すべてのおすすめ
ひんやりする土と足が何度も
手も唇もあたたかな風と一緒に
気の合う子石を胸に持ち
一本のゴールテープを切る
夏の太陽が照らすクレヨン画のように
君たちは土の上に原色で描かれる
フレームだけを残してフロンティアが
朽ちている、錆びたフレームを隠すように
蔦が這い、忘れられた、いろかたち

老人が指差す、そこが境目だと
フロンティアがあったと、かつての
開拓地を指し ....
乗り物に与えられた信号で
この街はいつも渋滞している

見えるかい空の高さと同じく
返した言葉がガスに包まれて
色も音もなく消えていく前に
君の背中に矢を放ったんだ

分かるかい翼のな ....
その膜を破ると
きらきらとこぼれ落ちる
母の痛みがうつくしかった。

ぎゅっと身体を縮める
握りしめられないものを握りしめ
抱きしめられないものを抱きしめる

ささやかな抵抗を繰り返し ....
木目に触れてつま弾いてみる
腕にしみる音だった
慌てて左手で右腕を抱く
静かに響きが止んでゆく

無粋ないたずらはするまい
たとえ喫茶店の壁が木目であっても
誰かがベースを弾くように
 ....
あの時二人は
駅前の踏み切りで
電車が過ぎるのを待っていた

カンカンカンカンカンカン

「ねえ、遮断機の音って何拍子?」
「二拍子だろ」
「そうかなぁ、ねぇ、ワルツに聞こえない?」
 ....
{引用=  夜になると訪ねてくるものがある 尾形亀之助}


それは聞いたことのある話だ

よくある事なのだろう



 赤い毛布に{ルビ包=くる}んだ身体を横たえ

 {ルビ泥 ....
早朝に薄くかかった霧に町は静止しているようだ。ビニールハウスは無防備に丸みのある腹を見せて草木もわずかに頭を下げて眠っている。

狭霧の中を電車だけが走っていく。

この外に動くものなどない ....
闇に飲まれる海を
歩いてくる人々がいる
靴を履かずに
埋立地から町へ
明かりへ







事故の影響で
ダイヤは一斉に狂った
側溝に流れ込む雨は
こんなはずではなか ....
人差し指の指紋、混み合う等圧線、嵐の予感。
絶対に押しちゃいけないスイッチ、押してしまえ。
あらかじめ赦された裏切りを
ゆるせなかったのは私

錠前を下ろされたドアの内側に
想いを閉じ込め


潜り抜けて
羽化する幼虫を
みんな潰し
化石するサナギのうたを
うたった
 ....
遅い初雪が降った朝
地面は乾き
空は薄雲に覆われて
空気は張り詰めている

刈り残された秋明菊の平たい葉が
上を向いて受け止めている
クリスマスローズの広い葉も

とける事を忘れた雪 ....
海は大きな口を開けてるけど
吐き出せずにいる心を見せて
行ったり来たりする波のように
永遠の中をこだまするもの

近づいて見えすぎる現実や
遠去かり見えにくくなる未来を
真ん中で教える距 ....
書き損じた天気図の余白に
僕らは昨夜見た偽物の夢を書き続ける
筆圧があまりに強いものだから
明日見る予定の夢まで記してしまう

つけ放したラジオから聞こえる
ネジが酸化していく音
そ ....
忘れることができたのは
ついに自分に勝てたから
ではなく
燃え盛っていた胸の火が
ただ儚くもかき消えたから


恋慕い
ついに手に入れたもの
手に入らなかったものたちが
木立の間に ....
藪にピアノが捨ててある
埋もれているがそれは確かで
おぼろげに形がわかる
鳴ったりはしない
棺のようで気味が悪い







腹の裂けた猫が
中身をこぼしながら歩いていく ....
終わりの前には
阿鼻叫喚があるのだろう
それには馴れていない
ので
終わりについて
思いを巡らすことができない
映像が映し出されても
目の当たりにした人の
インタビューが流れても
臨 ....
遠い汀に
戯れる鴎の姿
記憶は遥か遠く
思惟も体も
遠く 遠く

言葉は硬質な一条の
紙片に書かれた
淡くても強い直線
のようだ
彼岸を渡り
わたしの幻を
確かにあそこに
作 ....
悪い夢を見ているようで
大切な友を亡くしたようで

ただ時の流れにいるんだなと
思っています

心にぽっかり穴が開いて
その穴を覗いています
思い出が消えてしまったようで
やっぱり ....
私はいる
たくさんのイルカを
折るために
机の引き出しから
取り出したイルカをへし折り
そのかすかな鳴き声で
たくさん欲情するために
月に置かれたままの
ピアノを弾くことはないだろう
 ....
水道水にヒマラヤの岩塩を溶かして
瓶に注いでいけば四〇億年前の海だ

