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大砲の音は
鼓動を揺るがす違和の口火
冴え擦る草花
雨上がりの霄のにおいは
知らないはずの陸戦を思い出させた

涼風はとうに春を諦めている
雪をあしらった高峰を入道雲が旨そうに頬張るさま ....
空は薄暗いのに
色とりどりの看板や
揺れる木々の葉を
濡れた舗道は律儀に映し出す

冷たく滲んだ風景画を
靴やタイヤが
踏んでいく

ブラインドの隙間から
見ている私の
雨の記憶 ....
折れた傘ゴミ箱に挿しこんで本当の笑いかた忘れた 金属製の留め金は
時折きしむ

わたしを
ここに
留めておくもの
家族とか
四季咲きの薔薇だとか
増えていくばかりの本棚とか
愛すべきものたちばかりなのに

長雨のあと
造成地 ....
今日、月がもも色で
口をつぐむように鳴らす笛が
灯台の{ルビ灯=ラフ}をかすめて
指どおりのよい
髪にまきつく

入りくちは浅くなめらかに
奥はとおくするどい爪のかたち…

荷を ....
何かを 見詰めようとしたら
今まで 瞳を潤していた 存在を
排除しなければ ならない と
泪ながらに 訴えた夜

あなたは 笑って こう言った
その必要は ないよ
何の為に 右と左が 存 ....
今年の冬は
何時もの細長い島へ避寒に行くのよそうかな
島で 子作りするでもないし
このあたりでも河面も凍らなくなったし 
餌の小魚も採りやすいし

あの島の平地にはニンゲンの巣が広がって
 ....
私、雨に濡れております

髪から雨の雫が

喚くように滴り落ちてくるものですから

ほとほと、いやになりました

雫が喚く

あぁ、うるさい


粉ぐすりは色 ....
もうこのにこやかな仮面は
皮膚と同化しているのに
剥ごうとするひとがいる
剥いだらどうなるか
わかっているだろうに

それでもそれが私の素顔だと言って
変わらずキスをしてくれるだろうか
 ....
火が燃えている、火はささやかに舞い、わずかな黒煙を伴い燃えている。
すでに燃え尽きようとしているその男は、小さなともしびに油を注ぐ。
日が燦々と差す部屋の片隅の小さな戸棚を開けると、油の瓶が並んで ....
道化師の傘をパクり雨が漏る家に帰る みなさん元気にしてますか?
ぼくはどうにか元気でやってます。
え?お前、誰だよって?
ちょっと待って下さいよぉ、
ぼくですよ、ぼく。現代詩です。
現代詩ですよ!
このまま世間に見向きもされ ....
  生きている老人と
  死んでいる老人のあいだに
  いくつかの指がならんでいる
  老若男女あらゆる者から{ルビ捥=も}がれてきた
  それらはまるで枕木のようなのだ ....
火の山は
融けた岩と灰を降らせた
あたしのこころに壁を作った
驟雨の日 傘を置き忘れてきた


古びた駅舎のベンチにぶら下がって
薪ストーブの熱に 涙は乾いて小さな結晶に
誰かが  ....
美しくあるには少し
強すぎるように感じます

胸は膨らみ

そして

衰える

当たり前のことが、こわい

母に似たにおいが身体中からするの

なぜかしら



 ....
喜びは誰に捧げるのだろう、肉付きのいい母親の頬は弾けていた。携帯の写真を覗いては閉じる。チョコレート色に焼けた力強い腕。ながれる汗は距離を忘れ、遥か故郷の土を抱きしめていた 。

できるだけ ....
片方の指の半分が
いつまでもいつまでも濡れている
むらさきの
二重の光

そっと頁の上をおさえる
小さなけものの前足が
沼のような暗さを湛え
土を少しだけ歪めている

 ....
夢から堕ちていく開かない傘 風を孕んで舞ってきた
我が家の庭木で休んでいた
台風をやり過ごしたレジ袋
ワタシを見て名乗をあげる風来坊
家柄も出生も申し分ない家出袋

