すべてのおすすめ
 どこまでも続く砂漠を一人歩いてゆく。
 空は厚い雲に覆われ、時間すらも分からない。
 この先へ進むべきなのか今来た道を引き返すべきなのか。
 どうすることも出来ずに僕は立ち止まってしまう。 ....
満月をつまんで
ポケットにいれてしまう
冬を待たずに
眠ろうとするひと

わたしは紐を
片手で握りしめ
もう片方の手を伸ばしている
言いたいことがある
寄せたい頬がある
満 ....
疲れだけが
この体に降り積もった
誰の言葉も
静寂に消えてゆく 

街灯が
一輪の花の様に見えた
液晶の光が
私の姿をあらわにしていく


隠れられない
隠せない
画面の明か ....
真っ黒い木々の影の中をさ迷うように
真っ赤な夕立の雲間から黒い雨粒が
車窓を叩きつけるように
走りゆくバスから
移ろいゆく黒いものたちを 目の当たりにしながら
避けることも 拭うこ ....
もう少し眠っていてもいいと
誰かが低い声で囁くのが
薄暗い夢の中でもわかる
本当にもう少しここで
眠っていてもいいのですか
念を押して訊ねてみると
その人は猫を撫でるような声で
眠ってい ....
秋の蛇口をひねると
空虚がぽとりと落ちてくる
管は水平に都市の闇を這い
水源地は{ルビ紅葉=こうよう}で充たされている


空虚で顔を洗うと
頬がすこし紅くなる
正直な肉の反応に
つ ....
わたしのなかに
あなたはとどまる

ときに柔らかく
ときに残酷に

あなたの言葉
あなたの微笑
あなたの仕草
あなたの沈黙

そしてあなたが手渡す
葡萄の一房

その甘さと ....
海原、だとか
だれかの潮の、へその匂いを
膿んだ六月の、折れた傘を
膜のついたまま
肋骨にはしないで
竜骨にした

進んでいる、のか
走っている、風
青信号の点滅が
敷き詰められた ....
秒針が寿命を数えている夜
確実に死を迎えるために
耳はその呪文を捉え
無為な夜をすごしてゆく

生まれては死に
死んでは生まれ
嘆きの丘を目指し
重い十字架を引きずりながら
空を目指 ....
君の姿を初めて見たとき
君の顔は白く固まっていた
初めましてのあいさつが遅れたね
僕は君の叔父さんだ
安らかに眠るといい
眠るために生まれたんだよ
君はきっと
君の顔は美しく化粧 ....
 真夜中の幻燈に真昼の幻想を見る者が一人。
 彼は懐かしさの中に真実を探ろうとしている。
 ぼんやりと宙に浮かぶ光景は全てが琥珀色で
 真実の色さえ隠してしまう。

 誰もいないアトリエ ....
広い邸宅など要らない
ベッドは
身体を横に出来るスペースがあれば良い
食卓には
茶碗の置ける隙間があれば飯は食える
とうそぶいて

新聞が 雑誌が 広告が 
テーブルに積み重なり
ベ ....
 溢れる海の{ルビ思想=おもい}を
 透いた生命の鼓動にのせて
 ぼくはきみに語りたい
 {ルビ灼=あつ}い 熱い視線の息吹に恋い焦がれ
 ひとり 沈んでいった人たちのことを
 ふるえる ....
深夜
耳たぶを踏まれ目を覚ますと
肋骨が無い事に気がついた
慌てて起き上がろうとしたが
胸がクラゲのように揺らめいて起き上がれない
しょうがないので首を曲げて目線を横にすると
小人達が腰に ....
濃い青空に
舞う枯れ葉

陽光
影をよぎって
歩いて行くのは
今日の私

それを
懐かしむ未来の私の
ここは思い出の中
と思えば
宝石のようにキラキラ
まぶしい

今日 ....
昨夜も空高くに見つけたのだが

朝まだ空高く

月が浮いていた

文字どおり海月のように

どうもなんだか滞空時間が長すぎる


駅に向かうひとびとの列

左、右、左、右、ま ....


昨日でいっぱいだった一日を過ぎてみると
何もなかった もう何処にも
やがて夕暮れを噛んだまま
灯りも付けない僕が
何かを乞う人のように
佇んでいる

残されていたのは
顔色の ....
探すつもりもなく
期待もなく見上げた空に
おもいがけなく大きな月を
見つけると
不意を突かれて
涙ぐみそうになる
今日は満月でもないのに
晴れた夜空に低く浮かぶ
大きな月
死んだ人の ....
 

