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もう止まないかもしれない
そんな雨が降りつづいている
街も道路も車も人も
みんな水浸しになっている
ほんとに誰かが
大きなバケツの水をぶちまけたのだろうか
梅雨の終わりの最後には
雨の神 ....
神様が作った骨の成り立ちを考えれば
猫背であることはとても自然な成り行きであるのだけど
猫背である自分をウインドウ越しにうっかり見てしまえば
あんまり素敵じゃなくて
ちょっとだけ無理をして背中 ....
洪水が激しく流れたが
それに先立って激しく流れた風景の束があった
音響が激しく鳴り響いたが
それに先立って激しく鳴り響いた光の板があった
先立つ抽象的な激流によって
地上の生物の ....
 
 
人が笑っている
マユミが笑っている
マユミは母
オサムは父
オサムは死んでいる
 
首を洗って待ていろ、と
テルヒコに言われ
二十年、首を洗って待ち続けた
首だけがただ
 ....
冷たく滑らかな床の
上を
温くなったコーヒーが
ゆっくりと這って行く
読み終えたばかりの本の一文字
一文字をばらまくつもりで
窓に寄りかかる
新しい窓
新しい壁
繰り返される
明る ....
わたしは わたしのふしくれた手で
ちっちゃな墓をつくる
アラビアじゅうの香料をふりかけても
消えない前科が わたしにはある
一篇の詩をつくるのに
殺してきたあまたの言葉
本当のことを書こう ....
                    150703

どろぶねにのつているつもりはないのですがと、せんちょう
演劇部の練習は今日も順調
ささのはを頭に載せた艮狐
美人に化けるのもお上手で ....
閉じ込められていた扉が開いて 一斉に流れ出す
群集に紛れる 安心感に包まれて
たくさんの孤独は 水族館の鰯になって
同じ水槽の中を 泳ぎ続ける 死ぬときまで


独り暗闇に潜んだ金魚の ....
いちばん重いひらがなは



だね。

ら がぼく以外の
大勢をふくむなら
ぼくら、なんて
かんたんには 言えないや。

かるく歌ってもみるけどさ ららら
誰も住んでない荒れた庭の
梅の木の下にしゃがんで実を拾った
洗ってヘタをとって凍らせて
たっぷり一年梅づくしだった

味をしめた私たちは
今年も荒れた軒先に座って
梅の実が落ちるのを待っ ....
夜には
夜がある
朝に
花が目覚めるように

わたしには
わたしがある
はずなのだが

たとえば
あの壁を殴っても
痛い
とは言わないが
拳はどうだろう

雨たちや
 ....
膝を抱えて二錠足りない 僕の(架空の)恋人


透明な御飯
透明なレタス
傾かない天秤
ぶれない標高
レタス
それから
御飯
それから
モディリアーニ
振り出しの
ファン・ゴッホ

リズムに合わ ....
言葉はなぜあなたにつたわるのだろう
あなたの脳内で維持されている
概念に呼応する音声あるいは文字列を

話し手と聞き手が相互にいれかわりながら
違和もさしてなく理解できる不思議

中国の ....
海が広がっている
どこまでも
広がっている

ゆっくりと
波立ちながら
幾つもの筋を刻み
奥まっていくその生動

水平線に凝縮する濃紺を
雨空の灰白に際立たせ
のたりのったり
 ....
寝起きのクスリでお腹いっぱい {引用=
あなたが手の平を差し出すから
僕は雛罌粟の種を埋める
それからあなたは人形になって
咲かせた花を握りつぶすこともなくなる

手の甲に
痛みと引き換えに咲かせた雛罌粟が
あなた ....
{引用=
「フクロウ」と、口にしたときに見える景色。一緒に答え合わせをしたよね。
「フクロウ」を、口にしたときに見える景色。泣きながら肉を胃袋に詰め込んだね。


肉を食べるのが哀しくて、 ....
雨をください
誰かが言う。
血をください
私が言う。
すると、
突然鼻の奥がむず痒くなってきて  ....
 




