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真夜中にアンモナイトは目を覚まし月の光をたべてまた寝る
さまざまなことが一度に起きるこの一つの点は世界と呼ばれる
いつか見た風景だろうお月さん。だけどもおれははじめて見たのさ
いつまでもアンモナイトは眠るだろう。うたかたと月を夢に見ている
叫びだろう
耳を塞ぎたくなるほどの
{ルビ詩=うた}だろう
目を背けたくなるほどの
鏡を見なさい。
忘れないように
顔を洗いなさい。
なくさないように
幸福はひとさじのスープいつもよりお腹すかせて食べるのがいい
まっさらな雪の上を歩くのはいい。
歩くということがわかるから。
踏み固められた道をゆくのもいい。
{ルビ他人=ひと}の重みがわかるから。
気がつけば骨まで{ルビ柔=やわ}くなるようだカルシウムが少し足りない
真っ白なシャツを着るんだ今日は面接