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友達を
失った日に
眠りに落ちていく
ベッドの上

手には でも
何もかもある きっと
ないものとしての
何かがある

自分を
探している時
眠りに落ちていく
ベッドから ....
絶対零度より冷たい瞳で見られた 七夕飾りを作った
網飾りと提灯をつけた
短冊を書いてヴェランダに飾った

あいにくのくもりぞら
空を見る気にもなれず
意味のないTVドラマを観た

ヴェランダで妙な物音がする
カ ....
夕日が沈むよ
きょうが死ににゆくよ
西が自分の墓場だと
ちゃんと知っているんだね

私には自分がわからない
舵取りもできない
そしていつかはこのまま
失ったまま終わるのだろうか

 ....
不惑の境地
たどるも遠く
惑いさまようことばかり

受けさずかった
生の還元
先をゆくのは
名もなきうた



青年期の血気
汗ばむいらだち
若気のいたり

言の ....
もう
あの船の行方なら
わたしの胸に描かれるしかありません

その
描きようの総てが許されるわけではなくて
それでも
描いていくしかなくて
ひとり
色をもたない潮風に
抱かれて ....
黄ばんだ紙切れのような脳の甲殻

時を忘れて縦長の穴を掘る

安らかに眠った顔を覆う高価な布

疑うことに疲れ果てた深夜零時


絵になるような横顔の影

その曲線の秘密を隠そう ....
遠く流れた 月の海に
翡翠を ゆっくり 浮かべたら

親不知 弧知らず
抜いた歯が 葉の上 露と きらりんこ

もう 忘れたわ 過去のことなど
琴など弾いて はずみます

 ....
何となくの理由を追い昼間の暖かな眠りのお陰で 覚める寝息
私は波にハンモックに揺られ時を刻んでいる

久しい事柄に息吹を乗せ 目線を添える

言葉の魔法と彩り感触

世のため人のため己 ....
薄暗いその部屋で わたしの足にそれは抵抗した

拾い上げると白いおりがみ

おりがみだと思い込んだのは それが真四角だったから

左下に気持ちの悪い折り目がある

不幸なことに 左下  ....
降る雨に鳴らされている 近くに鉄塔がある。
中2病をこじらせたひとさし指が液晶にふ
れる。ほぼ同時に鉄塔から飛び降り自殺す
る現代詩。見てた。砕け散る言葉。耳をす
ませば耳がちぎれる。中2病の耳に念仏。
唱える。中 ....
自分で自分をくすぐっても
くすぐったくないのはなぜだろう?

僕は誰かにくすぐってもらわないと
くすぐったくないのだ


詩を書いて
自分で批評しても
自画自賛しても
くすぐったく ....
こんな時にはあの砂場
バケツとシャベルと連れ立って
こんな時にはあの池の
ドロドロ具合よよみがえれ

シロツメシロツメ踏みしめて
むしったっても罪知らず
隣の畑のレンゲ草
この子の次の ....
手紙を入れて
春の小川へ流してやるのだ

壜はゆらゆら流れて行って
コルクの栓もしだいに腐り
水が浸み
河口近くに沈むだろう
それとも海へ流れ着き
波に揉まれ
誰も聞かない音をたて
 ....
それについては因縁がある
なにせ前世の仇だから

うららかな冬の日
わたしはそいつを探して山にきた
皮をなめして枕にしてやろうと思ったのだ
鉄砲をかかえ 神社の脇を通った時
昼寝している ....
静かに落ちる
柔らかな子宮壁に
着床する種のように
或いは
夜という
高濃度の詩を含んだ海へ

魂だけが
えら呼吸を忘れてはいない
無意識という
立方体の
泡を
吐く

水 ....
告別式が終わった後
私は港公園にいた
公園の小山の頂上から見る景色は
重く深い



荼毘に付された
血と肉は
二酸化炭素となって空に溶け
骨は
長い間の雨水で骨壺から溢れ出し
 ....
 
