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雨の日はビー玉に

世界を映して覗き見た。

このビー玉をくれたのは知らないおじさんで

両手に溢れるほどの色とりどりのビー玉をくれた。

雨の日は透明。

夕暮れは橙 ....
愛しなさい

ただひたむきに

引き換えるものなど待ってはいけない

見返りを求めた途端

それは愛ではなくなるから
最近 うまく寝つけないことがある

寝つけないときは
寝る前から寝つけないだろうなってわかる

眼精疲労っていうのかな
目の奥とか眉間だったりが"ぴんとしている"とき
 ....
カネさえあれば何とかなるって世界も
イヤだな。
少しずつでも貯金しなさいよ、なんて
他人に説教しといて考えている
ハイジみたいに暮らしたかったのに
パンプス履いて小走りで
山からどんどん離 ....
先が明るいから

感謝するような人生ではなく

感謝に満ちているから

先が明るいと思える人生がいい

そうしたら後悔や嫉妬や疑念

そんなものもなくなるのだろう


秋の光 ....
雨粒を指先で弾くと
光が砕けた
それは夜を背景に
風の中に散っていった

相席した男がふかす
煙草の煙を呑むと
しなびた思いが伝わってきた

今のこの悲しさも
明日には忘れているの ....
車窓を流れ去る町々に物憂げな視線を送る

焦点は景色の向こうで結ばれているようだ

トンネルに入ると車内が暗がりに浮かんだ

どこかの窓が開いていて走行音が反響する

彼女の瞳が一瞬だ ....
窓をあけて空気の入れかえ

皮膚が鳴り鳴りさざめく鳥肌

気持ち良い季節の始まり

けれどもすぐ隣が

美味しくて評判の中華屋さんだから

新鮮な空気と一緒に

香ばしい匂いも ....
群れから飛び出していった記号たちに

生ぬるい視線がからまった

ひとつも理解しないまま頷く作業に戻って

なんとか息を整えた

たぶん

 あの博物館には虹を作る機械が展示さ ....
ざーざーざーざー雨が降る

部屋にポツリと男と女
外は雨がざーざー降り
女が照らす明かりの側に
男は入らず闇の中

部屋に二人で男と女
外は雨がざーざー降り
女が尋ねる言葉の先に
 ....
冷えすぎません
電気要りません
上の空間に氷入れます

その氷が溶けるまでです
わたしがアイスボックスでいられる時間は

あなたからもらった
昨日の茉莉花が
せめて今日だけでも
芳 ....
空がせつなく見える日は
誰かのためいきが聴こえる

ためいきは
透明の煙になって
立ち上り
つどいあって
やがて白い雲になる

空がせつなく見える日は
あなたもためいきをついている ....
顔が見えない君の姿が雨の中 走り過ぎていくよ

ドアを閉ざして立ち並ぶ高層ビルの間を なにも構わないで

豹のように身体しならせて 行き交う獲物達をすり抜けて



先が見えない不確実 ....
雨の夜に思う 秋の初めの未だ残る緑の葉

鋭く細長い葉を纏った 細長き胴の先

風に振り乱だされる 白髪が如き穂

星も月も無く 徒に寂しく暗い野で

薄よ お前は そぼ降る雨に打たれ ....
あるところに
色を嫌うレンズがあった

それが愛したのは形
そして光と影の
バランスだけ



そのレンズを通して見ると
総ての花が おしゃべりをやめた

春の日差しの ....
長袖ビュンビュン

半袖ぴゅんぴゅん

お洒落じゃないから同じような柄ばかりの

シャツたち

ズボンもこれからの季節はずっと

うねうねコーデュロイを色違い二本

これから寒 ....
私の言葉を
ばらばらにすれば
私がわかるのかな

そうだったらいいな
それなら
どれだけ分解されてもいいのに

きっとわからない
自分でさえわからないからでなく
想いなんて
心な ....
塗料が剥げた
一部むき出しの看板
××酒店の文字が
マグマのように溶けだした
アスファルトの傍らで
孤独の声を上げる

