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ワタナベ『リフレイン』
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=34796
丘 光平『壁』
http://po-m.com/forum/showdoc.php ....
無職のくせに
街を歩き回ると
警官に職務質問され
無職と答えると
「おれも」と答える
言葉は引き金
テキサスの銃撃戦
サボテンは乾いている
ぼくたちはとげとげして
ただひきこもり
 ....
迷子のお知らせをします
赤い帽子をかぶった
ワンピース姿で
後期量産型の
中年男性が
迷子になっております
アナウンスはスロープを
なだらかに崩れ落ちる
伏せられたメガホン
かぶせら ....
まだ 小さな眠りのことから うまく話せないでいる 濁ったものや 透き通ったものが 次々と流れていく 潮の引いた海岸 陥没の七色の群れたがり 等しくなく問いかけるもの 温度を感じるならば それは揺らぐ雲 .... 暗号電文を流すのはやめてくださいという文章が郵送で届く。どういうことか問いつめると何もしてないと言う。ぼくらはキャッチボールをしに外へ出る。遠い異国から輸入されてきたいくつかの異なる言語圏の文字で書か .... わたしが 水から上がるとき、いつも
聞き忘れていることがありまして それは喋りません が
ふ と流れていくものを 仕草、捕まえるときの
肉体の動き、地脈らしく 地層の重なり 浚渫は終わり
わた ....
飛ぶ鳥は水平線を濁しながら渡る その足が青いのを見て追いかける 何か落とした! 青色一号の入っていた分別されていない容器につまずくと 足が染色されてしまうことがよくある もし洗っても取れないなら その .... おぼうさんは
朝早く起きる
おぼうさんは
長い丸太の枕で
横一列になって寝る
おぼうさんは
剃髪した後
剃刀を
水で洗わない
おぼうさんは
沐浴をしても
身体を拭いたりしない
 ....
東京ドーム三千六百二十七個分 の広大な敷地に立てられた遊園地は砂に埋もれた 鉄扉は申し訳程度の隙間を約二十年に渡って広げ続けていた 淡い記憶のフラッシュメモリー 吹かれたことや吹かれないことがまるで思 .... やがて知らない街で ぼくらは旅に出たことを心底憎み 育つだろう
明かりの消えた街頭が時折点滅する 宇宙の言語だテレパシー
保全のために まったき保全のための遊歩を 遊歩するんだ
こぼした飲み物の ....
 写真を撮ってくださいとお頼みしたかもしれません。いつのことかは忘れたけれど。忘れないうちに忘れてないことを語っておきます。戦争があったのは三年前で、街はぼろぼろになりました。その頃に犬を買って、お金 .... ホースを部屋に引いて
蛇口をひねるよう指示したら
部屋の中か水浸しになったが
わたしにはそれが
どういうことかわからなかった
 まず守りたいものを準備します。それはなんでも構いません。個人情報でも他人情報でも不倫の証拠でも消したい過去でも悪い成績でも仕方なく結婚した配偶者でもなんでも結構です。それをまず、柔らかい布で丁寧に包 ....  夢を見た。犬がわんと吠えるまで見た。わたしは当時の格好で、先生は偉かった。偉い先生が偉い表情で偉い仕草で偉い鼻息で見下しながら、お前は望みが薄いから去れ、下山しろと言ってきた。当然意味が分からないか .... 1,
椅子が背もたれを向こうにしている
わたしは座面にかかとを乗せて
中空を見るでもなく見ている
死んだように動かないのか
動かないように死んだのか
ともあれ動こうとしない身体を
板張り ....
にんげんとして それ以上ににんげんとして やるべきことがもっと他にあったと思う が衝動的 におびえながら も強く唇を噛んで 腐った木の実のかろうじて付いている枝を抱えて 地震の直後のようだ 焼け野原に .... ある日憎しみが空から降ってきた 皆は窒息した

虫かごを下げて草むらを這いずり回っていた頃があったろう
誰もが共有する思い出だ すべての思い出なら無意味だ
わたしはりんりんと鳴く虫を肩から下げ ....
ビルディングは
壊れると
風よりも早い
泥のような緑
黙したままの光景に
虚ろがる夢が漂い
わたしは疲れている

