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世界は言葉で出来ている!

れんこんの泥沼で叫ぶ半裸の男

もしも彼の尻に痣があったら

似ているのではない。そのまま存在と本質である

隠然たるその鼻息は世界を凍らし

笑いと共 ....
{引用=七月○日は妻の誕生日です。プレゼントはジュエリーボックスです。エナメルとビーズのちりばめられた、小さいけれどかわいらしい蛙の王子がついています。この日ばかりは、その蛙のように、妻にかしずいても .... 朝でも 昼でも 夜でもない

永遠に続く 冬の黄ばんだ夕暮れ

狂おしい町の風景



射光の跡を追う

強いコントラストに



明らかな形の針葉樹

見覚えのない風 ....
母は 捨てる
真昼に閉じた雨空へ捨てる
滑空する白色の鳥が堕ちる所
そこに堕ちる母のものを捨てる
湿地帯に隠された 母の書いたもの
そこに堕ちる母のものを捨てる
滑空する白色の鳥が堕ちる所 ....
(父、父、父、と泣く声が聞こえるがあれはなにか)
(息子の声か、ならば過去からの声か)
(父の声か、冥界の声か)
倒れたまま父は泣く
足をすくわれ転ぶ
父が「あかの他人」と呼ぶ人々から
湿 ....

その絶望



把手


のある

の胸
あるひは穴
のある

の腕


「夜の要素」の冒頭の二連です。
この奇妙な形式の詩の作者は北園克衛(きた ....


ああ麗しい距離(デスタンス)、
つねに遠のいてゆく風景・・・・・

悲しみの彼方、母への、
捜り打つ夜半の最弱音(ピアニッシモ)。


ぼくの周りには、ランボーを読んだり、中也 ....
詩について語り合おう
             鶏の首を絞めてから
            鍋にたっぷりの水をわかし
           たきぎの準備をしてから
          風呂を ....
そこには夜のみだらな狼藉もなく
煌々と一個の卵が一個の月に向かっている
                             「静物」より


吉岡実(よしおか みのる)の詩集『静物 ....
二つの日のあいだのある一日、そしていつものように、星のない夜という夜はなく、女の長い腹が、それは小石だ、ただ眼にうつるもの、ただ真実なものが、瀑布のなかをのぼってくる。    
           ....
「書斎に於ける詩人」

それゆえに・・・・・
儂(わし)は雪の振る日の午下(ひるさが)り
水晶のやうに明るい牕(まど)ぎはの長椅子でこれを誦(よ)む
嗚呼(ああ) 書籍よ
爾 ....
「雨」

南風は柔らかい女神をもたらした
青銅をぬらした 噴水をぬらした
ツバメの羽と黄金の毛をぬらした
潮をぬらし 砂をぬらし 魚をぬらした
静かに寺院と風呂場と劇場をぬらした
この静 ....
「春」

てふてふが一匹韃靼(だったん)海峡を渡って行った。



「春」という一行詩です。
作者は安西冬衛(あんざい ふゆえ)。僕の最も好きな詩人のひとりなのです。
安西冬衛の詩との ....
ふらちなよみのくにから来る男は
   死んだ者をむりやりたたき起こし 
   ふとどき者の口からなにごとか聞こうとする

その行為 その汚らわしい行為に
あしも ....
老いたれば母は苺に喰ひついて
   
       赤き果汁をだらだらとこぼす。




とんかつもたまに食ひたし施設なれば

       母のきもちはわかれども黙る。


 ....
つつじに朝露が降りてきみを思い出す
薔薇ではないというきみのため
野のなかにかすむ公園に
   ....
salcoさんの非在の虹さんおすすめリスト(16)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
01_Ceremony.wma「哄笑の始末」- 非在の虹自由詩311-11-24
蛙の王子の宝石箱- 非在の虹自由詩2*11-7-16
針葉樹- 非在の虹自由詩411-2-12
書かれた—母(2010年参稿)- 非在の虹自由詩7*10-8-2
書かれた—父- 非在の虹自由詩2*10-7-17
大好きな詩人を紹介してみます__「北園克衛」- 非在の虹散文(批評 ...10*10-6-11
大好きな詩人を紹介してみます__「吉田一穂」- 非在の虹散文(批評 ...7*10-6-8
詩について語る- 非在の虹自由詩210-6-4
大好きな詩人を紹介してみます__「吉岡実」- 非在の虹散文(批評 ...4*10-6-4
大好きな詩人を紹介してみます_『処女懐胎』ブルトン—エリュア ...- 非在の虹散文(批評 ...3*10-6-1
大好きな詩人を紹介してみます__「日夏耿之介」- 非在の虹散文(批評 ...4*10-5-29
大好きな詩人を紹介してみます__「西脇順三郎」- 非在の虹散文(批評 ...6*10-5-26
大好きな詩人を紹介してみます__「安西冬衛」- 非在の虹散文(批評 ...4*10-5-23
詩を遠ざけるための断章- 非在の虹自由詩4*10-5-23
食ひ物と母- 非在の虹短歌2*10-5-8
つつじのために- 非在の虹自由詩6*10-5-2

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