何食わない顔をして
過ごしている

もう忘れてしまったなんて ....
秋は正しくあらわれて
冬になるまでに仕事をする


暑いからいや
寒いからいや
そう言っていた君はいまどうしているんだろう


春には
あたらしいという言葉が
使わなければな ....
私に優しいあなたは 
私じゃなくても優しい
それが悔しくて 
唇を強く噛みしめる
ひとり占め出来ない男は 
心を{ルビ蝕=むしばむ}む

胸が苦しいの 
肌が紅く染まっていく
女の身 ....
美しいモノが見たいというなら
それはもう美しくないかも知れない

汚いモノには目を覆いたい
だけど匂いはどうしようもない

私はたくさんの言葉を紡いできた
そこには僅かな真実があったのか ....
もくもくと

香ばしい

秋刀魚の焼く匂い

くんくんと

昨日の秋刀魚は美味しかったねぇと

家族が昨日の夕飯楽しそう

もう秋だね

うんそうだね

優しい匂いが私 ....
虫の鳴き声がする

星が動くように見える

夜の高くを

何処かのひかりを

吸った雲が流れていた


別れ話のそのあとには

永遠のふりをした

永遠でないものが

 ....
路上
たぬきが死んでいる 今日
のどを空に見せて
堂々たるもんだ

左右に列なす車の真ん中を
雲を逆さに見下ろして
脇腹を少し赤く割って
動かないで

見に行こうぜ いっしょに
 ....
カウンターのまえに生簀がある
生簀のうしろで二人の板前が
包丁を手にして僕たちの注文を待っている

弟と〈活定食〉というものを頼んだら
すかさず板前が網を持ち出して
生簀から魚を二匹すくっ ....
「あの子が嫌い」

彼女が一言そういえば
パタパタパタパタ
音を立て
私のオセロは翻る。
黒なら白に
白なら黒に。

「あの子が嫌い」

彼女が一言そう言うたびに。


 ....
コスモスが道をふさぐ
迷っている私をみすかすように
濡れたコスモスが
ふれて冷たい

いかなくちゃ
そうおもうときほど
いかなくてすむ方法を
想ったりする

大人になるって
迷わ ....
弁護依頼
冒頭調停
資産精査
財産分与
親権争い
罵詈雑言
憎悪交錯
視線鋭利
責任主張
法廷闘争
損得勘定
喪失感覚
精神耐久
疲労困憊
結局敗北

それこそ
離婚 ....
生臭いゴミの匂いがした

いい匂いのふりをしていた

季節の夕暮れのひかりに


ぼくは金木犀じゃないかと見回した

歩きだせずにいた

ひかりは姿を

ゴミの匂いは形を
 ....
見上げた灰色の空に

風が答えるように 霧雨をよび込む

屋根岩二峰

小さな張り出しの下にたどり着いても

漂う水滴から 逃げる事はできない


吸う息も 吐く息も
踏みしめ ....
ただのみきやさんの自由詩おすすめリスト(14137)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ビー玉- 永乃ゆち自由詩13+*12-9-26
ひたむきに- 永乃ゆち自由詩3*12-9-26
不眠- 多木元  ...自由詩212-9-26
経済SM- salco自由詩7*12-9-25
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アイス_ボックス- そらの珊 ...自由詩11*12-9-25
ためいき- そらの珊 ...自由詩812-9-25
A_Beast_In_His_Heart- まーつん自由詩2*12-9-25
初秋- ドクダミ ...自由詩512-9-25
色を嫌うレンズ- まーつん自由詩10*12-9-25
ころもがえ- 灰泥軽茶自由詩9*12-9-25
総画- 朧月自由詩212-9-24
チンポコ音頭- 花形新次自由詩2*12-9-24
正しい秋- 朧月自由詩512-9-24
【_柘榴_】- 泡沫恋歌自由詩17*12-9-24
【_移ろい_】- 泡沫恋歌自由詩7*12-9-24
もう秋だね- 灰泥軽茶自由詩6*12-9-24
永遠- 吉岡ペペ ...自由詩312-9-24
路上- オイタル自由詩6*12-9-23
活きた魚の眼- 佐々木青自由詩5+12-9-23
オセロ- 亜樹自由詩412-9-23
雨とコスモス- 朧月自由詩912-9-23
泥仕合- HAL自由詩3*12-9-23
金木犀- 吉岡ペペ ...自由詩412-9-23
マツムシ草- ぎへいじ自由詩9*12-9-23

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