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その時、理由(いわれ)のない衝撃に狂うわたしのために
あらゆる風景が恐怖の紐で吊るされていた
だが、わたしは風景の風景たらしめる骨格なのだ

わたしの印象なら壁にそってどこまでも落ちていった
 ....
雨が降りやみ
風も吹きやんだ

笑顔のままで
濡れそぼる重たい旗を
強風に煽られながら支え続けた
孤独な旗手の闘いも終わった

鈍色の空が少しずつ明るくなると
どこかで小鳥の ....
マリッジブルーと
マリンブルーは
よく似ている

透きとおる
深い青と
私のゆううつが
たぶん同じで

だいたい
結婚は束縛である
水圧で
胸を押されて
呼吸できないその様子 ....
 
見上げてごらん夜の星ををききながら見上げてみる

梅雨の狭間の夜空を見上げてみる

あなたも見上げてはらっしゃらないかと、見上げてみる



*YouTube 見上げてごらん夜の ....
風に抗えず泣いてたたんだ傘 初秋の晴れた朝
人間の作った柵を乗り越え
甘藷の群生する土地に入って
甘味な芋を掘り出し 食っていた

と…
大きな人間が木の杖を構えて
殴りかかってくる
逃げる間などありはしない
 ....
シは救いになるか
射出されるパイロットのように
肉体を捨てて魂を脱出させうるか

人生が進み
環境が移ろえば
シを求めることはなくなると
もはやシは
あやしい輝きを
一切持たなくなる ....
町の外れの寂れた駅舎で
ベンチに座って
夕陽を眺めていた

母になれなかった女と
子犬を産めない犬と
それと女の連れの老人と

老人は抜き身の小柄を手にしていた
けれど今は病んで衰弱 ....
365色の色鉛筆を手に握って
じぶんのこころを見つめていくと
どんどんこころの内部まで歩いていって
種にぶつかるまで歩いていって
そのたねを
まっしろな紙にのせてみると
たねからとてもいろ ....
不意に 口から 出てきて

きみの 襟元に 当てた ことば


ロケットキャベツ



なんだろう



今朝 目覚めたとき まさか この口が

ロケットキャベツを 発す ....
駅のホームには真夏が居座っていて

人々は影を求めて黄色い線のさらに内側に行儀良く並んでいる


「貨物列車が通過します」



たくさんのコンテナを載せた電車は

風を引き連れ ....
裏側 裏側
なんの裏側
本の裏側 さしすせそ

咲いた咲かない あたしの才能
尻拭いばかりさせられる
水族館に住んでいた
セイウチみたいになりたいな あら
外はすっかり雨もよい

 ....
                 140608


なんとかなると思っていたのでここまで来られた
重い外套を脱いで肩の荷を降ろす快感を覚える
急に台所から魚を焼くにおいがした
妻の居る生活 ....
延々と
延々と
泣いている者がいる
{ルビ人工=ジンコウ}の芝の{ルビ草原=クサハラ}や
{ルビ五十= イソ }の昔の{ルビ瓦家=カワラヤ}や
{ルビ使徒= シト }の躰の{ルビ石棺=セキカ ....
戦場


辺りを見回すと曇った戦場になっていた
地図も何も持っていない
辿るべき道もなければ道を切り開く道具もない
振り返るとそこには文書の山があった
作り笑いをしている顔があった
と ....
さてそれからまた無限に近い時間が過ぎて
女はファンデーションを塗り続けた
その間に七人の王が即位し
大地を揺るがす大きな地震が二度あった

我々は本日ここに集いて
町内会の役決めをすること ....
ただ雨が降るモスキートには傘がない わたしのさみしい骨のゆくえは
乾いた風吹く荒涼とした地
どの生き物にすら踏みつけられることもなく
ただひたすらに転がってるだけ
あしたなら抱えきれないほどあって
きのうのひとっつも無い寂寞
 ....
私は
私のこの身の他に
何も持ってはいませんが

この手を使って
誰かの手を
握ることができます

この足を使って
誰かの足の
かわりになれます

この目を使って
誰かの命を ....
  単調なのに新鮮なさざ波の囁きは 
      つつじが丘には届かない
        海に面した街なのに

  もたつく足取りに発破を仕掛けて
おらは陰のないアベニューをふらつく
減価 ....
  一行の文を
  今しがた、私は読み終えた
  それでもテーブルについているのは
  私のほかに誰もいない、そして
  私はこのまま待つのだろう
  青空のせまいところに
  詰 ....
黒い芍薬
苺をつつく鴉たち
燃え草の茂みから南瓜が芽を出している

