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雫が膨らんで
水の花を咲かせた
春というあいまいなかたまりが
名前を速やかに消し去った
ためらう太陽の灼熱に
逆らっていく風の翼が折れて
時間は無限に挫折を繰り返す
英雄の墓が芽を吹き
 ....
しつこいんだよ
メタルくらくら
背中の甲羅が鈍く光る
痛いね
様子ばかりうかがって
手足が痺れて肩甲骨もまわらない
ここも暗いから
ごそごそと這い出してきては灯りを食べている  ....
砂のような
罵詈雑言を
浴びせられても
べつに痛くもかゆくもない
友達だったこともないヤツから

雨の日に浮かれ
這い出てきたのだろう か細い
蚯蚓が

ぺかぺかに光って
張り付 ....
どこか
骨の
奥底に
黙って居座る
黒い眠りのような
小雨の朝

歯ぎしりする歯が
もうないのです
そう伝えたいけれど
そこには誰もいなく
部屋の中には
少年のまま
老いた私 ....
グランドの脇の水路に
サッカーボールは半身を浸していた

昨日も今日も橋桁に寄り添って
沈むことも飛ぶことも出来ないで
流れることさえ出来ないで
水面に出た半身が陽に焼かている

赤耳 ....
濁った僕の目に飛び込んできたのは
真っ赤な椿
はちきれそうに赤の花が僕めがけてきた

赤 赤どれも赤
ぎざぎざに咲くそれは
鮮やかにうたっている

悩んでいた
うつむいていた
僕は ....
ひとりぼっちの部屋の向こう
空は高くて雲がない
見上げる天井(うえ)は蒼く透け
耳鳴り満ちる静謐や

投げ出された蔓薔薇の髪
薄く重い空気が肺を撫で
水揚げされた金魚の気持ちを思う

 ....
今日は微熱に侵されて
どうにもこうにも
どうにも食欲がない
精々がところ
生ハムかスモークサーモンとアボカドだろう
希少な休日なのに
昨夜から十三時間は寝ているのに
熱は下がらない

 ....
白い駅のベンチに
坐っていると
うつろな心臓を
ひとつの喪が
列車のように通過してゆく

それとは関わりのない
やわらかな事象として
少し離れたところに
色とりどりのチュ ....
軽い玉に指が入らない 絶望に負けたくない、と
娘が言った

絶望を知ったのかと
私が絶望した

悲しみにも負けたくない、と
娘が笑った

娘が隠している涙に気づいて
私が泣いた

この子は
強いん ....
私は黒いものが好き。
私は暗いものが好き。
黒さには深い果てしなさがある。
黒い果てを降りていくと。
暗く真っ赤な川がある。
川には熱がある。
この熱からたくさんの物語が生まれる。
私も ....




 キ
  ミ
   壊れちゃっ
    天と地
  なくなっちゃっ
   テツのかた
   まりにし
  てんとてん
   けとばした
    上と下
  なら ....
うつむいて羽ばたく鳥はいないので
あなたの目をみて嘘を言います
夜がどんなふうに崩れていくか
あなたをどんなふうにうしなうのか
わたしが

知りたくて
強い風に飛ばされそうになると
いっそのこと飛ばされてしまえと思うのに
足は踏ん張ってしまう

気持ちはここにあらず
空高く舞い上がっているのに
足は踏ん張ってしまう

意気地なし
自 ....
二日酔いに覚めた朝
窓際の水槽が透明度をあげ
虹色の群れは餌を待っている

ぼくは重い肢体をもたげ
パラリ パラパラと顆粒状の餌を撒くと
タナゴたちの歓びは丸くて黒い瞳を輝かせていた

 ....
     朝目覚めると空のコップが
     ひとつ置かれている
     わたしは満たす
     さわやかな空の青さ
     もうすぐ咲くだろう蕾の息遣い
     少し焦げた目玉焼き ....
透明人間になったらさみしくない
あなたの枕元にたったり
耳元でこしょこしょ話したりできるし
そっと服にはりついて会社にいったりもできる

