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空を歌うのが鳥ならば
土を歌うのが土竜で
水を歌うのが魚ならば
炎を歌うのは薪でしょうか

私は何を歌うのだろう
生まれた時から音が満ちて
それは時に揺蕩う色彩の粒子
それは時に傷口か ....
うっかりすると 本人も見逃しそうな 直立だった
それは闇夜のできごとだった
神技(かみわざ)の域

幾重にも 青天の霹靂が重なった年がつづいた 
ある新月の晩
カワウソが 岩の上 ....
思い上がれば月初め、
寝かしつけた二人の猫に
子守唄は要らない
朝の詩人と夜の詩人を繋ぐ
一条のペンのかげ
かすりもしない韻律を
丘の風に送って
レトリバーがおもちゃに飽くように
ニュ ....
のんのさまに 手をあわせて
のの字みたいに 背中をまるめて
ちいさな 座布団に ちゃんこして
みらしらぬ 古民家にまぬかれて ちゃんこする
ちいさい人の みこころは
のんのさまみた ....
友が育てたバラの花びらを
ポプリというものにして
ひと壜 私にくれた

大きなガラスの広口壜にいっぱいに詰められた
枯れた花びら

乾いて 色も抜け落ちた
かさかさの花びらに
香りが ....
熱い琥珀色の紅茶に角砂糖を溶かしましょう。睡眠薬がわりに疲れたミルクが、銀の容器のなかで一休みしていますから。
街は人のことなどまるでお構いなしですね。くつろぎの傍らを、電車が疾過していきます。カラ ....
 
 
国境線の上に魚が死んでいた
線に沿ってナイフで切ると
両方の国から猫がやって来て
半分ずつ咥えて行った
近くでは国境線を挟んで
男たちがチェスをしている
自分の陣地は真ん中ま ....
リズムをみつけよう
心地よいリズム

ゆっくりと歩もう
自分に合った速度で

いろんな街の匂いを
風が運んでくるから

時々立ち止まっては
立ち位置を確かめる

胸を広げて深呼 ....
そしてライラックは飛んだのです
{引用= 恋人を探しに?
いいえ
思い出を探しに?
いいえ}
芽生える緑に、もうもたれかからずとも
新しい世界を知ることができるように
すり減った若さを残 ....
あたいはしがないエレベーターガール
箱に入って一日上がったり下がったりしている

こんなんじゃ彼氏だってできやしない

あたいは孤独なエレベーターガール
人件費削減の為に
近々箱を追われ ....
幼児並みの知能の

ばったり倒れ屋さん

自分の存在意味を

たずねる旅は続く

哀愁と友情とを友として


泣き虫の私は

どうしても涙する

同時に孤独の本質を知る
 ....
            ハラハラサイタハナノシタ
            キンギョハオヨグヒラヒラト
            アカイコロモヲフルワセテ
            ....
生きている痛みや歓び

どっちが

刹那や永遠だろう

ほんとのことってなんだろう

僕は馬鹿だから

あたまで考えたことは

信じてももらえずに

密かな証にしかしてもら ....
      その横っ面を
      おもいっきり
      はり倒す
      
      約束をまもらぬ
      ろくでなしの
      
      横 ....
燭台のともしびに羽虫の燃え尽きるように
夕陽を沈ませてはならない

銀色のリングのような月を黙って見送ってはいけないのだ

彼女の涙を数えてはいけない
きっとすぐに溺れてしまうだろうから
 ....
夜の部屋で 
ぎたあの絃を爪弾けば 
音のふるえは{ルビ静寂=しじま}に消えて 
再び秒針の音は響く 

繰り返される毎日に
どうすれば僕は 
音のふるえとなるだろう? 

単調なる ....
目的へと向かって歩く僕らの足を

美しい夕日がつと、止めた

目的へと向かって歩く僕らの足を

美しい音楽がつと、止めた

目的へと向かって歩く僕らの足を

美しい君がつと、止めた ....
半世紀余も前に消えてしまった
    青い春のネオン
     赤い夏のいさり火
      白い秋のかがり火
なのに 今 フェードアップしてくる
       黒い冬は 一条の鬼火
   ....
君は泣く
必ず泣く
人は涙を流す生き物だから

