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月見団子を見下ろしながら一本の芒が微笑んでいる 気をつけてねって云われて火をつけてしまったぼくらはどんな色も内包することができない孤独な白であるところのたてしまという島へ行ったらしまうまになってしまった 七月のある日 兄は ぼくを呼んだ
風通しの良い部屋に一人伏せていた兄は
「今度は帰れないかも知れない」という
「弱気なことを…」
ぼくはそう言ったきり次の言葉が出ない

幼少時父も母も病で ....
翻弄されたくないのです。

嵐の夜に
波に飲み込まれた流木は
人の様相を呈していました
唯一の導きである昴さえ
雲に隠れて
あの日花の種は暗く
水底に沈み込み
死んだのでした
溺れ ....
 
ひとは、これほど醜いのか

愛は、これほど弱いのか

ただ祈るしかないのか



※2005.7.7 ロンドン同時爆破事件の日によんだ詩
 今、一度


 
山を登り汗をかき
服を脱ぐ
上半身裸で
身体から湯気が出る

冷たい風が
木々を揺らし
光がまばたき
葉脈の枯れ葉が
ひらひらひんやりと
肌に沁みこみ
私は透き通る
葉脈のよう ....
冬の蛹が、
春になると、
蝶になって夏に舞う。

心のなかは、
なにもなくなって
風が吹き抜ける。
それでも白いワンピースは
新たなる期待を孕む

生まれては ....
時代遅れの男ブーム ヒヤシンス
強力に上目使いで
我を見つめる花


急速冷凍と氷畑
どちらが早いか
徒競走しよう


水溜りに埋もれた嘘を
ゆっくりと取り出す刹那
亀の形に成るでしょう
 ....
頭に計算機を詰め込んで
公園でチャンバラごっこをする
ヒーローたちは
世界を救うはずもなく
砂の城を蹴り崩した跡に
旗を突き立て
誇らしげに胸を張る

「ひとりはみんなの為に、みんなは ....
一面の雪の朝
私は
兄とかまくらを作る
田んぼ中の
雪を集めて

できました
私たちの秘密基地
しゃがんで入れば十分余裕
通学路からも
はっきり見える
不格好な雪の家

それ ....
ごはんできたよ と 声をかけても
テレビから離れられないでいる
夜の器に盛られた農場は テーブルの上で
少しずつ ふけていく


ブロッコリーの木に
間違えてよじ登った子豚は
降ろ ....
ところで君がいなくなった後の
この世界についての話をしておこう
君がいった後
ぼくらはあのマンションを引き払って
少し不便だが
旧華族の邸を改装した
郊外の物件を購入し
そこへ移 ....
時々思い出す
二段ベッドの下のうすい隙間に
うつ伏せになって潜りこんでいたこと

とても気持ちが落ち着きほっとする
目を細めると
奥の奥へその先があるような
私はぺらんぺらんになって
 ....
若者が過去を振り返るのは
夢を実現するため
老人が過去を振り返るのは
夢を楽しむため
でも 
若かった過去へは行けません

***

別れるまで一度も名を呼ばれなかったからっ ....
かわいい字で書かれた不幸の手紙に怯えている      光のあたらない
     すみっこにこそ
     きらりと光るものが
     ひそんでいる

     目立たなくても
     すみっこの力を
     侮っ ....
ふしあわせは
雨のように降ってくる
不穏な空から予定通りに
稲妻をともなって突然に

傘も持たずに
ぼんやり歩いている時に限って
ふしあわせ予報ははずれて
私の思考と良心はずぶ濡れ ....
それは 在り難いことだ
    現役の引退と同時に
人間関係がデリケートに蒸発する
               事は

それは 在り得ないことだ
    卒寿の独り暮らしと並行に
四次 ....
外葉をめくったら
白い小さな亀がい
て、脱皮直後の未
防備ゆえのその純
真な甲羅にしばし
じいっと魅入る、
命あるものはみな
平等にそんな生ま
れたてがあった。
 ....
それは今川焼や大判焼と呼ばれるもの