透明人間になったらこわくない
噂話も知らん顔できる ....
山から
猫のひげみたいな藤がでているね
紫いろのつんつんを
みあげて歩く道は
いつもの道

悲しくても
うれしくても歩く
いつもの道
シチリア陶器のにおいが
肺にひやりと触れて
食卓に佇むかすみ草は
ほろほろと崩れだす

心を涼しげにもち
からりと笑え。

重たい熱風に転ばされた
ちいさな天使
痛くとも泣くな。
 ....
内側
蟋蟀みたいな細長い脚で
かりかりと
引っかかれている
そんな感じ
続く
喉の痛み

また咳にうなされるのかと
眠ることに恐怖を覚える

そしてまた疼く
喉の内側
曇り後雨の日に

傘を忘れ

駐車場までの

一時

私は背筋を伸ばし

胸を張って

歩いてみた

降り始めた小雨は

気持ち良いくらいに

私の顔ばかりを打った ....
たとえ私に何ができなくても
一筋だけの光を点滅を残せるだろう
黄金ではなく
それが真鍮であろうと
刹那に眩しい光は放てる

たとえ私に何ができなくても
湖面に映る月の輝きを残せるだろう
 ....
空を見上げる。
 
留まる鱗雲に、ふと時の流れを忘れる。
 
風の櫛が髪をすく。
 
目をつぶって風の匂いを嗅ぐ。
 
夏が近づいている。
 
あの夏を思い出してみる。
 ....
カラン
カタン
コトン

いろいろ集めた オノマトペ
どれが 似合うかなあ

鏡の前の少女に
トンネルを差し出す

暗がりの中
ちょっと 寒いけれど
勇気は あるかい?

 ....
本を読む。(ほんとはいつも数頁でアウトなのだが)

たぶん脳のどこかの
マッサージぐらいには
なるのだろうな

「ヴェニスの商人」
「こころ」
「愛と死」

「二十歳の原点」
「 ....
憎しみが始まる
気づかぬうちに

理由も動機もないまま
操られ

私の敵は
君じゃない
君が憎むのも
私ではない

互いに見えないのだから
気にすることはない
なのに
君の ....
朝起きたら

庭が暗く濡れていた

夜の間に降る雨は

私の代わりに

流された涙の様

その濡れた庭肌を

朝日が少しずつ

乾かしていく
 浅いひびわれができた
ベランダの三和土でみる
       一匹の蟻
   単なる散策なのか
       それとも
  餌を探すためなのか
  まるで卒寿となった
    おひとりさ ....
{引用=ゆれる、ゆれ、たちあがる、あわい、影に、
くるまれた、ままの、「わたし」の、身体は
ゆびさき、から受粉して 髪は緑にながれる

血が赤いという現実を、見捨てて、
血が赤かった ....
ただのみきやさんの自由詩おすすめリスト(14137)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
Spring_Song- 葉leaf自由詩616-5-3
腹黒い虫- アラガイ ...自由詩8*16-5-3
乾燥地帯- Lucy自由詩16*16-5-2
5/2- 山人自由詩12*16-5-2
水に浸かるボール- イナエ自由詩9*16-5-1
椿爆弾- 朧月自由詩216-5-1
白い昼- 梟 由香 ...自由詩4*16-5-1
五月の夢- レタス自由詩3+16-5-1
春の駅- 塔野夏子自由詩6*16-5-1
軽い玉に指が入らない- 北大路京 ...自由詩216-5-1
- ガト自由詩11*16-5-1
黒い手- あおい満 ...自由詩516-5-1
ロボ/即興ゴルコンダ(仮)時間外- こうだた ...自由詩1*16-4-30
しりたくて- はるな自由詩316-4-30
今日もまた- 坂本瞳子自由詩4*16-4-30
サティの流れる朝- レタス自由詩5+16-4-29
日常- 石田とわ自由詩8*16-4-29
透明人間- 朧月自由詩416-4-29
紫のひげ- 朧月自由詩516-4-29
かろい夏をわらう- 印あかり自由詩5*16-4-29
ほんのり赤い- 坂本瞳子自由詩3*16-4-29
傘を忘れて顔を上げ- しょだま ...自由詩316-4-28
金銀銅- レタス自由詩6+*16-4-28
消えていった詩を思う。- 元親 ミ ...自由詩416-4-28
鏡前の少女- 藤鈴呼自由詩2*16-4-28
それではまた。。。(上海蟹のうた)- 梅昆布茶自由詩2*16-4-27
所属- Lucy自由詩14*16-4-27
夜降る雨- しょだま ...自由詩4*16-4-24
早春賦- 信天翁自由詩516-4-24
五月病- 為平 澪自由詩616-4-24

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