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  床への
  暮れどき
  バナナ、薫り
  ふさがれる
  夢の耳


  碧い
  シャツの海では
  あなたらしき丸みが
  ちぎりすてた影が
  つぎのひかりを ....
ようやく、わたしの冬眠が、始まった。

再び、負け惜しみに身を焼べる、

それは、昔から、望んでいたことで、

木漏れ日を身篭る、晩秋のにおいを抱え、

磁場の上に、星は繁殖する、
 ....
赤の世界。
掌、日焼けの少ない白い太股は、車の赤ランプを浴びている。黄色い布は暖かそうな、かつ目を閉じたくなるような眩しいオレンジに変わった。だが、青いトランクスだけは毒々しい紫に包まれて、すっかり ....
緩やかな流れに触れたいと想う
雑多なものをすべて洗い晒してしまう水のちからに

ただ流星の軌跡をおいかけて
その先の消滅を想う

ときに走りときに休みときに泣いて
やはり今がいいとおもっ ....
 ロベリアの水色が私の窓辺で咲いている。
 脇役に徹しているカスミソウの白い花は妻の好みだ。
 陳腐な言葉など必要ない。
 そこには小さな美が溢れている。

 どんなに小さな表現でさえも ....
     うずくまっていた
   卯の花月がながされて
  田の草月にめざめるとき
  老残は猫背を反りかえし
      両手をかざして
  なかぞらに満ちあふれる
かぜとひかりと星をま ....
私の
       
戦士たちが

落ちてしまう


バラバラと

倒れていく情熱  
悩ましい夜の続きは
欠けた月が見ていた

夜に頼らない生き方を
長いあいだ望んだ

満ちた口は
夜を黙らせるから

両手を広げて太陽の下に出たのに

どうしてなんだ

どうし ....
出口のない迷路を、
指でなぞっていく。
なぞるほどに指は増えて、
鉛のかたまりになる。
そんな道を、
幾度辿っただろうか。
いつも行き止まりがあった。
越えようとするほどに、
高くなる ....
仕事が終わり
公園にひとり
子どものころに
遊んだままの

こんな夜更けに
遊ぶものはない
呆然と立ち尽くす
ブランコと滑り台

季節が変われば
風が変わろう
水のように
私 ....
      おれが猫背になる前は
   風と光に色つやがふくまれて
祝い旗が屋上ではためいていたのに

       卒寿となってからは
     皺だらけの手旗となって
軒下で垂れさがっ ....
戯言に心奪われている間に
刻々と
夕景は色を変え
惜しむことなく一日の終焉を飾る

何も出来ない人の器を
笑うような神々の所作

手を見つめる人はやがて死ぬといわれるけれど
私は自分 ....
ああ 蟻の体で
君の思考をあるいたら
どんなに気持が良いだろう
意味や理由から赦されて
わずかでもたしかな重みをもってあるいたら

でもこれは
ぼくの罪で
いつまでも脳を出ない
 ....
菩提樹の下をすぎる風
樹から樹が
葉から葉が生えつづけ
花のように鳥を囲む


火に息を吹きかけて
朝までつづく夜を描く
指と同じ大きさの火
曇の奥の月をひら ....
祝祭は終わった撮影が終わるように
ビジネスが始まってる街に雪が降る

もうインディアンは見失ったブランケットを捜さないだろう
トンキン湾に展開した第七艦隊は着弾しないミサイルを満載して

 ....
有機的な汚れを拭い去られ
白い月はやはり月なのだな

手の届かないほどよい宙空に
ふんわりきりりと存在している

ちょっとした手順の間違いを
指摘されそうなでもやさしく
流してくれそう ....
旅立ちの帆が昇り
出発の銅鑼が鳴る

水杯きを傾けた朝
友と
一言を交わし
指を握り合った

私の行く先は誰も知らず
遠く
遠く

銅鑼の音だけが響いた
千里の彼方まで往くの ....
喉を鳴らす度に、
耳に響く痛みがある。
痛みには海がある。
耳の背中で、
波音が聴こえる。

鏡がある。
鏡には本当の姿は映らない。
いつもぼやけているこの顔には、
よろこびよりもか ....
私はあなたの隣りに居るのに
飾り物みたいに息を潜めて
顔色ばかり気にしているけれど

