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午前四時
デスクライトに集まる仄明かりを
指でつまんでは
窓から捨てた
けれど
捨てても捨てても
それらは群がり
夜は徐々にまみれてしまう

冷えている
二度目の底で
私は起 ....
『物差し』

幸せとか、不幸とか
いったい誰の
基準で決めるのですか

その基準となる物差しを
いったい誰が
持っているのでしょうか

あなたですか
神さまですか?


『 ....
 
キスは

するとされる より

するとする が、いい



 
手のひらをじぶんのほうに向けてばいばいするあの子、ぼくのばいばいの手のひらの向きを子どもの悪戯みたいに真似て、ぼくに手の甲を向けてばいばいするあの子、ぼくとじぶんにばいばいするあの子、ぼくとじぶんにば .... 霧が晴れてきて
欲望が薄まっていく
乗り物を降りると柔らかな
雨が降っていて
誰の目にも留まらなかった嘘の
端の
方が溶けかかっている
鳴り出した音が消費されるのと
同時に薄汚れた布が ....
賑やかな祝祭は
終わり
各人は家路に着いた
人の優しさ
温もりが
泉のようにあふれでて
懐かしい人の
胸を満たし
小さかった人は
見上げるような大人になり
いたわられる人となって
 ....
無差別殺人の
テロリストは怖い

部屋でゴロゴロして過ごす
無気力なゴロリストも怖い

お互い明日を信じないし
命を無駄にすることを恐れない

「いずれゴロゴ13と呼ばれるのだ」と
 ....
この静まった秋の日に
一枚の紙を机の上に広げれば
過ぎ去った春と夏
来るべき冬とが集まって
一年間の物語が告白され
あなたに宛てられた
自然界からの手紙が
書き落とされるだろう
 ....
天体から産み落とされた丹色の液体を孕んだ肉体は
素粒子の集合体だった
解体されるのも時の問題であって
簡単に片づけられてしまう
残されるのは凝固したモノクロ写真だけかもしれない

土の色
 ....
眠れない未明に
仕方もなく起きだして
ふと開けた引き出しから
懐かしくて熱いものが

彼女がのこして
そうするしかなかったままの
断片がみんな
雨の雫色をしてる

それらは歌で
 ....
あなたとの記憶
水に似た感情
時間はかかったけれど
ようやく
完成

ブリキのジョウロは先週
不燃ゴミの日に出して
てるてる坊主とも
とうとう仲直りした

埃をふうと吹き払っ ....
虫の声が逆さまに鳴いている
逆さまの虫の声はどこか自壊の音のようで
奇妙で遠い自壊が草むらで起こっている

太陽が逆さまに輝いている
逆さまの太陽は少し気が狂っていて
一面の大 ....
コスモス
風にゆれる
何を言っても
遅いと揺れる

コスモス
風に散る
何を喚こうが
間に合わないと
散る

コスモス
風に折れる
ただ真っ直ぐに
延ばそうとした
腕のか ....
もう君の見ている風景に
僕は居ないのかも知れないけど
僕の見ている風景に
君がいつも居るんだよ
強い強い風の中
白いワンピースをひるがえして
一人立っている

大人になると言う事は
 ....
暗い夜の底から
柔膚を剥ぐように奪われた
土と草の匂いと、
家族の笑いを灯した明り

 安穏な日々
   を
  揺さぶり壊して
一瞬が、
      全てを奪った

星々をも掴 ....
祈りって
なんだ。

どうやって祈る。

同じだ。

跪いても
酔いどれても

神には聞こえてる。

聞こえないのは
私のほうだ。

幾度となく語りかけるその返事を
私 ....
ぴよぴよ鳴る黄緑色の靴を履き
黄緑色の半ズボン姿で興奮して
歩き回る幼児は歩くという行為
自体に歓びを感じリノリウムの
青い床の上で生きること、その
ものを全身全力でタノシンデル
というの ....
どんなに不合理に見える言動や行動にも必ず
それに対応する心的(真的)現実がどこかにあ
り――それは遠い過去の記憶やもしくは世界
のどこかなどに――それを見つけ出し正しく
反応した場合にのみ、個 ....
朝まで、そこをなんとかは木漏れ日に紛れていて、太陽が沈んでから、こっそり雫にもたれていた。風が強い日は土の中に身を隠した。大地はやさしく守ってくれる存在で、ぬくもりが恋しかった。誰かに甘え .... 半導体になりたい
半導体になっていろいろな機械の内側で
あんなことやこんなことをしたい
多様な意味合いを持った各種の電気信号を
ああしたりこうしたり
アレしたりコレしたりして
ムフフでイヒ ....
何処にも見つけることは出来なかったはずだ
そう訴えているかのように
私の視覚を証言台に立たせ尋問する
画家であれば画材は其れまでに蓄えてきた感情の十色
上手く言葉を塗り付けようとするが
もう ....
およそ文芸である以上読者がいて、
個人的な人生あるいは社会的になんらかの影響力をもつもの、
あるいは芸術としての愉悦を読者に与えるものでなければならない。
なんてね!

