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手紙をいまごろ読むだろう

ぼくはギター弾きながら落ち葉のうえ

街路樹とひかりのなか赤い車を走らす

ぼくはカメラを首にあてる


さびしくはない

髪はもう胸まで伸びた

 ....
夜の海辺を
韻を踏んで歩くと
奇妙な砂利は
ペイントされ
同じ表情をかもす
眠りに落ちた
カモメの泣き声を
閉じ込めた貝殻に
吹き込んだ愛について
空き缶に零れた
海の ....
現実というものの
この重さ
この哀しみ
どう乗り越えていこう
私は立ち塞がる壁を前に
声をあげることすらできないでいる

「光あるうちに光の中を歩め」トルストイ
私の胸に響きわたる言葉 ....
時間は巨大な甲虫の群れに化け俺の足もとで猥雑なステップを繰り返す、俺は自嘲的な概念とでもいうべきものに動きを封じられていてなす術もない、やつらはそのままふたつに割れて釣 .... 空想と現実を行き来する

冷蔵庫を開けるまでは
卵は空想の産物であり
白い宇宙船であったりするけれど
取り出して目玉焼きを作る段になれば
さっそくそれはフライパンの{ルビ最中=さなか}で現 ....
いつか妖精と化すまえに
あどけないふりをしてくれないか
ひとけのない昼下がりに
しどけない昨日の夢を見たいのだから

広辞苑にも大辞林にも誰の日記にも描かれていない
ひそかな言葉で約束をし ....
ふってくるものがたとえ伝えたいことでなくても
私のところにふってくるのなら私がそれを伝えよう

どうしても走り出さずにはいられないのは
扉だけが幾つも私たちの家の中にあらわれるからである
 ....
詩人がみんな
ことばが消え去るのをまっている
画家が黒と白の絵の具を混ぜつづけるように
教師たちは生徒を置いて家へ帰る
神父さまは折れた十字架でシャーベットをすくう
詩人はみんな
こと ....
旅行者たちの
スーツケースの色のひとつひとつを
記憶に残して
休日を満たす
左側の視界が急に
暗くなり
右側の明るさが少し
邪魔になる
蛇行しながら
虚構に近い方へ
わずかな猶予に ....
昨晩の雨は雪へと変わり

昼過ぎには太陽にバトンを渡す。

帰宅した父を囲み

静かに語らう母と娘たち。

その手は何かを決意し

何かを覚悟するかのように

しっかりと握 ....
「冷えていく鉄」


鉄だとわかっている
何度目かの純情だから
素直に信じる
うん、わかっている
その熱では溶けてしまう事もない
背中が曲がる前の、愛しているは、信じない
少女の ....
細胞たちが目撃した。
貨物列車の荷台には
先住民族が座っていた。
主題歌を口ずさみ
夜明けの花に聞かせるつもり。
トーテムポールの先っぽを虹で濡らし
黒い小鳥の思い出を指で奪い
風のチュ ....
ついに鳴らされた音のために
ついに発せられなかった言葉を思うとき
街は 列車は 夕陽は 失われる

冷たい深海魚の 冷たい尾鰭
夏の日に 生き物ははかない光だ
溶けずに残っている便箋
病 ....
昼休みの清掃作業員の叩く
ドラムの音は軍楽の調べ。
歪んだヒエラルキーの音がする。

日々絶望的にショットガンで撃たれて、
ソッコウでベッドにダイブする。

一番大切なものを諦めた。 ....
たった三日でもわたしをあなたのテーブルに飾ってくれてありがとう
消毒臭くて清潔な水は、もちろん雨よりも美味しくはなかったけれど
あのまま樹にいたとしてもどのみち無残に滅びていく事にかわりない

