すべてのおすすめ
君が走ると 僕は見とれる
魚の群れの様に 小麦畑を泳ぐ風を
小さな身体で押しのけて 少年は走る
そのせわしない息 涙にむせかえる ひたむきなまなざし

今朝 彼の犬が死んだ
一晩中 暖炉の ....
最初から
ジェットコースターに乗るつもりだった
受精卵のころからね

福笑いの人生
ちょっとおかしくても
笑い飛ばしてもいい
去年からやってきた水で
シャワーをあびました
私の皮膚がはじいた水は
いったいいつへゆくのでしょうか
容赦なくすぎる日は
わたしたちのあらゆるものを
減らしていきます
私たちもまた
食 ....
食う

みかんを食う

さっき歯を磨いたばっかりなのに

なぜ食うんだ
(しかもこんな時間に!)

みかんを食っているうちに気がついた

えびせんも食いたいと

みかんと ....
何もない所に
一つのドアと
見知らぬ場所へ昇ってゆく
階段があった

昔見た夢で
ドアの向こうの階段に
どう抗っても行けない所で
ぱっと目が覚めたが

僕はこれまでの生の歩みで ....
インテリジェンスはあなたの首を絞めるだけです
そして死ぬことはない

摂取量に注意してください
摂取量と羨望は正比例の関係にあります
インテリジェンスはあなたの首を絞めるだけですが、
それ ....
自転車の ペダルを漕ぐ
すると世界も 一緒に回りだす

夕暮れの街並みは
河川敷の 向こう側
なだらかに傾いた 地平線に震えて
ゆっくりと 夜に向かって 滑り落ちていく

泉を横目に  ....
おはじきは
簡単なゲームだ

まず大切なのは
その形である
はじいても
相手を傷つけない
丸い形が望ましい
それは
自らを傷つけないためでもある

次に大切なのは
はじきたい相 ....
森が本だと想像してみる、
一頁一頁が緑の葉っぱで出来ていると。
陽の差し込む部屋でそれを開いている
まるで十四歳の気分で

カサカサした木の皮の表紙をめくると
光の透ける葉脈から文字が浮か ....
いつもこんな具合に過ぎていく年の瀬

露天に並ぶ裸電球は飴色をしていて

なんだか同じような毎日と風景が

経た年月とともに霞んでいく

空き地でいそいそと

木のはぜる音と燃える ....
遠く鳥の飛ぶ音
離さない
僕の耳は手のように
つかむ動きをやめないのだ

地球中の血を力にして
叫ぶ
喉からは出る手のように
何かを欲してやまないのだ

続く
つづらおりの道 ....
私の耳から
ざらざらと言葉の死骸を取り出して
先に行ってしまった今日を追いかける
こんもりと墓標のような
私の頭は枕に乗って
言葉の海を漂うのだ
その静かな海には
君からの
がある
 ....
師走、大手町に佇む

結論を先に述べれば
大手町は冬が似合う
春は似合わない背広を着た集団がおしゃべりをしながら行き来し
秋には忙しそうに眉間に皺を寄せた人々たちが行き交う
夏はいけない
 ....
空渡る鳥鳴く 愛し人の歌よ
短かき夏の日は 風に羽ばたき去り
遥か彼方 どうかどうか逢いに帰る
その日まで歌って

旅の宵鳥啼く 切なき笛のよに
雲湧き高くして 現世遠く去り
故郷離れ  ....
今ある自分になるための過去があった

そして今この瞬間も

未来の自分の為の時となる


過去は捨てる物じゃなくて

向き合う物なんだね


受け止められた時

その想いは ....
掃除機で吸っているのは
捨ててしまいたい記憶なのかな

君の横顔さえも綺麗にみえる
よそゆきの部屋になってゆく

新しいことが
そんなに素敵なことなのかと
横をむく僕の存在は
取り残 ....
蟹鍋の
シメは雑炊に限ります
独断ですが
鍋を預かる私の特権なので
異議は認められません

鍋の湯に
眼に見えないほどの
小さな粒子になって
溶け出した
蟹の
本当の味がします
 ....
頭のなかで
鳴り響く砂時計
さらさらと
安住を諦めた瞳が
仰ぐのは暗い天井
流れ込むサーチライトが沁みて  ....
冷たい夜の風に星は瞬き
この頃よく夢にみる、すれ違いに別れたひとたち
呟いても、のみ込んでも、きみの言葉が思い出せない
…遠く、ひとつ、またひとつと寂しさが重く肩に積まれて
振り返れ ....
ものすごく寒い夜だった、骨が凍って砕けそうに寒くて、おまけに雨が降り出していた。うすっぺらいブーツの中で足指がかじかんでもともと覚束ない足取りをさらに不自由にした。わたしはこごえて、空腹で、目がよく見 .... 私が押しだした靴の跡に
ごめんねはぬぐえなくて

