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 急ぐ足はコンクリートで固めて 消防車が来るより早く根を下ろす
 崩れ落ちて 天を仰ぎ見た 背もたれは腐って 朽ち果てていた
 火曜日の夜は 国道の渋滞で行き先を見失った
 コンビニ ....
 




 石を投げたら
 海に波紋ができた
 ルーツ
 無駄にして
 深いところに落ちる
 波紋を見上げて
 できそこないの光に触れる
 棒読みの辞書の中に
 金字の注釈 ....
 

 

 団地の13階から2階が狂おしく
 ひん曲がる
 誕生日に欲しい
 駐車場のコンクリートの一部



 さなぎのカレンダーに
 ストレートティーをぶつける
 ....
 コンビニで買ってきたポテトチップスをテーブルに撒き散らして
 両足で踏み散らすのが僕の恋人。
 それを食べるのが彼女の恋人の僕。
 僕は犬だから、彼女はショーペンハウエル。
 ....
 誰の所有でもない
 扇風機が回っている


 建売の新築住宅の壁にこびりついた
 電信柱の影は
 皮膚病
 二階の窒息のベランダに干された
 布団は
  ....
倒れた自転車から音は聞こえない。

コインロッカーに花束を忘れてきた。

クレーン車の輪郭が闇に消える。

花壇の整列した花々で指先を切った。

低気圧、靴紐を揺らす。

埋められ ....
 塀の上のツツジの蜜をアゲハ蝶が吸っている
 硝子屋の軽トラが道の脇に停まっている
 見上げたら 
 茎のような電線の向こうに
 無期懲役の太陽がある
 自分の魅 ....
 こんなにもまっすぐ前が見えて
 とにかく死にそうだ
 街路樹の下に落ちた影が
 決められてもいないのに
 光を失う
 道の先で
 郵便配達夫が方向転換する
 それ ....
自分について語れない
夕陽が野原の風にすくわれて波となる
オレンジ色に染まった水色の傘が
骨組みだけ愛してと
叫んでいる
こうやって立っていると
 ....
 足の裏に体重がある
 芝生は必要な分だけ沈む
 暗がりの松林を背に湾岸高速が走る
 ゴミ箱と水道の蛇口には距離があって
 その間に
 水色の作業着の男が一人立ってい ....
 休日の遊園地に人はいなかった。
 楽しかった。
 子供達が血を流して喜んでいる。
 頭が取れたい
 落ちた頭を蹴飛ばして
 底のない湖に落ちる音を聞いた。
 拡声器の ....
  窓の隙間を
  風が通って
  カーテンがふくらんだ
  手のひらのくじらは
  ホッチキスとして
  毎日暮らす
  風の折り目が変わって
  混じる
  かすか ....
 熱いものを触ったときに耳を触るってのはよくやることだけど、実はあまりやらないことだ。まあ、こんなことはどうだっていいんだ。おれが言いたいのは、一つしかない。餃子を食いたい。ラー油 ....  肉まんをコンビニで買ってきて、そうだな、2個ほど、部屋に戻って、肉まんの中心にカラシをほんの少し塗って2個とも胸に当て、白のTシャツを着ると、ほら、カラシが乳首みたいに透けてる、という遊びが全国で広 ....  プラスティック容器工場の駐車場

 緑のフェンス
 黄色のポール




 58番の車止め
 膝から上がない直立した右足には
 左足がない



 ....
 
 1番線のホームで各駅を待った。
 2番線のホームに各駅が来た。
 赤いコートの女が柱にもたれていた。
 おれは各駅に乗った。
 眠くなってきて、眠った。
 四つ先の駅で下 ....
  
  急傾斜


 信号を待ってる間に
 何度も死んだ
 閉じたままの傘を
 飽きて
 植込みに投げ捨てた
 車が走っている
 牛丼屋のカウンターで
 白のロング ....
 工事現場の
 オレンジと黒の看板の上で
 蛇のように這った赤のランプが
 入れ替わり
 点滅してた
 土の山に停まったショベルカーが
 深呼吸して
 街の明かりはほとんど
  ....
 


 ユニットバスに潜ろうとして
 潜ったとしても
 この深さじゃ潜れたことになんのか
 わかんなくなって
 水中で
 ぼやけた風呂の栓を眺めてたら
 天井から冷たい水滴 ....
 連続する夜に
 コンビニの光も消え


 ダイヤ表剥がれたバス停


 バスが こない音
 聞こえる 
 体の内側に入って
  外に 逃げない
  のに 音源を ....
たもつさんのカンチェルスキスさんおすすめリスト(20)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
付き添う部屋を知らない- カンチェ ...自由詩508-8-9
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トーマスブロッコリーサラダ- カンチェ ...自由詩605-11-10
僕らの『凹凸』。- カンチェ ...自由詩805-1-12
斜線が入った- カンチェ ...自由詩13*04-8-17
埋められた飛行機に乗っている- カンチェ ...自由詩14*04-7-30
ブルーで飽きない- カンチェ ...自由詩7*04-6-15
不在- カンチェ ...自由詩8*04-6-14
水色の傘- カンチェ ...自由詩6*04-6-11
足の裏に体重がある- カンチェ ...自由詩904-6-1
遊園地- カンチェ ...自由詩204-5-6
手のひらのくじら- カンチェ ...自由詩304-2-14
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少しでも心当たりのある人は- カンチェ ...散文(批評 ...3*04-2-8
世界- カンチェ ...自由詩3*04-2-7
底流の鏡- カンチェ ...自由詩2*04-2-5
シフトダウン- カンチェ ...自由詩7*04-2-3
ハードボイルドエッグ2&シャワー1- カンチェ ...自由詩8*04-2-2
ディープ小春日和- カンチェ ...自由詩6*04-1-31
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