北の海

冬のモノトーン

旅に出ます、なんちゃってさ




*平成22年3月 詩集「十二色入り」より
しあわせがサラサラと
指の間から
零れ落ちていく
静寂

音も立てないで
苦しみもしないで
描いた文様は
風に吹き消される

伝わらない思いを
伝えようとあがいた
その言葉 ....
いつもの店のいつもの席で
ちょうどよく酔ったその後で
独活の酢味噌和えという旬のものを
うすうす噛んで
うすうす僕は
ひっそりとニンゲンをやめるのだった


右の席からは仕事の話
左 ....
テレビのリモコン見つからず新聞を読む 虜になっちゃいそうと言う声の虜 南スーダンの戦闘のど真ん中で
スーダラ節を歌って来い
この反戦平和野郎!
わかっちゃいるけど止められないって兵士に
銃撃されりゃ目覚ますだろう
ぴいひょろ
ぴいひょろ
横笛吹きながらしゃがみこんでいる少女
音程なんかどうでもよくて
鳴き虫って呼ばれちゃっても
いまはただ悲しくって
ぴいひょろ
ぴいひょろ

あまのじゃくのつむ ....
   私っぽい 
   と変換しようとしたら
   綿しっぽい 
   になったので 
   採用します


夢の中で元妻が
やっぱり子供をつくればよかった
と笑いながらいうので
 ....
点滴を全身に浴び
刺さるたびに針のむしろに治療されます

感謝しましょう
よりよい私になるために針山地獄は苦い良薬

最近のゴッドハンドは
神様のサイコロにさえメスを入れます

まも ....
二度迎える零時には
広く全ての主語を解き放ち
わたし、や、ぼく、を
発音しないように
気をつけながら、
静かな旱魃に横たわって
そっと
息を引き取る

砂丘の青さに
ためらいの ....
霧を燃して
橋を渡る
斜めの羽の
風はらう午後


遠く枯れた森を乗せ
空と地の歪みは波打っている
二本の指でひらいた手帳に
交互につづく文字と焦げ跡

 ....
バカの症状を抑えるために
大量の抗生物質を投与した結果
耐性を身に付けたバカが発生した
耐性バカにつける薬は最早なく
そこかしこでバカが
猛威を振るうようになった
今のところ予防するしか
 ....
ただのみきやさんの自由詩おすすめリスト(14137)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
セール品はいらない- 番田 自由詩314-1-29
絶対零度より冷たい瞳で見られた- 北大路京 ...自由詩714-1-29
乞巧奠- 藤原絵理 ...自由詩3*14-1-28
空には星が- もっぷ自由詩914-1-28
詩と死の私史- シホ.N自由詩314-1-28
アンコール- 千波 一 ...自由詩414-1-28
- ビル自由詩114-1-28
キバナコスモス- 藤鈴呼自由詩5*14-1-28
久しい事柄- 朝焼彩茜 ...自由詩10*14-1-28
おりがみ_くらやみ- 芦沢 恵自由詩28*14-1-28
降る雨に鳴らされている- 北大路京 ...自由詩114-1-27
転校生- 左屋百色自由詩6*14-1-27
ももっちい- ichirou自由詩9*14-1-27
こんな時には- もっぷ自由詩214-1-27
- Lucy自由詩17*14-1-27
むじな- 春日線香自由詩314-1-27
腐食- そらの珊 ...自由詩16*14-1-27
時よ_止まれ- ichirou自由詩8*14-1-27
演歌になった日の色- 殿上 童自由詩14*14-1-27
誤解あるいは放棄- 藤原絵理 ...自由詩9*14-1-26
独活(うど)と白湯(さゆ)- 八布自由詩914-1-26
テレビのリモコン見つからず新聞を読む- 北大路京 ...自由詩214-1-26
虜になっちゃいそうと言う声の虜- 北大路京 ...自由詩114-1-26
スーダン節- 花形新次自由詩114-1-26
ふううふう- 乱太郎自由詩12*14-1-26
綿しっぽい- ichirou自由詩10*14-1-26
不治の病に逝きつつうつつ- 木屋 亞 ...自由詩2*14-1-26
旱魃の夜- hahen自由詩314-1-26
凍徨軌- 木立 悟自由詩414-1-26
耐性バカ- 花形新次自由詩114-1-26

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