コンクリートで舗装された
河川敷をよたよた
歩く老人を見て
わたしは疲れている

反省など冷たく
こおろ ....
取っ手と とげが二つ付いただけの ちりとりに似た貧相な道具を白い砂が一面広がるなぞの世界に突き立てて 考え事をしている 考え事をするたびに地面に二重丸が増えていくので どうやら考えるという事はその場で .... どうしてここにいるのか?
(発音はゆるやかに)
「もっと」
『表現される苦しさ』
<遊び心のままに>
〜モノローグ〜
おもちゃ箱をひっくり返して戻さない子供のように、ペットの毛は伸び放題、 ....
世界中の誰もがあなたの詳細について知っている
世界中の誰もがそのことを話さないでいる
あなたはその事を知っている
あなたはその事を知る以外は何も知らない
    己の事に関しては何一つ話せない ....
ロシアにストーブを置いてきた
あの地で
ストーブは付いているか
ストーブに火は点いているか
ストーブは燃えているか
ストーブ自身は燃えているか
ストーブはロシアを焼いている

ストーブ ....
わたし すがた けした わたし すがた けした わたし
そして すがた けした わたし きえた せかい けした

代入因子。(過去の)どうでもいいこと。
素晴らしく単調な日々を送る事に疲れた背 ....
 暑い日だった。どうも影が黒い黒いと思っていたら、蟻が群れていた。蟻は集団でいながらまるで一匹であるような挙動で蠢いていたが、しばらく放っておいても害がなさそうだったので放っておいた。蟻は蟻の言葉で会 ....     ──またの名をアナグマ。


(ムジナ暦:何が起こったか)

0年:ムジナ誕生。
   誕生の経緯は不明。全くの突然に現れる。
   この頃は名前がまだ決まっていない。
    ....
供養の途中で 焦点の合わぬ眼球の底から 更なる深みへ静かに それは石段の香り 冷たく流れる幽霊の 砂が塗り込められた手すりを伝って あるいはそれは灰 前は生きていた生物の 一欠片の骨をみんな持ち寄って .... 野生の呼び声を真似て 空を見上げる
数えられる雲の数だけ数えられる仲間と
数えるのを待ちながら数えられない他人たち
結託して
町の廃工場でシンナーを吸う
煙突から見える空は黒い
もしくは見 ....
それは風だ、地だ、思うべく手を挙げるその様だ。掴んだ、掴み取ろう、としている、姿が何より美しい。木立のざわめきが語りかける、ざわめきが鼓動と同調する、浄化される、幾千の邪念より深い、刺さって抜けない、 .... いました、指がしなやかさを失ったその瞬間から既に、
すべて気付かれていました、知れ渡っておりました。
だからこっそりと集団の流れる気配に背く信号を
飛ばしたのです、届かない、知っていました。
 ....
たもつさんの黒川排除 (oldsoup)さんおすすめリスト(34)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
批評05/4/22- 黒川排除 ...散文(批評 ...1105-4-22
冒険- 黒川排除 ...自由詩404-12-21
3000リットル- 黒川排除 ...自由詩804-10-13
それから- 黒川排除 ...自由詩304-10-10
だけれどぼくらは- 黒川排除 ...自由詩204-10-9
屠ってない- 黒川排除 ...自由詩604-9-21
青足は且つ踊りて- 黒川排除 ...自由詩504-7-12
坊主に関する覚え書き- 黒川排除 ...自由詩804-6-24
放置- 黒川排除 ...自由詩204-6-21
路地裏マウントホール- 黒川排除 ...自由詩204-6-14
ダルメシアン・ポラロイド- 黒川排除 ...自由詩604-6-10
放心- 黒川排除 ...自由詩704-6-2
新しいセキュリティー- 黒川排除 ...自由詩704-5-30
望みが薄い- 黒川排除 ...自由詩204-5-28
死亡実験- 黒川排除 ...自由詩304-5-18
腹葬- 黒川排除 ...自由詩404-5-14
近所の汚れた川に肩まで浸かって待ち伏せた鴨を殺して食べたいよ- 黒川排除 ...自由詩704-4-23
ビルディング- 黒川排除 ...自由詩104-4-19
発光する窓- 黒川排除 ...自由詩604-4-15
論前可読- 黒川排除 ...自由詩404-3-17
回春々にあらず- 黒川排除 ...自由詩104-3-9
消去法に従って- 黒川排除 ...自由詩104-3-6
ストーブ- 黒川排除 ...自由詩104-2-23
隠遁- 黒川排除 ...自由詩304-2-19
灰と黒蟻- 黒川排除 ...自由詩304-1-26
同じ空のムジナ- 黒川排除 ...自由詩503-12-22
杞憂- 黒川排除 ...自由詩103-12-1
ガラガラ遊び- 黒川排除 ...自由詩303-11-18
不潔- 黒川排除 ...自由詩203-11-9
再帰- 黒川排除 ...自由詩103-10-7

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