台所の片隅で
日陰の暮らしを送っていても
 ....
「白蓮」

文化祭で地獄の迷路みたいなのつくってさ
(つまりお化け屋敷ね)お化けの格好してク
ラスメートのF君とセックスした帰りにコ
ンビニの前でペットボトルの水をのんで別
れた。クラスメ ....
病室の窓を開けると

干し草の香り


夏休みの匂いがする

と女房は言った。
土砂降りの雨のなかを
蚊柱が
狂ったように うごめいていた

誰かが
地上の火を
消そうと
とてつもなく
大きなバケツをかたっぱしなから
ひっくり返している

抗えないものをか ....
昔見た写真を思い出す
独立前のモザンビークで
人の首のボールでサッカーをするポルトガル人
子供だった私はサッカーが大嫌いになって
友達に誘われてもサッカーはやらなかった

サッカーの起源も ....
{画像=140610215111.jpg}


快楽に我を忘れる
もう良いやと手放した理性


もしかすると死ぬ時もこんな感じで
意識を手放すのかな


人と言う動物は
思考を ....
同じ傘に入れない蕩けあったふたつの闇 その時、理由(いわれ)のない衝撃に狂うわたしのために
あらゆる風景が恐怖の紐で吊るされていた
だが、わたしは風景の風景たらしめる骨格なのだ

わたしの印象なら壁にそってどこまでも落ちていった
 ....
雨が降りやみ
風も吹きやんだ

笑顔のままで
濡れそぼる重たい旗を
強風に煽られながら支え続けた
孤独な旗手の闘いも終わった

鈍色の空が少しずつ明るくなると
どこかで小鳥の ....
マリッジブルーと
マリンブルーは
よく似ている

透きとおる
深い青と
私のゆううつが
たぶん同じで

だいたい
結婚は束縛である
水圧で
胸を押されて
呼吸できないその様子 ....
 
見上げてごらん夜の星ををききながら見上げてみる

梅雨の狭間の夜空を見上げてみる

あなたも見上げてはらっしゃらないかと、見上げてみる



*YouTube 見上げてごらん夜の ....
風に抗えず泣いてたたんだ傘
ただのみきやさんの自由詩おすすめリスト(14117)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
落夏- 凛々椿自由詩514-6-13
長雨- Lucy自由詩17*14-6-13
折れた傘ゴミ箱に挿しこんで本当の笑いかた忘れた- 北大路京 ...自由詩714-6-13
とめがね- そらの珊 ...自由詩12*14-6-13
夜、入り江にて- 平井容子自由詩1314-6-12
結末- 藤鈴呼自由詩2*14-6-12
アオサギ独語- イナエ自由詩9*14-6-12
雨音- 月形半分 ...自由詩514-6-12
「こころのかたち」- 桐ヶ谷忍自由詩10*14-6-12
火と水- 山人自由詩8*14-6-12
道化師の傘をパクり雨が漏る家に帰る- 北大路京 ...自由詩214-6-12
現代詩キラー- 左屋百色自由詩8+*14-6-11
枕木- 草野春心自由詩314-6-11
高原の駅に- 藤原絵理 ...自由詩6*14-6-11
- いるみ自由詩214-6-11
サウダージ_No.- アラガイ ...自由詩8*14-6-11
ひとつ_ひもとく- 木立 悟自由詩514-6-11
夢から堕ちていく開かない傘- 北大路京 ...自由詩314-6-11
レジ袋- イナエ自由詩11*14-6-10
いくつかの散文- 左屋百色自由詩7*14-6-10
朝の病院- ……とあ ...自由詩11*14-6-10
蚊柱- そらの珊 ...自由詩18*14-6-10
奇妙なサッカー- ichirou自由詩11*14-6-10
快楽と死- beebee自由詩18*14-6-10
同じ傘に入れない蕩けあったふたつの闇- 北大路京 ...自由詩714-6-10
はるかな個人- 乾 加津 ...自由詩23*14-6-9
祭りのあと_(よさこいソーラン祭りに寄せて)- Lucy自由詩17*14-6-9
マリッジブルーとマリンブルー- umineko自由詩19*14-6-9
見上げてごらん夜の星ををききながら- 殿上 童自由詩20*14-6-9
風に抗えず泣いてたたんだ傘- 北大路京 ...自由詩10*14-6-9

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