 ....
囲碁には(天元)の一手があるという。

運命の場所をそっと探るように
シナリオの無い未来を読むように
白と黒の石は…互いに音を立て
碁盤の升目を、埋めてゆく。

――碁石とは、天の星々の ....
星の頃 無敵だった

 目じりの奥に思い出が溢れだす 年月の齢

星を紡いで若葉が全てだった

 畏れを知り現実の棘さえ快感に覚え ふと止まる

   四季の世継ぎの儀四季

   ....
みんなおんなじ人間だ
といってみたり

おなじ人間なんていないんだよ
なんていってみたり

結局どうしたいんだよ

わからないことって
なんでこんなにこわいんだろうね

咲いてい ....
中学生になってはじめて学校へ行った日
いくつかの坂道を登り下りし
いくつかの集落を抜けてたどり着く

坂道は辛かったが 
ところどころに桜が花をつけていて
気分は悪くなかった

集落は ....
音に当たり
目が痛む
何も見ない
器の心


火傷
夜の雨を着る
灯りのはざま
見えない橋


切れぬ鋏が切る静けさがあり
水たまりを避け曲がる色
星は無く ....
臍を、囓るから
痛い目にあう
裸にしない
、と
もわもわだよ

みずみずしい
卵、の
ようなもの、を
丸ごと
粉砕する
コアは、焦げ茶色

やわ肌、に
歯をたてる、きみの
 ....
{引用=びっくりしました
先生が私のアパートのバスタブの底に沈んでいるのを見た時は
ついにやらかしてしまったと思った
内臓が一度にズンと下降する感覚
愛用のキャメルのジャケットを着たままの抜け ....
わたしのしらないところで
花は咲き
花は枯れ
窓の外を見る
自転車が通り過ぎ
その瞬間
焼き付けられた横顔を背景に
絵はがきが届く

宛名はわたしのしらない名前
 ....
                  150516


おはようございます! みなさま♪
何十年ぶりにお会いするのでしょうか
気の早い方は、もうお亡くなりになったりして
馬齢を重ねただけの先 ....
私は詩を書いているのではありません。あなたが読むまで詩ではないのです。風が吹いた。花が揺れた。
そんなことは詩ではないのです。あなたが読んだものだけが詩なのです。詩は日常にありません。日常に詩がある ....
祖母のつくったまめごはん
白いごはんのなかに
緑のまめがぽつぽつ
家族はあまりすきじゃないけど
だまってたべる

白いおちゃわんに
緑のまめがぽつり
おばあちゃんもぽつり
すきじゃな ....
BBが死んだんだ

集団的自衛権なんてどうでもいい
あのトーンも
あのチョーキングも
もう存在しないんだ

法整備とかどうでもいい

でも
多分
BBはあいつのこと嫌いだと思うか ....
  硬い建物は
  不躾な質問に似ている


  夏の朝、
  青い樹がそよぎ
  世界から こぼれ落ちそうになると
  わたしは動けなくなるのだ
  かつては二つ並んでいたが ....
風呂をたてると近所の家族が集まっていた頃のこと
風呂水運びはぼくの仕事だった
三十メートルほど離れた小川から
両手に水の入ったバケツを提げ運ぶ
萎えそうになる気持ちを
腕の力を鍛え野球選手に ....
トタンがセンベイ食べた街の
県庁所在地のバイパスには
ハイブリッド車の渋滞

コンクリートは
タールのように光を反射しない
駅舎の時だけはとまっている

湯気のたたない温泉街で
 ....
ただのみきやさんの自由詩おすすめリスト(14140)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
さびしくはない- 吉岡ペペ ...自由詩215-5-22
微笑の群れ- かんな自由詩8*15-5-22
光あるうちに光の中を歩め- 渡辺亘自由詩3+15-5-22
甲虫たちは間違える_—_the_out_of_control- ホロウ・ ...自由詩2*15-5-22
リエゾン- そらの珊 ...自由詩17*15-5-22
ある妖精編- 梅昆布茶自由詩1215-5-22
- 佐藤伊織自由詩315-5-22
天体学者- はるな自由詩515-5-21
否定の時間帯- noman自由詩215-5-21
雨の日のお迎え。- 梓ゆい自由詩3*15-5-21
「冷えていく鉄」他6作- クローバ ...自由詩7*15-5-20
出発A- やまうち ...自由詩2*15-5-20
硝子の質量- 伊藤 大 ...自由詩415-5-20
再生の円環- じぇいぞ ...自由詩115-5-20
修羅- そらの珊 ...自由詩19*15-5-20
石を打つ- 服部 剛自由詩615-5-19
四季の世継ぎの儀四季- 朝焼彩茜 ...自由詩9*15-5-19
紫の花- 朧月自由詩415-5-19
戦慄- イナエ自由詩12*15-5-19
ひとつ_露光- 木立 悟自由詩315-5-18
枇杷- 草野大悟 ...自由詩215-5-18
エチュード_ハ短調作品10の12(ショパン)- Lucy自由詩14+*15-5-18
まだ決まってない- knit自由詩515-5-18
グッドモーニング_トゥー_オール- あおば自由詩8*15-5-18
巨大な比喩- 左屋百色自由詩10+15-5-18
ぽつりまめ- 朧月自由詩515-5-17
THE_DAY_THE_MUSIC_DIED- 金子茶琳自由詩715-5-17
不躾な建物- 草野春心自由詩515-5-17
嫉妬- イナエ自由詩5*15-5-17
中原中也- じぇいぞ ...自由詩115-5-17

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