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夢の尾はいつだって手からすべりはなれてゆく
そして明けて
朝、
つかみそこねた少し乾いたその手触りを思い出している
どんなにこごえても
血液は凍らないやさしい不思議だとか
たとえ凍ったとし ....
じめじめした宇宙を超えて
超特急でやってきた光のような木の葉は
木漏れ日を作りかさかさと
太陽を覆い隠している
その陽に焼けた赤は{ルビ紅葉=もみじ}のようで

じめじめした界隈を抜けて
 ....
さびしいおもいをしよう
うそのお皿にふたりですわって
わかりあう
を たべよう
べたべたにして
たべおわったら
ちがうドアから かえるのさ
猫を借りてきた
あまりにかわいかったので

慣れない場所に連れて来られて
神妙にしている

私は猫アレルギーだから
かまってやれない
なでてもやれない

けれど借りてきた
あまり ....
海は空の青と同じ色だから
互いに永遠を約束している
友人のよう

砂はその輝きを
助けるかのように
輝く未来を一握りの宝石へと
姿を変える

波が押し寄せ
砂場は呼吸する

 ....
山椒はけなげな樹だ
人に若芽を摘まれ
実を横取りされても
再び芽を出し花をつける

山椒は優しい樹だ
青葉に隠して
揚羽の幼虫を育て
幼虫に臭いをすり込ませ
ああこの臭い
幼虫はこ ....
あなたがはにかんだ笑顔を
私に向けた瞬間に
人混みで
手などを引っ張るその度に
きりきりと
弓は引かれる
的の中心は広く
くっきりと
「サヨナラ。」の文字

もしも

もしも
 ....
点滴 ぽとり ぽとり

つけられた病名だけが美しい
笑ってしまう。
一週間以上前から羽虫と格闘している。
いや、一ヶ月以上前だったか?
三ヶ月以上?
はあ、そんなに……。
最初は敵だった。何匹もいた。
採ってきた葡萄や林檎を、南国から運ばれ ....
心臓の検査で二時間待たされた
結果説明をするのは
驚くほど穏やかな話し方の医師だ
この穏やかさは
草食動物がまどろんでいるかのようなぼんやり
草食動物が説明しはじめた
非常に穏やかにしかし ....
 晩秋の風は悩みをはらみながら私の窓辺にやってくる。
 ああ、悩ましい。私は上手に言葉を紡げない。
 限界を超えたところに真実があるのなら私はそれを見たいと願う。
 私の存在に真実があるのな ....
カオル マコト ヒカル

男か 女か

夜空で輝く星のようか
母子で違う月を見ている 私は緩やかに束縛されている。
色々なものを見ながら聴きながら、
色々なものを見ぬように聴かぬように。
穏やかな強烈さで
目隠しをしている{ルビ腕=かいな}は誰なのか。

私の中心 ....
空に舎に

秋光り

ほの暗き

回廊に

風立ちぬ


天高く馬肥ゆる



をのこ生まれる


空に舎に

秋光り

ほの暗き

回廊に

風 ....
一段落ついて
皆で 自宅に 戻った

お父さんと
お母さんと
わたし

玄関先の 蔓が伸びて
アーチのように
迎え入れて くれた

薄桃色の 薔薇の木だ

一輪だけ  ....
独り言に
返事しあう老夫婦の
ひとつあけて座る
ベンチのわたし

なってもいいかな
こんな未来図を
感じながら
伸びをする午後
逢う人逢う人アリアレルギーのアリクイ 天を突く壮大なプラントのサイレンが鳴り
ぼくたちはトボトボと歩みを進める

酸とアルカリの狂騒曲にもめげずに
ぼくたちはトボトボと歩く

たどり着いた溶鉱炉は
オレンジの秋の空色だっ ....
  おまえの
  黒い頭蓋のなかで
  やわらかい緑色の犬が湿っていく
  (今、それは
   事実だ)
       カ ン カァン カ ン カァン……