ひとすじの光が
発ってゆこうとするとき
振り返り
振り返り虹を解いた


階段に映る
薄い手紙
窓の水滴
昼から午後へ
めくられる譜


何かが閉まり
 ....
発泡酒に浸された義父が
激昂とほぼ同時に
LARKのボックスを握り潰す

いよいよ左耳が切り落とされる
くだらぬ予想を右耳が送信する

ペリペリペリペリ
無頼な前頭葉の継ぎ目は
 ....
折れそうな二の腕の、
戸惑いが、
無垢の雪
 ( 羞じらい
、を
ふりつもらせ、
ふくよかな今を、
ふたつ
産んだ

小骨の未来は、
蒼穹

反対はしない。
じっくり煮込む ....
太陽が
内底から
燃え輝いて
昇って来る夜
私のタマシイは
光に充たされ切り
自由に飛翔しながら
内と外の境を溶解する

肉身の限定を断ち切り
天使を見てから蕎麦アレルギー 身籠って 産み落として
遠のいていった 円の扇子

縹色に染めた夜空を次元のフィルターに通して
オパールが形を整えてゆく 円から欠け円へ満ちる

側面と円柱と竹のよう

東へ西へ梯子に ....
コップのなかに嫉妬が黴のように胚胎する
繰り返し繰り返された僕のなかの苦しみが熱い
折り込まれた唇が放火する
どんな夏も愛さなかった水が沸騰する

土手の夕凪に
あの影は やはり現れない
 ....
みずから の
からだを つかいきった ら
今日は、からだぜんぶで 床を かんじてみよう か

床の飴色は頬に ひんやり 
水飴にもなれないまま 
わたしの良からぬ電気を逃がすように アース ....
双子だった祖母方のまたいとこはすこし胸が大きい
潤んだ神秘的な瞳は深くて
同い年なのに
大人に見える
意味深な暗号のように念仏がくりかえされるなか
むかし いっしょに あそんだはず ....
何もしなくとも
腹は減る
爪楊枝咥えるにも
銭がいる
腹が鳴るたび
苛ついて
何もしなくとも
腹が減る

何もしなくとも
税はくる
督促の手間
知る由もなく
ゼイゼイゼイ
 ....
冷たい窓ガラスに
一匹のヤモリがいた
わたしとヤモリは
互いの存在を
ほんの一瞬で認め合う
空気がほんの少しだけ
動いた気がした
目が合ったのだよ
確かに
あの時

人間と虫
 ....
ただのみきやさんの自由詩おすすめリスト(14137)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
雨が降りつづいている- yo-yo自由詩7*15-7-4
猫背考- そらの珊 ...自由詩1915-7-4
大洪水のあと- 葉leaf自由詩315-7-4
薔薇- たもつ自由詩2015-7-4
渇きの癒えた午後- noman自由詩115-7-4
卵塔場- 伊藤 大 ...自由詩415-7-4
そんな気はさらさらないってつぶやく口のなかでだけ- あおば自由詩6*15-7-3
電車- 藤原絵理 ...自由詩715-7-3
いちばん重いひらがな- もり自由詩10*15-7-3
ume_plum- mizunomadoka自由詩415-7-3
- はるな自由詩315-7-3
膝を抱えて二錠足りない- 北大路京 ...自由詩315-7-3
Re:Re:Re:Re:Re:Re:Re:Re:- 竹森自由詩515-7-3
言葉- 梅昆布茶自由詩2015-7-2
最初の海- たけし自由詩4*15-7-2
寝起きのクスリでお腹いっぱい- 北大路京 ...自由詩415-7-1
Re:Re:Re:Re:Re:Re:- 竹森自由詩215-7-1
Re:Re:Re:Re:- 竹森自由詩115-7-1
さかさ- あおい満 ...自由詩6*15-7-1
去る日_遍歴_- 木立 悟自由詩615-7-1
メープルシロップ- コハル自由詩3*15-6-30
少女- 草野大悟 ...自由詩415-6-30
内なる豊饒- たけし自由詩215-6-30
天使を見てから蕎麦アレルギー- 北大路京 ...自由詩515-6-30
縹色の霊- 朝焼彩茜 ...自由詩14*15-6-30
水面- 伊藤 大 ...自由詩215-6-30
みずから- るるりら自由詩19*15-6-30
血縁- 自由詩21*15-6-30
穀潰哀歌- もり自由詩2*15-6-29
跳躍- そらの珊 ...自由詩17*15-6-29

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