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泥まみれの夕立一粒に願懸け命懸け
立ち上がろうと 己に跪き独眼に見渡す

屍の点描
永遠の夕立 その隙間で呼吸を呼吸を途絶えないように
大事に大事に膝に触れ 感触の泥まみれを皮肉にも このだ ....
(孤独を知りたい)
その声のする方へ
足を向けると
ビル街から住宅街に迷い込んだ。
そこでは人々の匂いはあるが、
人の姿はなく、
窓辺から聴こえてくるやかんの音と、
乾きき ....
どんなに惨めな境遇にあっても
どんなに酷い苦しみに襲われていても

光の感覚が
懐かしい思い出のように
余韻を響かせる時、

魂は生き生きした理念に満たされ
霊の光を神の温もりを体験す ....
いっちょまえに
子(娘)が親(母)に意見(もんく)をいう
いっちょまえに
子の方が稼ぎが多くなってきた――

一緒に道を歩いていたら
いきなり娘に腕を掴まれた
「なにするん?」
背後か ....
季節は停まったままなのに
何かの遷移があったかのように
すべてが熱にうなされ
憂鬱の涙が豪雨として流れる
世界のどこかで木の葉が青らんだ
それだけの微細な亀裂が
瞬く間に感染し ....
どこかから迷い込んできたカブトムシは
黒々とした鎧に似合わない
くにゃりと甘い匂いがした
冷蔵庫にキウイフルーツがあったので
それでも与えて手なずけてみようかと思ったが
私の手のひらに収まら ....
名字は歴史だ
長い歴史
遠い過去から
あなたを縛る

名前は違う
あなたの家族が
あなたに託した
最後の呪文

かおるさん

あなたを呼ぶ
タケヒコさんでも
ツヨシ君でも ....
「とある作家が自殺した後、
その作家が住んでいた部屋から毎晩、酷い油の臭いがした。
隣人たちはそれを理由に、ついに家賃交渉で大幅な値下げに成功した日、私は産まれた。

私は自殺した作家 ....
若き翼は
血を流して翔ぶ
悲しみを糧にして翔ぶ
それは誰にも止められない
止められないんだ

仮に太陽に焼かれ
地に堕ちたとしても
翔んだ事実は残る
俺はあそこまで行ったのだと

 ....
無風に花瓶、
押し倒れ
転がる転がる
少女の手許

受け止める幼手
花瓶は砕け
甲高い笑い声
さも当然に

さも当然に、
笑い声響く度
花瓶は完璧に粉々に
亀裂走っていく円卓 ....
何かに咬まれた指を握り
真昼を渡り海岸に着く
砂浜には紙を追う鳥
波と共に現われ消える


海沿いの径に車は無く
皆ひとりひとり歩いている
砂の丘がつづいては途切れ ....
虫採りアミを
契約書が詰まった
ビジネス鞄に持ちかえて
今月もノルマ未達なら
怪談話より 寒気する
スイカ? 食べない
「時は金なり」
向日葵よりも輝いて
もろこしよりも甘いのは
 ....
隣に寝ている祖母の髪をいじるのが
幼い私が眠りにつくための儀式だった
人差し指で祖母のぱさついた白髪交じりの髪を
くるくる巻き取る
眠る寸前までやっているものだから
翌朝の祖母の髪は縮れて
 ....
気怠い午後の窓に
コウノトリが連れてきた
甘い匂いの衣をまとう
真っ白な 汚れのない 詩

しばらく考えて
抱いてみる
泥のついた手で
目はおれ似じゃない

さて誰か

道傍の ....
ナニ、か、腐った臭いが立ち込める部屋で、老女が横たわっている。毎日堆く詰まれていくソレらに、埋もれて隠れたモノ。老女が自分の背中のジョクソウと、タオルケットとの間に挟み込んだモノ、が生きたまま腐ってゆ .... ドアの向こうで息を殺して
貴方が眠るのを待っている
洋服ダンスに潜む
黒いマントの貴公子

蒼い月の光に
薄目を開けて
耳を欹て寝息を偽装し
貴方は待つ
 
さあ飲みに来て
この ....
どんな肉痛でも
どんなに抉られても
どんな裏切りでも
どんなに孤立しても
俺は息継ぎ息継ぎ生き続ける

肉の内なる霊性と
肉の外なる霊性が
出逢いスパークし
不可視響く 深い光の陰影 ....
まだらに響く蝉
そのすきまにかぜがふき
一滴の風鈴
本の中になんてこたえはない
だけど本屋がすきだ

