すべてのおすすめ
かかとを鳴らして歩きたい

早くしないと夜が来ちゃうよ

ピアノの前でうつむいた

包帯まみれの正直者も

ハサミになって帰っていくよ

暗いところの過ごし方を

人より詳しく ....
カップがソラだとしたら
コーヒーが注がれて
夜が来る

苦い夜がニガテであれば
ひとすじのミルクが注がれる
銀の匙は使わない
やがて白い雲は 時間に溶けてゆく 

どこかに月が隠れて ....
        前田ふむふむ

鳥が飛んでいる
ひとつの銃弾から
ひとが生まれる
羽が砕かれ
動かない鳥のなかから
声が生まれる

声は
夜の輝きである
ひとりが声をあげれば
 ....
嵐が来る

嵐が来るわ
そんな予感が胸に犇めいて
まるで悪寒が背を這い上がるように
喉を突き破って飛び出そうとする
噛み締めた唇を割って
解き放たれようとしているのがわかる

抑えつ ....
冬のショーウィンドウ
ドレスを脱ぎ捨てたトルソ
首の断面
剥き出しの木肌に上塗りされた塗料が
照明の光を湛えている

展示替えの前夜
殺風景なガラスの舞台
控えめなネックレスだけを身に ....
 
 
樹木のセミヌードに歓喜する
セミヌードの樹木たち
きっと葉っぱが衣服なのだろう
じゃんけんで負けた方から
一枚一枚脱いでいく
かつて人だった頃
そんな大人の遊びがあった
フル ....
頭がボーっとする
鼻かぜらしい

長椅子に背をそらして
胸の奥から息を吐くと
白い蒸気がもくもくと
汽船のように立ち昇る

僕は突然
大洋の中にいる自分に気付く
月夜の海を航行する ....
君は少年のような頬と
薄い胸をしていた

感情が高まった時に
鋭く視線をさまよわせては
まるで炎を吐くように絶叫するんだ

震える肩からは
幾筋かの血が流れ
世界を汚していった

 ....
○月○日
日記を書いている。

*月*日
日記として、刻まれなかったあの時間、あの日について。
三食きちんと食べ、寝る時間、起きる時間も申し分なし。規則正しい健康的な日々。こんな毎日について ....
モンマルトルに世界樹が生えている
世界の中心から その根は 枝をほそらみ
スローモーションで 人々が朽ちるときにだけ
冴えざえと 好き勝手に舞いながら 全体としてと統一のとれたリズムで
 ....
{画像=121205153412.jpg}

稲荷寿司と太巻きが

如何に御馳走であった事か

材料は安価であるが

手間は恐ろしくかかる

ハレとケの区別があった時代

日々 ....
吐く息が部屋のなかでも白を語る
かじかんだ爪先に靴下を与えるでもなく

窓の外
早すぎた目覚めがかなしく
ひとりを悟る

{ルビ時間=とき}に負けて
遠のいてゆくあなたの微笑みは
ま ....
胸の中に生まれた種子に密かに雨を降らせる

晴れた昼下がりに教室を抜け出して光を与える

水槽から逃亡して肺呼吸を取り戻せ

摩擦による熱で発火 ノロシ

発芽に必要な条件を満たしてい ....
「を」の人

鍵穴を
開くための 旅をしている


夜空は うすら明るかった
暗かったのは むしろ樹木のあたりだった
いきものの息遣いがするほうが 暗かった
なにか隠され ....
愛を刻め

それは落ちぶれた残像
永久にとけぬ太陽
見えない幻までもが
戦慄の力を恐れている

ほころんだ未来が
偽りだと気づいても
もどかしい前進
がむしゃらな呼吸は
沈黙 ....
生きていたって悔しさに、潰され死に体だ
圧迫されて整形された
俺らは皆同じだ

にげろにげろ、
校舎の隙間を
プレス機にかけらる前に

走っていたって陽光に、照らされ立ちくらみ
汗す ....
 讃辞

あなたのセーターは暖かそうだ
あなたの体は温かそうだ
あなたの体温は優しそうだ
心が優しそうだ


 犬

霧雨がそぼ降っている
門灯はあかあかと
門扉は堅く閉ざされ ....
社会のルール
糞くらえ

鉄格子の棒さ
俺たちを
道理の檻に閉じ込める

社会の常識
くたばりやがれ

草刈り機の刃さ
可能性を
まとめて無為に帰する鎌

俺は虫の居所が悪 ....
だれのための人生でもなかったはずだ
色や歌や 波の寄せては返すいとなみも
だれかのためのものじゃなかったはずだ

黒も灰色も水もかなしみも
それぞれべつべつに落ちているだけの
それだけ ....
活動休止の理由は
限界を感じたから
本当に活動休止だ
ギャオ
ギャオ
ギャオ
もうハートが疲れた
壊れてしまった
どうして歌う事が出来ないか
黒板に描いて教えましょう
活動休止を選 ....
不幸だって?
幸福だって?