ゆっくりと連なる六文字の立体は
藍色をくり返しながら君の姿勢を正し
私は文字数を埋めることが出来ず
些細なことだと赤色の呼吸をふさいで
 ....
たとえば
主審の吹くホイッスル
スタジアムは
興奮のるつぼ

たとえば
ラジオの玉音放送は
長い長い
嘘の終わりだ

春が来て
木々の小枝に

新たな希望 ....
今日も太陽は孤独に山を登っている。

白く。赤く。皇帝よ。

民は彼を愛するだろう。
彼を待ち望んでもいるだろう。
その透き通るマントのきざはしを受けて、
民は彼を愛する。

しかし ....
照らしうる光という光を
一点に集めた鍬が振り下ろされる。
沈黙に穴があく。
灯りに集まった虫達は死んでしまったけど、灯りはまた点くし、虫達には沢山の子供達が居るだろうから僕は明日も掃除が出来る。 小さな虫が
私の絵の中で死んでいる
6号カンバスの隅っこで
描きかけの絵の具に肢を取られて
チタニウムホワイトの上で死んでいる
ささやかな着地の代償として
ささやかな苦悶に果て
ささやか ....
夜にざわめく
海原にちいさな風
ひかりを求めて
さかなたちが踊る

爪月のほとりに
熱がつづく
眠りを急いて
夢を強いて

はこばれるすべて
行き来する波
呼吸のやりとり
は ....
心臓が止まったら
私は死んでしまうらしい
動けと思わなくても動くけど
止まるなと思っても止まる時は止まる
私は心臓をコントロールできない

心臓は身体の核
過剰に動くと辛そうに血を送る
 ....
窓を開け放つと風が発泡する
それも少し前の記憶
目が覚めている領域に
睡魔は
棲みつく
眠ればこっちのものだ
ヒトの器を残して

記憶は更新され
忘れがたきモノ

核廃 ....
自分に飽きてしまった
自分という人間に
読み古した漫画のように
この心は何の刺激も与えてくれない
年明けとともにカレンダーを張り替えるように
自分という人間そのものを 刷新してみたい

 ....
ただのみきやさんの自由詩おすすめリスト(14140)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
君が走ると- まーつん自由詩6*12-1-1
ジェットコースターに乗って- マフラー ...自由詩4*12-1-1
流れる希望- 朧月自由詩712-1-1
食う- みどり自由詩311-12-31
夢の階段_- 服部 剛自由詩7*11-12-31
インテリジェンス- ブロッコ ...自由詩311-12-31
枝先- まーつん自由詩11*11-12-31
おはじき- そらの珊 ...自由詩10*11-12-31
The_leaf.- Akari Chika自由詩6*11-12-31
年の瀬- 灰泥軽茶自由詩811-12-31
僕は立つ- シホ.N自由詩311-12-31
言葉の墓標- 朧月自由詩511-12-31
大手町_一二月- ……とあ ...自由詩16*11-12-31
渡り鳥- 板谷みき ...自由詩2*11-12-30
過去への執着- 菜穂自由詩4*11-12-30
捨てられるもの- 朧月自由詩311-12-30
ありがとう- そらの珊 ...自由詩7*11-12-30
『砂時計』- あおい満 ...自由詩5*11-12-30
one_by_one- アラガイ ...自由詩6*11-12-30
路地- はるな自由詩2+11-12-29
咲く- 佐藤章子自由詩811-12-29
ホイッスル- umineko自由詩10*11-12-29
愛は遠とし- albicetus自由詩111-12-29
- プテラノ ...自由詩511-12-29
そうじやさん- トキハ  ...自由詩3*11-12-29
- salco自由詩9*11-12-29
即興(海、ただしいまどろみ)- 橘あまね自由詩1811-12-28
心臓が止まると死ぬらしい- 木屋 亞 ...自由詩8*11-12-28
転調した花婿も独裁者と同時に腐る- timoleon自由詩1011-12-28
古雑誌- まーつん自由詩5+*11-12-28

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