それを言うと
渡り鳥のことを思い出す
羽搏いていた鳥が
水面に映った自分の姿を認めると
鳥は堕ちる


波が代わりに羽を動かす
と言うのは便法で錯覚だ
鳥が波に{ルビ唆= ....
新宿2 丁目の深夜4時に手を繋ぎキスをする男性カップルや東洋人や白人の若者達
路地にはビートが溢れ肩を組んでさんざめく不思議な人の塊を見つめている俺

生命は科学 を超えていつまでも謎のままでそ ....
 
                                                                            
大切な人が死んだとき
勿論、ぼくは生 ....
日本は
都会主義共和国
都会は
夜会主義共和国
日常は
不快主義共和国

時代は
機械主義共和国
情報は
世界主義共和国
伝聞は
誤解主義共和国

世間は
和解主義共和国 ....
今ここにいる自分が
よくわからない

どんないきさつで
どんな運命でここに?

記憶をなくしたわけではない
生き迷ってるわけでもない

ただ

薄ら寒い
沈みかけた西日で見るこ ....
曙時に穴から這い出し
尻尾を立て太陽に体を向ける
体温増加が目的ならば
一匹ぐらい
背中を暖めていてもいいだろうに
どうして皆が同じ方向を向いているのだろう

父は
ぼくと弟を傍らに並 ....
 
 時は大洋の彼方に浮かんでいる。
 私の土地からは見えないが鼓動は確かに響いてくる。
 さてこの時を何に使おう?
 まずはひっそりと旅に出ようか。

 海の見える街は憧憬の彼方に佇んで ....
いつからだろう
やらなくてはならないことが
できていなくても気にならなくなったのは

宿題や持ち物を
絶対に忘れることなどなかった
あれはもう遠い昔

いい加減にしても誰にも怒られない ....
私たちは流れゆく時には悲しみを分かち合い押しつけあう笑顔を見せて

見ている見ていられる友だちの姿は今転ぶごめん笑って

射て、的がないのでドーナツの穴を見て

優れた機構を持つ君は心臓の ....
 

沈殿する鉛の溶液
筏の上を旋回する風
雨燕の航跡に
月の光を編み込んで
透かし見る夕暮れの
押しボタン式信号機


「おつきさまはついてくるんだよ
ほらずっとみててごらん」 ....
そろそろ すとーぶだしてよ ともいわない
きみは けなげだね
ねどこでほんをよみだすと
かならずわけありがおでじゃまをする
うるさいけど にくめない
たまに てつがくしゃのように
あおのさ ....
花火は好きだ。
大きな音と、大きな光、も好きだけど、派手で空一面を覆う火の玉もすごいけど、おれは手持ち花火を燃やした後の煙が特別好きだ。暗闇の中でもはっきり見えるあのなごりの煙が好きだ。
大好きな ....
ただのみきやさんの自由詩おすすめリスト(14117)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
飛べない鳥- ヒヤシン ...自由詩1*16-10-26
満月に紐をつける- はるな自由詩216-10-26
導きの雨音- 葉月 祐自由詩4*16-10-26
疑惑- 為平 澪自由詩3*16-10-25
漬物- 春日線香自由詩716-10-25
秋の蛇口- 白島真自由詩13*16-10-25
とどまる- やまうち ...自由詩216-10-24
もっと近くに(ゴル投稿修正版)- 高橋良幸自由詩5*16-10-23
天国の扉- レタス自由詩316-10-23
葬儀- 葉leaf自由詩716-10-22
真実の在り処- ヒヤシン ...自由詩3*16-10-22
狭い部屋- イナエ自由詩17*16-10-21
ぼくの内側から崩れていく海- 白島真自由詩20*16-10-20
肋骨の小人- 5or6自由詩9*16-10-19
秋の日の散歩- Lucy自由詩7*16-10-19
浮月- 吉岡ペペ ...自由詩216-10-19
_行方- ハァモニ ...自由詩2*16-10-19
月に- Lucy自由詩6*16-10-18
渡り鳥伝説_- 白島真自由詩4*16-10-18
たちどまった日々- 梅昆布茶自由詩816-10-18
祖母は千歳飴をなめる- 白島真自由詩13*16-10-17
誤解主義共和国- イオン自由詩5*16-10-16
人形劇- ガト自由詩4*16-10-15
ミーアキャット- イナエ自由詩7*16-10-15
時の空き瓶- ヒヤシン ...自由詩4*16-10-15
スパイシー- 坂本瞳子自由詩2*16-10-14
√(ルート)- ふるる自由詩5*16-10-14
秋の暮れ- Lucy自由詩11*16-10-14
いつもの挨拶- 白島真自由詩7*16-10-14
- マチネ自由詩216-10-14

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