ありふれている
霜天

寝室の窓を開けて
目の前の林の
緑色の香りを
一番に吸い込む

休日の朝の夢は
のんきな天気に溶けていった
笑えるものだったと思う

今ここにあるこんな普通を
今ここだけのものとして抱きしめる
遠く遠く繰り返されてきた景色を

ありふれている
そんなすべてが
特別なものとして
あふれ出ている


自由詩 ありふれている Copyright 霜天 2004-05-31 11:17:11
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