すべてのおすすめ
若葉が砂になるまで待つ季語
矢印と地雷ばかりの地図
365日うねり続ける言葉と髪
ケーブルに絡まり千切れた運命の糸
私のレントゲンに写る現代詩の影
精神が崩壊して的中させる針の先
カテーテ ....
固いつぼみを こじ開けようとも
春を待たねば 時期早々
滲み出た 乳白色の液体が
フェルメールの「牛乳を注ぐ女」の
器に混ざり込み 静謐な
長方形の世界に留まってしまう


暖かさを待 ....
冬になる前に
庭のバラを剪定した

咲き遅れた蕾の枝を
花瓶に挿しておいた
膨らみかけていた他の蕾は
次々に開くのに
その白薔薇の蕾は
しばらくはじっと蒼いまま

ある時
限界を ....
夕日に映えるのは 無邪気な影
僕もそのなかまだった頃がある

足元にのびる真っ直ぐな影
あの時とは違うこれは 誰だろう

好い人の呼ぶ声にふり返り
喜びをかかえ 肩をゆらして答えた ....
 
祈りが、ケーキにすりかわる頃

ベツレヘムの星は、LEDの光となり

讚美の歌は、ソリッドステートの箱に閉じ込められる


 
  遠くまで、
  その日は夜霧でなにもみえなかった
  ダッシュボードに置かれた読みかけの雑誌は
  信号の赤を浴びるとき、諦めたようにあなたの膝に落ちた
  まるで亀の甲羅のように ....
人助けして空気が悪くなった  空に延ばされた
 無数の手が
 草原のように
 なびいていて

 その上を漂う
 タンポポの種が一つ

 象徴とは、多分
 そのようなものだ

 手の届かない
 約束のような ....
それでは
先日亡くなられた
南アフリカのマンデラ元大統領の霊を
呼び出して頂きましょう!

ま、まんでら?

ハイ、マンデラ元大統領です!
どうぞ!

まんでらもとだいとう・・・・ ....
                     131208


ファシスト消えろの大合唱が耳許にへばり付く
蛙のような声がしてもう限界だと新党結成を決意する
蛙の声は案外遠くまで届くものだと
 ....
一つの島で、わたしはつよく、過ぎたことに囚われた
太陽が地球を崩壊させるため
爆発的なうつくしさで海と空を染めとばし
宇宙を貫く星々の轟きが
いきのこった生命を汚染するとき
わたしはかなしみ ....
誰もいなかった
街は身を切るような冷たい風が吹く
誰もが財布の中に明日を抱えて
耐えていた
凍えるような冬の時の中


どこに行くのだろう
立ち止まるとき
わからないけれど
ま ....
あなたは、いる
そこ、に

うたっている
うたを

聴いているのはわたしひとり
LEDランプの許

わたしは、描いている
ここ、で

夢を
ことばに

誰が読んでくれるの ....
変わらずにいつもわからない明日
するりと訪れて気ままに去ってゆく
取り残される人間は生き遺したことが
あるような無いような無様さで
夕陽に細長い影を作らせる

昨日を思ってみるのはどうだい ....
あざやかな鮮血に染まったこの手でも
掴みとれるものがある

君の心臓を手の平に乗せ
その重みの振れる速さで
鼓動を聴く

とくんとくんと脈打つそれは
揺るぎない強さで君の感覚を支配 ....
強い風が吹いて森が泣いている  あなたは昨日、
 つめたかった。

 やわらかい刃物で、
 切られた気がした
 血も流れないのに
 いたくて、いたくて。

 あなたは今日、
 やさしかった。

 その笑顔は
 ....