失くして
悔やんで
許されて
こみあげるものを抑えられない

涙をたたえた瞳で見る世界は
ひどくゆがんでひどく美しい


二度 ....
たとえば
悪意であったなら
オブラートに包んで飲み込む

たとえば
優しさであったなら
丁寧に蒸留したあと
春色のカプセルにして
冬に打ちひしがれた小鳥のために
蒔いておく

た ....
明るまない窓の外をみながら
早すぎた目覚めに舌打ちをする

一月の午前四時

常識を忘れた空腹が訪れるが
理性はそれを満たさないことを選ぶ

代わりに水を一杯手許に置いて

グラス ....
はい私ですと雀は言うた
「矢羽の羽はわたくしもの」
「何故に」と問う事はなかった
事実は人間の仕業であったから

誰がその死体を見たのだ?
死んだ小鳥の硬直した体を
ハエが言う
はい私 ....
好きはみんな違うから
わたしの好きと
軋むかもしれないけれど


明日行くよ



「隣はごめんです!」
と、叫んだけれど
本心だけど部分だから



だけど
 ....
大きな窓のしたで
セックスをしましょう
往来へでて
人殺しをしましょうか
それとも
花壇に種をまきましょうか

笛を吹きましょうか
肉を焼きましょうか
もうすこしここにいましょう ....
くちづけをした
ところが
しめって苔むした

百年たっても恋は恋
いっこうに
愛にはならずに
めでたいと言って飲むお酒の肴には、何があうのだろう
悲しみに酔いたい時に飲む酒の、肴は何がいいのだろう

終電車で故郷のお葬式から帰って来た夫が、ネクタイを解きながら
「蕗をちょっと頼むよ」
 ....
あれは一羽ずつ
てんでに吐くうた声でなく
呼んでいる
応えている
追い越しそうに
また遅れそうになりながら
それぞれ少しずつ
列を乱し
競うのでなく
追従でもなく
他者との距離を
 ....
希望を語るその人の瞳は
闇の中でギラリと輝いていた
それはどうあっても消せない光
宇宙を創った
原点の力強さが
今ここに
宿っている

弱さはあるだろう
強さも
哀しみもあるだろう ....
水面だけを見たい
空が映る角度から

輝きの奥で
深い水脈に続く
泉のことを思いたい

底の浅さを見たくない

掻き混ぜられても
踏みつけられても
濁らない水が
湧き出ていると
死ぬまでに 鳴らしたい響かせがある
きっと きっと 誰しもに

私はまだ受け取っていない 
私だけのギフト

 本当に欲する欲ではないギフト
 的がずれているのか 天を片目で見開く

 ....
ただのみきやさんの自由詩おすすめリスト(14137)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
歌う理由- Mélodie自由詩413-1-13
書こうとしたことを忘れてしまって- るるりら自由詩10*13-1-13
サブジェクト- 茶殻自由詩1*13-1-13
『_「_の_」_の_人_』_- るるりら自由詩6*13-1-13
サシェ- Lucy自由詩5*13-1-12
ティータイム- 月形半分 ...自由詩413-1-12
国境スープ- たもつ自由詩813-1-12
【_リズム_】- 泡沫恋歌自由詩10*13-1-12
眠れぬ夜の下絵_(1- 瑠王自由詩6*13-1-12
エレベーターガールの哀しみと- 梅昆布茶自由詩15*13-1-12
正体不明で天涯孤独- ドクダミ ...自由詩5*13-1-12
ハルトキンギョ- 石田とわ自由詩9+*13-1-12
ハッピーバースデー- 吉岡ペペ ...自由詩913-1-12
あしたのジョーになりたい夜に- 石田とわ自由詩10*13-1-12
ストレンジデイズ- 梅昆布茶自由詩1013-1-11
いのちの音_- 服部 剛自由詩5*13-1-11
屈伸運動- yamadahifumi自由詩213-1-11
不在のなかで__一- 信天翁自由詩213-1-11
だから泣くなと言ったのに- 村田 活 ...自由詩4*13-1-11
調剤室で- そらの珊 ...自由詩27*13-1-11
午前四時- もっぷ自由詩613-1-11
誰が殺したコマドリを- ドクダミ ...自由詩5*13-1-11
こんにちは- 鵜飼千代 ...自由詩14*13-1-11
とてもいいところ- はるな自由詩1013-1-10
- はるな自由詩313-1-10
- 月形半分 ...自由詩10+*13-1-10
渡り- Lucy自由詩9*13-1-10
転調- 渡辺亘自由詩313-1-10
水溜まり- Lucy自由詩5*13-1-10
未知のギフト- 朝焼彩茜 ...自由詩10*13-1-10

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