星雲が降り
倒れた霧の塔にまたたき
朝の月 昼の月のふちどりが
消え ....
深くて暗い悲しみに
今日も小雪が降りかかる
集めた辞書に言葉無く
林の奥の細道を
震える肩を抱き絞めて
歩いても
歩いても
たどり着けない場所があり
カラスだけが空を舞う

深くて ....
濡れネズミは
暗い水に止まる蝶をみてた
クッカクッカと

はりつめてた   針 ひりつか
す かすかな
エクスポーズド 、
濃くかたまる 夜露の
小骨

 ....
過ぎていった季節を常夜灯のように思う
わたしは揺り椅子の二つの脚に停留の錨を下ろし
アンテナの代わりに
机のうえの海に花瓶と丈高い花を置いて
自分のなかの未知なる惑星を探りだす
(わたしは丈 ....
ただのみきやさんの自由詩おすすめリスト(14137)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
盆地の友人- 末下りょ ...自由詩5*17-1-10
工場とららぽーと- 吉岡ペペ ...自由詩817-1-9
ポリリズム- 小林螢太自由詩21*17-1-9
車窓- 這 いず ...自由詩817-1-9
猫雲- そらの珊 ...自由詩14*17-1-9
水溜まり- 吉岡ペペ ...自由詩417-1-8
林檎- 草野春心自由詩517-1-8
カーネーション___リリー___リリー___ローズ- 末下りょ ...自由詩1*17-1-8
あなたの愛の- 吉岡ペペ ...自由詩417-1-8
森のロンド- 塔野夏子自由詩7*17-1-7
穴を掘る- オイタル自由詩6*17-1-7
あかるい森- はるな自由詩817-1-7
自信- 吉岡ペペ ...自由詩417-1-7
越冬- 星丘涙自由詩3*17-1-6
融解- 本田憲嵩自由詩717-1-6
楽園の春が萎れていく- 這 いず ...自由詩10*17-1-6
扶翼- 水菜自由詩3*17-1-5
北風の道- 星丘涙自由詩5*17-1-5
冬のしっぽ- 本田憲嵩自由詩5*17-1-5
あけまして- 乱太郎自由詩10*17-1-5
亀裂- 吉岡ペペ ...自由詩217-1-4
不器用な縫合- 葉月 祐自由詩12*17-1-4
糸をつむぐ女- そらの珊 ...自由詩23*17-1-4
冬のハリネズミは_、- 末下りょ ...自由詩1*17-1-4
大山- 北村 守 ...自由詩217-1-4
左様なら- 智鶴自由詩117-1-3
鏡振街- 木立 悟自由詩517-1-3
冬の悲しみ- レタス自由詩1217-1-3
冬のハリネズミ- 末下りょ ...自由詩1*17-1-3
星星- 本田憲嵩自由詩617-1-3

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