桜の老木が
娘のような
振り袖を纏ったので
根本から仰ぎ見ていた
僕の視界から
青空を消してしまった
  貘の食べ残した悪い夢が
  きみの唇のまわりに散らかっている朝
  窓越しにみえる庭は 素晴らしく綺麗だ
  気丈な松の樹に 少しだけ雪がかぶさって
  玉砂利は少女のごとく濡れ  ....
波の音と蛇口から出る水の音が競いあっていた
僕の夏は遠くで鳴るチャイムのように 青空へ吸い込まれていった

道路に置かれたブロックにアイスの水滴が落ちた
乾く前に
アリの餌にでもなればいい ....
枕がぬれる

大地に染みこむ

たくさん食べてたくさん寝て

泣いたりしてるだけだから


信じるとは

傷つく準備を完了させているということ

信じるとは

傷ついても ....
仕事場のドアを開けると
早く来て掃除をしている筈の君がいない
代わりに卵がひとつ床に転がっていた


とうとう君は卵になってしまったのか
私には何も言ってくれなかった
淡いピンク色を ....
空が雲を指導している
 雲は雲で空を無視している
海が船を可愛がっている
 船は船で海に甘えている
丘が木々に恋している
 木々は木々で丘を愛している

過疎化した町が設けた
こころづ ....
解脱してのけ者にされている  この折り紙を広げたら
 思い出がひとつ
 消えていく

 ここは
 思い出の小部屋
 一日の最後に訪れて
 折り紙を一つ置いていく

 その日、私が
 過ごした時間が
 一つの ....
コートのポケットに
どんぐりが三つ
入っている

きのうの夕ぐれ
近所の公園でひろった
小さなどんぐりたち

てのひらの上で
ころころ転がしてみたり
両手で温めてみたりする

 ....
読み耽っている僕の
まだ読み終わらない本の頁に
済まないと君は手刀を切る

割り込んだ手が
即席の栞に真似て

君の何気なさに
僕は 今日も
軽く峰を飛び越えた
水のような夢は誰にも知られず
雨どいを流れてゆく
甘い菓子になれず
鮮やかな菓子になれず
形をなさず
流れていったきり

畳の上へ横たわる僕の瞳は
黒々とした夜を現す説明文

剥が ....
  小学生が輪になって栗拾いをしている
  裸になった枯れ木の足もとに 赤と黒のランドセルを抛って
  わたしはコートの内ポケットから名刺入れを手にとって
  なんだか ひどくかなしい気 ....
その日、
ギターの弦が切れる音がした
薄暗く窓のない部屋で
大爆発と同時に
詩人は確かにその音を聞いた
しかしその音は
自分の頸動脈が切れた音であった









 ....
ただのみきやさんの自由詩おすすめリスト(14137)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
鮫のための狂想曲- 左屋百色自由詩10*13-12-9
花となって競い合う- 小川麻由 ...自由詩9*13-12-9
白い蕾- Lucy自由詩18*13-12-9
無邪気な影- うみこ自由詩4*13-12-9
祈り- 殿上 童自由詩20*13-12-9
透明な死人のために- 草野春心自由詩413-12-9
人助けして空気が悪くなった- 北大路京 ...自由詩913-12-8
象徴- まーつん自由詩13*13-12-8
恐山- 花形新次自由詩2+13-12-8
あめさけるてまえにきみがいて- あおば自由詩9*13-12-8
七つの島- kawa自由詩313-12-8
イルミネーションの影- 番田 自由詩413-12-8
ゆくえ- もっぷ自由詩6*13-12-8
明日へ- もっぷ自由詩413-12-8
邂逅- 由木名緒 ...自由詩6*13-12-7
強い風が吹いて森が泣いている- 北大路京 ...自由詩213-12-7
吊り橋- まーつん自由詩6*13-12-7
艶樹- 和田カマ ...自由詩3*13-12-7
王の庭- 草野春心自由詩913-12-7
夏の時- うみこ自由詩2*13-12-7
泣いたりしてるだけだから- 吉岡ペペ ...自由詩313-12-6
普通の空- 壮佑自由詩36*13-12-6
かの幻が開いてその影は消えた②- 信天翁自由詩313-12-6
解脱してのけ者にされている- 北大路京 ...自由詩413-12-6
日々、折り紙- まーつん自由詩9*13-12-6
【_どんぐり_】- 泡沫恋歌自由詩22*13-12-6
本を置いて・・・- subaru★自由詩8*13-12-6
どんなふうに一人- うみこ自由詩4*13-12-6
栗拾い- 草野春心自由詩413-12-5
現代詩バスターズ2- 左屋百色自由詩8*13-12-5

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