詩として

C4 ....
炎に出合うと体が勝手に近づいていく

この習性を
人間に気付かれたのはいつだったろう
夏の水田に灯火が点いて
人が居るかと思えば炎だけ
どれだけの仲間が焼け死んだことか

人間にも似た ....
おそらくもう夏は行ってしまったのに
夕刻になると
埋葬されない蝉がうたう
取り残されるということは
ひとつぶの砂のような心地
苦いさみしさだろう
――さいごの一匹になりたくないのです
生 ....
北風の只中を防寒靴で歩いた、僕は
あの日の旅路を手にしたペンで、筆記する

   *

――記憶に蘇る、海の匂い
遠くに見える、断崖に近づくほど
潮の香りを鼻腔に…吸いこみ

断崖の ....
絨毯は 空に舞い上がって
塔や市場や 大きな川を見下ろす
初めて 飛行機に乗った時の記憶
風を耳元に感じることはなかったけど


ぼくは古びたランプを 本棚の後ろに
小難しげな専門書 ....
ときどき風がつよくふいたし
ときどきかみなりも落ちた
照り返しのきつかった床の一部はいまは色あせて
わたしは懺悔しなくてはならなかった
雨の降るようにはひとを好きになれなかったし
嫌いに ....
洗濯物が乾かないね

などという君の唇の上にも
雨は降り続けている

僕らは夜や朝を過ごし、
時には指を結んだり
ほどいたりして、

時間の中で
同じことを繰り返しては
老い ....
多数の角
多重の角を持つけだものが
真昼の雨の径に立ち
水たまりの光を
見つめることであたためている


紙が紙に戻る音
空気が空気に沈む音
踊り たたずみ 再び踊る ....
ムシと言えば…

小学生のとき、有名な昆虫博士のお話を聞いた。
日本では 蜘・ムカデ・蛇にトカゲ・ノミ・虱など 小さな生きものをムシといったけれど ここでは昆虫のことを言います。では、昆虫とは何 ....
ただのみきやさんの自由詩おすすめリスト(14137)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
明け方の事故- Seia自由詩415-9-14
【_基準_三詩_】- 泡沫恋歌自由詩19*15-9-14
関係- 殿上 童自由詩13*15-9-14
ばいばい- 末下りょ ...自由詩2*15-9-13
液状であること- noman自由詩115-9-13
祝祭- Lucy自由詩15*15-9-13
ゴロリスト- イオン自由詩6*15-9-13
秋の手紙- 葉leaf自由詩415-9-13
いのちの組曲- レタス自由詩115-9-13
どうしたらいいのかわからない- もっぷ自由詩1115-9-13
押花の栞- もり自由詩2*15-9-13
逆さま- 葉leaf自由詩315-9-12
コスモス- Lucy自由詩16*15-9-11
繋がらない三連の詩_或いは呟き- 渡辺亘自由詩515-9-11
水葬- atsuchan69自由詩8*15-9-11
天の声- ガト自由詩7*15-9-11
そこをなんとか/即興ゴルコンダ(仮)投稿.70- こうだた ...自由詩4*15-9-10
立体描写の仕方- りゅうさ ...自由詩7*15-9-10
そこをなんとか- かんな自由詩6*15-9-10
半導体- 青井自由詩215-9-9
風景- 乱太郎自由詩18*15-9-9
嘔吐しない現代詩人について- ……とあ ...自由詩9*15-9-9
飛んで火に入る…- イナエ自由詩10*15-9-9
秋のゆびさき- そらの珊 ...自由詩1515-9-9
冬の釣人___- 服部 剛自由詩515-9-8
真鍮の都- 藤原絵理 ...自由詩515-9-8
懺悔- はるな自由詩515-9-8
また、雨は降っている- またたび ...自由詩315-9-8
蒼へ_鏡へ- 木立 悟自由詩415-9-8
ムシと言えば…- イナエ自由詩7*15-9-8

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