その店というか屋台のような小屋
初老のおじさんとおばさんが
たこ焼きとたいこまんじゅうを売っている

一個八〇円するけれど
いつも五〇円になったり
 ....
今日も街を行き交うひとびとの影を踏んで歩く

一瞬にして微塵に還るもの
止めどなく細く長く伸びるもの
軽く薄く風に舞うもの

ときどきそれさえも無い人に出会うが
それも街の雑踏の風景の一 ....
大人は大事な言葉を、
二言、三言、捨てる覚悟で
生きていかなければならない
電車のアナウンスは謝りすぎている気がする、
今日は気になって、
雨が降っていて
好きだとか大事にするとか守るとか ....
ねこ はしる
港の魚をかっさらい
いちもくさんに
かけぬける
ねこ はしる

ねこ はしる
あの娘のおしりを追いかけて
わきめもふらず
かけていく
ねこ はしる

ねこ はしる ....
背中トントン 頭なで
まどろみ とける 春の雪
小さな布団 あたたかく
君の寝息が子守歌
それからオトン 眠ります
二人の歌う子守歌
過去への扉を閉めて 歩み去った
思い出を 燃やしている その日までの
カレンダアに 印を付けるように
胸をつつく 夢の欠片を夜の河原に捨てる


葉を落とした 桜の小枝が 空に描く
 ....
スルーしたいラブレターに返信用切手 君が左腕を僕に差し出す。

痒いの、掻いて

君は右手が使えない

痒いのだが右手で掻けない

僕は指を立て君の左腕を掻く

とっても白い左腕を指で掻く

掻いている間中

 ....
さざ波のような四年間が
女の心をくすぐり始める
いかにも、春の風の様に
泣いてもいい
涙さえあれば存分に泣け
抱かずにいた証が欲しい
あなたから、あなたから

さようならは言わない、な ....
おびただしい雫という雫が
都市と都市の間で あらゆる物と物の間で
たがいに伴を呼ぶ
満月のような視座で みえないその糸に命を与えようとしている男のポエジは
蜘蛛の意図のよう
雫と雫がつながり ....
ただのみきやさんの自由詩おすすめリスト(14116)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
月見団子を見下ろしながら一本の芒が微笑んでいる- 北大路京 ...自由詩215-2-2
よこしまなきみとさかしまなぼく - 阿ト理恵自由詩8*15-2-2
寒い夏- イナエ自由詩22*15-2-2
こわがり- 衣 ミコ自由詩5*15-2-2
祈り(テロの日)- 殿上 童自由詩19+*15-2-1
葉脈- 灰泥軽茶自由詩915-2-1
- あおい満 ...自由詩615-2-1
時代遅れの男ブーム- 北大路京 ...自由詩415-2-1
うつむきの花- 藤鈴呼自由詩3*15-2-1
サンジュウシ- 衣 ミコ自由詩215-2-1
雪の家- umineko自由詩15*15-2-1
夜の器- あるみ自由詩10*15-2-1
空への手紙(ヘンドリック・シリーズ)- オダ カ ...自由詩5*15-2-1
二段ベッドの下- 灰泥軽茶自由詩915-1-31
歳を取ったと気付かないあなたへ- イナエ自由詩9*15-1-31
かわいい字で書かれた不幸の手紙に怯えている- 北大路京 ...自由詩615-1-31
【_すみっこの力_】- 泡沫恋歌自由詩19+*15-1-31
ふっ、しあわせ- nonya自由詩16*15-1-31
漆色の夕陽が落ちて⑦- 信天翁自由詩215-1-31
夢見るキャベツ- そらの珊 ...自由詩19+15-1-31
たいこまんじゅう- 灰泥軽茶自由詩915-1-30
影踏み- 梅昆布茶自由詩2115-1-30
- kane自由詩215-1-30
ねこ_はしる- とよよん自由詩3*15-1-30
寝息- 中村 く ...自由詩315-1-30
サ高住- 藤原絵理 ...自由詩515-1-29
スルーしたいラブレターに返信用切手- 北大路京 ...自由詩615-1-29
カイカイカイカイ- ……とあ ...自由詩11*15-1-29
赤い壁- 岸かの子 ...自由詩3*15-1-29
がうでぃな_さざなみ- るるりら自由詩17*15-1-29

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