そんなみわけのつかないものに
騙されるなよ

夕陽がしみこんでゆくよ
私のからだに
今日もがんばった

私はがんばった
悲しんではいけないよ
なんて決まり文句
どこでも拾うことはできるけど
悲しみ
そこいらに落ちているもんじゃない
背後から黙ってやってきて
いきなりけられるようなもの

泣いてはいけ ....
ずっと
近づけば近づくほど
絡まって
離れれば離れるほど
解けてゆく
そう、信じていた


それが突然、真逆へと雪崩れこむ
近づけば近づくほど
解けて
離れれば離れるほど
 ....
現実が歩くと言うので私はトイレに駆け込んで鍵をかけた
その中で私は虚構を排出し続ける
現実は次は自分の番だから早くしてくれと言う
その中で私は虚構を排出し続ける

虚構は野菜ときのこが腐った ....
枕元に
吾輩は目覚まし鳥を飼っておる
朝六時
けたたましくそいつは鳴く
日に ひとたびしか鳴くことが叶わぬゆえ
遠慮などこれぽちもしない

起きなければならぬ
なんとも理不尽であるが仕 ....
エントランスとか言うな

工業地帯にほど近い

どこか鉄の匂いのする町の

杉板貼りの二階建て

くもりガラスの引き戸

開ければ土間と廊下

左手に下駄箱あり

廊下のは ....
すっぽりと紅葉を被り

ひのひかりを浴びる

こっそりと山を歩きながら

誰にも気づかれないようにと

鳥の鳴き声をまねて

飛んでいく

雲が急に流れだし

しっとりと山 ....
青空の下で歌いたい
防音壁に囲まれた
カラオケボックスの中でなく

往来の真ん中で歌いたい
国会議事堂でも歌いたい
処刑場でも歌いたい
葬儀場でも歌いたい
教室でも歌いたい
職場でも ....
幾何学模様の闇が重なる
夜の底に
ひそやかに灯る青白い共犯

夜が明けて
其処に残されているのは
誰にも読み解けない証拠だけ

誰もが息を呑む
美しい証拠だけ
そのひとは腕時計を見る
そのひとの腕時計は1分1秒狂ってはいない

そのひとにもなんのためかは分からない
でもそのひとは腕時計を見る

そのひとにもなぜ正確に時刻を合わせるのか
でもその ....
ただのみきやさんの自由詩おすすめリスト(14137)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
猫のオンライン- カマキリ自由詩512-12-6
朔_或いは静かな底で- そらの珊 ...自由詩2712-12-6
神話—デッサン- 前田ふむ ...自由詩812-12-6
嵐が来る- Mélodie自由詩212-12-6
樹木のセミヌード- sample自由詩5*12-12-6
樹木のセミヌード- 小川 葉自由詩7*12-12-5
海の誘惑- まーつん自由詩6*12-12-5
パティ・スミスのように- 梅昆布茶自由詩1212-12-5
日記- 空丸ゆら ...自由詩812-12-5
樹木のセミヌード- るるりら自由詩9*12-12-5
御馳走について- ドクダミ ...自由詩7*12-12-5
- もっぷ自由詩1712-12-5
ゴールド_レクイエム- そらの珊 ...自由詩712-12-5
『_を_の_人_』- るるりら自由詩1212-12-5
レピドプテラ- 早春自由詩1*12-12-5
青い詩- caligro3rd自由詩212-12-5
修辞- salco自由詩8*12-12-5
転落者- まーつん自由詩3*12-12-4
つながりはじめる- はるな自由詩212-12-4
歌の嫌いなミューズのバラード- 和田カマ ...自由詩3*12-12-4
今日も- 朧月自由詩512-12-4
ぐっどらっく!- 乱太郎自由詩19*12-12-4
パラノイア・セッション- komasen333自由詩2*12-12-4
思想膿漏- いぬぐす自由詩2*12-12-4
吾輩はペットである- そらの珊 ...自由詩1212-12-4
「アパート」四歳の記憶- ドクダミ ...自由詩7*12-12-4
秋の音- 灰泥軽茶自由詩7*12-12-4
鼻歌礼賛詩- まーつん自由詩3*12-12-3
名のない罪- 塔野夏子自由詩5*12-12-3
そのひとは腕時計を見る- HAL自由詩6*12-12-3

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