続きが見たくなるドラマのように
あなたのひと言に心踊らせ
時には突き落とされそうになる
 ....
石炭を詰め込んだ袋を背負い、夕焼けの帰路を歩く。丘をなぞるように続く細い道には足跡が続く。その中に昨日の雨水が溜まり、夕日がぽつりと溶け出す。二つ目の峠を下りた頃、炭鉱から帰る途中らしき女性を見つける .... ほんとうのことは
ネットには出てこない
ランキングにも載ってない
誓って

受け身でいるのはいい
誰かの
せいにできるから

みんな
楽々とルールを破る

私は時々
赤信号で ....
日が長くなるにつれ
主張を強める夕焼けの赤
それすら呑み込む灰色の雲
夕陽を吸収して膨れる黒

暗澹たる闇へ
夕と夜の狭間を埋めるように
燃える空を追いやるように
不安を煽るように
 ....
初夏の夕暮れ
やわらかい風に吹かれながら
玄関先にしゃがんで
ビオラの花柄を探しては
摘みとる
こんもりと咲き茂る寄せ植えが
あたらしく
生きかえるのが好き

いつからだろう
 ....
1.昔日


白いちじく
くるみ
黒ごま
凍ったラズベリ
松の実
メープルシロップ

海原のような対岸に向かい合って座って
きみが指をしゃぶりながら笑う

もつれる後悔
今 ....
白い指が止まり木になって
季節の変わり目を溶かしていく
鳥も空気も光も水も
四角いゼリーの中で蛹になる

いつか君の口が閉じたら
ありったけの体温を渡そう
僕の眼はガラス球みたいにピカピ ....
薄い膜に守られ
厚い筋肉に守られた血液が
身体の中心に存在している
肋骨に覆われ
100年の鼓動を約束する存在の原点なのだ

西洋のハートは心臓型をもろに示しているが
この国ではおにぎり ....
夜の台所で、
テーブルに残った母の湯飲みのなかに、
数ミリ残った酒の水面に映る私を探す。
近づけば近づくほどに私は見えない。
離れれば離れるほどに大きくなる、
蛍光灯に頭が喰われていく。
 ....
若芽をもいだ。青々しい痛みがまぶたを腫らす。

タールのようにぬめりとしたこの影も
洗いながすだろか。初夏のはらわたを破れば
透明な血があふれて、みな しらずしらず濡れてしまう。

罪と罪 ....
川は流れをかえて
小さな水たまりを残していった
そこで鳥は水をあびていた
なんども
もしかしたら魚もいたのかもしれない
水浴びをした鳥はその
綺麗な羽をおしげもなく震わせて
水を切り捨て ....
ぼく雅羅櫛
きみ観瑠奇異上意

異星人が過半を占める地球で

どうやら宇宙は愛の摂理で
成り立ってはいないようだ

老後の資金なんてもう要らないし
どうせ星になるんだからなあ

 ....
ただのみきやさんの自由詩おすすめリスト(14137)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
丸み/時の棄て場- 草野春心自由詩416-5-28
隠れ里- kaz.自由詩3*16-5-28
透明赤シート- kaz.自由詩2*16-5-28
君へ- 梅昆布茶自由詩1416-5-28
美~窓辺にて- ヒヤシン ...自由詩6*16-5-28
望郷(八)- 信天翁自由詩416-5-27
落城- ガト自由詩1*16-5-27
Vampire- ガト自由詩2*16-5-27
水無月- あおい満 ...自由詩3*16-5-26
大人も祈る- やまうち ...自由詩216-5-26
望郷(七)- 信天翁自由詩216-5-25
- ガト自由詩5*16-5-25
蟻の体- はるな自由詩616-5-25
ふたつ_未明- 木立 悟自由詩816-5-24
祝祭日- 梅昆布茶自由詩316-5-24
白い月への路- 梅昆布茶自由詩616-5-24
航海- レタス自由詩416-5-22
耳の背中- あおい満 ...自由詩316-5-22
ジェットストリーム- ミナト ...自由詩316-5-22
死者の道(化石)- kaz.自由詩1*16-5-22
プリペア_- umineko自由詩8*16-5-22
夕→?→夜- たいら自由詩216-5-21
うつくしいもの- Lucy自由詩15*16-5-21
ヨリオスフィア- 平井容子自由詩516-5-21
鋼鉄と透明な羊- カマキリ自由詩316-5-20
害虫- レタス自由詩3+16-5-20
ゆのみ- あおい満 ...自由詩416-5-19
犯罪によせて、みっつの詩- 印あかり自由詩3*16-5-19
水をあびる鳥- 朧月自由詩316-5-18
平和に捧ぐ- 梅昆布茶自由詩816-5-18

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