空っぽの冷蔵庫の唸りとぶつかる
海鳴りに耳を傾けている台所の
卓上の猫たちの我がもの顔
原始の海に釣り糸を垂らす
僕 ....
腑を抜かれた魚の目が街を睨めている
斜視の感情は月光の行先を知らないので
真ッ黒く塗りつぶされた日々を燃やせない
虫を嘔吐する街灯はこうべを垂れて
舌下に縫いつけられた言葉に耐える

 ....
海馬という大海原を泳ぐイルカの群れ。
彼らが空へ跳ねる度、僕は自由を思い出す。
山道の石の沈黙を見たことがあるだろうか
ぎらついた欲もなく、うたう術も持たず
息を吐くこともない
おそろしいほどの年月を沈黙で費やしてきたのだ

いっとき降りやんだ雨と
鈍痛のような、 ....
その頬や唇を
めくるような

呼吸をずらして
音に酔っている

溺れた光に
名前があるなら

瞼の上で
留めるホッチキス
カーブミラーに映されている神社は
かつても
これからも
一度も存在しない







残された靴を
一室に全て保管してあるという
棚には老若男女の区別なく
薄墨色をした ....
左目の鴉は月に帰り
右目の鴉は海を埋める
冬 青 銀 冬 青 銀
径のかけらが 径に散らばる


服は水に濡れ 黒くなってゆく
黒くなってゆく黒くなってゆく
臓物が背か ....
日々、瞬きのシャッターを切り続ける。
現像の出来ないネガ、心底に降り積もる。
風はプールを波立たせた
濁った水底には幾人もの女が沈み
ゆったりと回遊している
着物の裾を触れ合わせながら
言葉も交わさずに







青いゴムホースで縛られた家
血管 ....
覚えてもいない幸福の味を求めて彷徨う


目は潰れ耳は千切れ鼻は失くし
皮膚は擦り切れただれ口は開かない


それでも存在を知ってしまっているから
何処にも無いなんて信じられなくて
 ....
ただのみきやさんの自由詩おすすめリスト(14125)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
運動会- フリーダ ...自由詩319-12-8
寂びる- 帆場蔵人自由詩219-12-7
WILL- ミナト ...自由詩119-11-28
冬の朝の光が痛みをうつくしくする- かんな自由詩1319-11-28
喫茶店にて- 木葉 揺自由詩619-11-23
ラストワルツ- イオン自由詩2*19-11-23
Nosferatu- 墨晶自由詩4*19-11-20
ひかり、を- 帆場蔵人自由詩119-11-16
通り魔たち_5- 春日線香自由詩4*19-11-16
等圧線- クーヘン自由詩7*19-11-16
予言- Lucy自由詩5+*19-11-15
いつから仲間になっていたんだろう- Lucy自由詩6*19-11-8
漂流電波- ミナト ...自由詩219-11-8
余白- たもつ自由詩1119-11-7
晩秋の空に- Lucy自由詩9*19-11-6
通り魔たち_4- 春日線香自由詩419-11-4
洪水の前に- Lucy自由詩3*19-11-4
別れ- Giovanni自由詩619-11-4
思い出- 朝焼彩茜 ...自由詩6*19-11-3
私のイルカ- やまうち ...自由詩219-11-1
台所の海- 帆場蔵人自由詩319-10-29
下らない- 新染因循自由詩319-10-29
イルカ- クーヘン自由詩6*19-10-27
沈黙- 山人自由詩5*19-10-27
KISS- ミナト ...自由詩219-10-26
通り魔たち_2- 春日線香自由詩319-10-24
わかれ_わかれ- 木立 悟自由詩319-10-22
ネガ- クーヘン自由詩8*19-10-22
通り魔たち- 春日線香自由詩319-10-19
幸福という味覚- 水知鴇都自由詩419-10-12

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 192 193 194 195 196 197 198 199 200 201 202 203 204 205 206 207 208 209 210 211 212 213 214 215 216 217 218 219 220 221 222 223 224 225 226 227 228 229 230 231 232 233 234 235 236 237 238 239 240 241 242 243 244 245 246 247 248 249 250 251 252 253 254 255 256 257 258 259 260 261 262 263 264 265 266 267 268 269 270 271 272 273 274 275 276 277 278 279 280 281 282 283 284 285 286 287 288 289 290 291 292 293 294 295 296 297 298 299 300 301 302 303 304 305 306 307 308 309 310 311 312 313 314 315 316 317 318 319 320 321 322 323 324 325 326 327 328 329 330 331 332 333 334 335 336 337 338 339 340 341 342 343 344 345 346 347 348 349 350 351 352 353 354 355 356 357 358 359 360 361 362 363 364 365 366 367 368 369 370 371 372 373 374 375 376 377 378 379 380 381 382 383 384 385 386 387 388 389 390 391 392 393 394 395 396 397 398 399 400 401 402 403 404 405 406 407 408 409 410 411 412 413 414 415 416 417 418 419 420 421 422 423 424 425 426 427 428 429 430 431 432 433 434 435 436 437 438 439 440 441 442 443 444 445 446 447 448 449 450 451 452 453 454 455 456 457 458 459 460 461 462 463 464 465 466 467 468 469 470 471