   カ ン
     カァン
        カ ン

  絶対に

絶対に電車は通らない

      ....
肉を食べたはずなのに、
私はさかなを吐く。
さかなたちは私の咽喉から、
ぴしゃぴしゃ、
躍り出て、
シンクの ....
秋の空に
魂が飛んでゆく

澄んだ鋼色の空に
身も心も消えていった

今日の時計ゆっくりと
カチリ カチリ と緩やかに
気怠く秒針は時を刻み続けていた

豊穣の祭りも終わりを告 ....
家の敷居や襖の線や開閉ドアを隔てて 深い河が流れている
隣の部屋なのに、もう渡る舟の手掛かりはなくしたままだ
河の底から 十二年前に口を交わした孫の燥ぎ声が
時々聞こえてくるのが楽しみで  ....
こどものころ
うそをつくときドキドキした
あいての顔をみられなかった

今は簡単に嘘がつける
安心して話しができる

ほんとうのことは
真っ白な綿につつんで
大きな木の根っこにうめる ....
愛に怯えた人は
自分の肉を食べる

そして絶望する
血の海の中で
欲と涙が拮抗する
その繰り返しを以って
死へと邁進する

暗がりに潜む
もう一人の私は
私を目隠しして
何 ....
大脳を満たした構造物の流れが
彼の微弱な心音を乗せて
樹々の隙間を貫きながら
空に消えてゆく

硬く焼き締められた鋼のような
銀鱗を纏う龍は
天を突いてゆく
凍り付いた旋律は
涙 ....
いやだいやだ、こわいなあ、こわいナァなどと
怪談ばなしのように唱えていた矢先に
とはいえ、季節は残暑で
玄関が雑然としていたのをきっかけに
勢いをつけて飛び越えてしまったがため
ついこの世界 ....
軽トラックの
荷台から
あふれんばかりの、かや
山盛りということはこういうことだ
現役で農作業をされている人が
こんなにも近くにいるということが
無性に嬉しい
今朝スーパーで見かけた車の ....
 
闇がさらけだされる

十三夜

君ものぞき見しているだろうか



 
ただのみきやさんの自由詩おすすめリスト(14133)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ノースバウンド- そらの珊 ...自由詩1915-10-31
私小説- 這 いず ...自由詩315-10-30
さびしいおもい- はるな自由詩715-10-30
猫を借りる- やまうち ...自由詩315-10-30
景色- 鷲田自由詩115-10-30
山椒は優しい樹だ- イナエ自由詩14*15-10-30
帰宅の詩- もり自由詩1*15-10-30
点滴ぽとりぽとりつけられた病名だけが美しい- 北大路京 ...自由詩515-10-30
命懸けの飛行- 水素自由詩115-10-30
心臓の検査- ふるる自由詩20*15-10-29
救いのない・・・- ヒヤシン ...自由詩9*15-10-29
男か女か- 北大路京 ...自由詩515-10-29
母子で違う月を見ている- 北大路京 ...自由詩515-10-28
放流- あおい満 ...自由詩5*15-10-28
風立ちぬ- 吉岡ペペ ...自由詩11+15-10-28
おばあちゃんが咲いた- 藤鈴呼自由詩2*15-10-28
バス停- 朧月自由詩215-10-28
逢う人逢う人アリアレルギーのアリクイ- 北大路京 ...自由詩415-10-28
生贄- レタス自由詩2*15-10-27
zugai- 草野春心自由詩215-10-27
遮断機の内側- 凍月自由詩4*15-10-27
ガム- あおい満 ...自由詩715-10-27
釣瓶落とし- レタス自由詩215-10-27
核家族- 為平 澪自由詩815-10-27
みちしるべ- 朧月自由詩515-10-27
羨望- 瑞海自由詩5*15-10-26
Bの旋律- レタス自由詩2*15-10-26
コール- 高橋良幸自由詩2+*15-10-26
かや刈り- そらの珊 ...自由詩1115-10-26
十三夜- 殿上 童自由詩17*15-10-26

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