型枠だけ残した山村
川底の割れた舗装
空の色を変え、夏草を呼ぶように
降り始める雨
「梅雨は嫌い」と言ったら
おまえはそうでも
俺たちは雨が降らないと困るんだ
紫陽花の葉っぱに隠れていた
一匹のカタツムリに
小さな声で抗議された

「洗濯物が乾かない」と嘆く
なにを言 ....
 鮮やかな夕映えの中に立つと もう
 私は死を思い出すことが出来ない。
 いま目の前で繰り広げられている現象が強すぎて
 私の中に在る記憶という記憶は閉ざされる。

 沈黙の中で人が己の ....
陰惨 画賛
インクが黒く死に重視
印紙が白く二重に
死は三重に、苦は七重に
午後に10号発破 六時 勇姿
破竹、死地中に獅子獣 666 三重6
産後、重合 肉汁は血
死後に銃

クク ....
雨粒ひとつ雨粒ふたつ傘のない街で薬売っている 傘が行く
三叉路の紫陽花を横目に

靴がついてくる
水溜りをかろうじて避けて

身体は押し黙る
雨音の朗読を聴くともなしに

思考は潜り続ける
内側の後方の下部の
定位置に落 ....
トラックの運転手や作業服の男たちで賑う
国道沿いのコンビニの朝

駐車場の隅の喫煙コーナーに
隠れるように佇んでいる
くすんだ鶯色のトレーナーに古びたGパン
真新しさが不釣合いなスニーカー ....
<矛盾>
あなたを殺してしまいたい
でも
幸せにもなってほしいよ。





<矛盾なき矛盾>
本当に大切なものが
なすすべもなく消え去った時
もう残りの人生が余生でしかないと ....
醗酵することは発行されたものをもたないこと
あるいは発光する冷たい微熱をかかえた昆虫の夜を生きること
あるいは薄幸な女の身の上話にあいづちをうつ場末の安酒場の空気

欲望は醗酵し発熱し自分の足 ....
ただのみきやさんの自由詩おすすめリスト(14137)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
はるかな個人- 乾 加津 ...自由詩23*14-6-9
祭りのあと_(よさこいソーラン祭りに寄せて)- Lucy自由詩17*14-6-9
マリッジブルーとマリンブルー- umineko自由詩19*14-6-9
見上げてごらん夜の星ををききながら- 殿上 童自由詩20*14-6-9
風に抗えず泣いてたたんだ傘- 北大路京 ...自由詩10*14-6-9
イノシシ- イナエ自由詩10*14-6-8
- 木屋 亞 ...自由詩4*14-6-8
__駅舎にて- アンドリ ...自由詩414-6-8
じぶんのなか- うんち自由詩4*14-6-8
ロケットキャベツ- 八男(は ...自由詩614-6-8
- 中村 く ...自由詩7*14-6-8
欲しいと言えなかったもの- こうだた ...自由詩8*14-6-8
課題- あおば自由詩8*14-6-8
ツーユー・ビート- なけま、 ...自由詩214-6-8
戦場- 葉leaf自由詩414-6-8
__女なり!- アンドリ ...自由詩314-6-8
ただ雨が降るモスキートには傘がない- 北大路京 ...自由詩514-6-8
骨のゆくえ- もっぷ自由詩1714-6-7
できるはずだから- 無花果自由詩214-6-7
白い狼煙_九- 信天翁自由詩414-6-7
待つ- 草野春心自由詩314-6-7
bottom- mizunomadoka自由詩214-6-7
【_慈雨_】- 泡沫恋歌自由詩19*14-6-7
核心- ヒヤシン ...自由詩9*14-6-7
いんいちがいち_いんにがに- 中村 く ...自由詩5*14-6-7
雨粒ひとつ雨粒ふたつ傘のない街で薬売っている- 北大路京 ...自由詩7*14-6-7
傘が行く- nonya自由詩22*14-6-6
ある朝- 山部 佳自由詩314-6-6
矛盾_/_矛盾なき矛盾- クナリ自由詩19*14-6-6
ただしい醗酵のてびき- 梅昆布茶自由詩1914-6-6

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