本と本のあいだに
立つひと ひと ひと
あるであろう心に
さわらないように
避けてあるく

私も本になにかをさがす
枝から青くふくらんだ
健やかなる実をはずす
茶色いしみのようでいて
何かを主張している風の
そんな模様を持つ実は
捨てた

捨てたあと
なぜかもう一度この手に取り戻し
親指と人さし指 ....
遺蹟

奈良の友人の結婚式に列席したついでに
飛鳥の遺跡を畏友のK士と巡る

石舞台
酒船石
猿石
高松塚古墳

でも駅前で立ち寄ったうどん屋の
出汁がしっかりきいて品よくかるく ....
 絶望のたゆたう夜空に黄緑色の言の葉は寄り添い、
 音楽を友として今まさに昇天しようとする魂よ。
 君のその美しい羽はなんであるか。
 此岸より望む大河の流れに身を任せるのか。

 ああ ....
強く噛みしめるほどに
浮き上がる皮膚の
薄青い罅
を透かし
見る眼差しに
懐かしい悔恨は質量を失った

鏡が無くなったことに気づく
には
もう少し時間が要る
折れ曲がったハガキは温 ....
風だけが 通り過ぎていった 
時計は止まったまま ベッドの上に
白い部屋の窓辺に 深紅の薔薇が
赤い影を落とす 花瓶の陰で


黒猫が身を伏せて 狙っている午後
死んだ蜂の羽が虹 ....
願い増しては乗の極みの先端の桁の永遠
左様と云う右様と申す
ささくれ程の次元でしか世が明けない

 バジャラ菱の綾取り繰り返す
 司り彩る一言の宇宙の空と海

 を仰ぎ仰 ....
ー「安全保障関連法案」衆院通過の日にー

医師は
腰の痛みを訴えるワタシの
積み木のような背骨のレントゲン写真見ながら言う
 
  ここがずれていて傾く
  それを正 ....
杓子定規には行かぬ出来事を吸い込んで
花びらは 大きく開き 空に染まる

微妙な空気感も 四方山話も 飲み込んで
幹は 太く 伸びて行くけれど
もう これ以上は 勘弁して下さいと
 ....
あがけ


足掻け私の体
むちゃくちゃに大気を削り取れ

コンクリートのような大気から
私を絡め取る大気から

私が逃げれるように
死に化粧の父は
歌舞伎役者のように凛々しくて
酒で枯れ果てた唇が
潤っていたのを初めて視た



回顧する夕暮れ
鳴いている壊れた時計
線香の香りが夏の空気と合わさ ....
               150716

中原が昼夜逆転したのは、19歳の時だった
作家を目指して古今東西の文学を漁り
夕刻、人気の無い干潟を散策しては遠くを眺め過ぎ
足元の柔らかい深み ....
ただのみきやさんの自由詩おすすめリスト(14137)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
行の白煙に打たれ- 朝焼彩茜 ...自由詩11*15-7-21
住宅街- あおい満 ...自由詩11*15-7-20
魂の体験- たけし自由詩315-7-20
【_いっちょまえに_】- 泡沫恋歌自由詩16*15-7-20
- 葉leaf自由詩415-7-20
さよならとありがとうを- ららばい自由詩415-7-20
名前を呼ぶ- umineko自由詩6*15-7-19
群青色におはよう- よるのま ...自由詩215-7-19
Fly_high- 渡辺亘自由詩415-7-19
必然- たけし自由詩515-7-19
青と音- 木立 悟自由詩315-7-19
夏が嫌いな人もいる- もり自由詩4*15-7-19
日常- ららばい自由詩415-7-19
- もり自由詩2*15-7-18
けむる、浄化- 為平 澪自由詩615-7-18
ヴァンパネラの夜- Lucy自由詩1115-7-18
れーぞんでーとる- たけし自由詩4*15-7-18
盛る夏の涼- はて自由詩215-7-18
本屋- 朧月自由詩515-7-18
キッチン- そらの珊 ...自由詩1815-7-18
遺あるいは- 梅昆布茶自由詩1415-7-18
夜会- ヒヤシン ...自由詩11*15-7-18
折れ曲がり落ちていく暖かい光- noman自由詩215-7-17
静かな午後に- 藤原絵理 ...自由詩715-7-17
桁の白雨に埋もれ- 朝焼彩茜 ...自由詩9*15-7-17
積み木- イナエ自由詩8*15-7-17
しゃく・なげ子さん- 藤鈴呼自由詩3*15-7-17
大気を削る- はて自由詩215-7-16
あか- よるのま ...自由詩515-7-16
中原昼夜逆転- あおば自由詩9*15-7-16

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