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からだじゅうの隙間という隙間に
硝子の欠片を
ぎりぎりと押し込まれているような気がして
目が覚めた
いつの季節でも
朝の光は鋭く皮膚を切り裂いてくる
光が当たって切れてしまったところ ....
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十月も末になるとパソコンが
鼻をすするような音を立てながら起動するようになる
動作もどことなく鈍くて
悲しいつらい気持ち悪い
という類の言葉は迅速に変換されるのに
楽しい嬉しい気持ちい ....
・
私の本当の名前はスマコというらしいです
だけど父も母も兄弟もみんなスマと呼ぶので
いつの間にか私はスマになってしまいました
ときどき本当の名前について考えます
コというのはどういう漢字な ....
。
四角い硝子の内側に
ぶわぶわしたひとびとが
等間隔に産み付けられた卵のように
ぎっちりと隙間なく座っている
人間ではないふりをした顔は
電灯に照らされて
生気がないように青白い
....
毎日
夕暮れ時になると
必ずスーパーマーケットへ行ってしまう
何か買うべきものがあるように思うのだ
冷蔵庫の中には
肉も野菜もそろっているのに
心の片隅がすうすうして
それを埋めるものを ....
わたしが無職だったころ
茹で卵と塩むすびだけはんかちに包んで
毎日河原へ出かけていた
それしかやることがなかったのだ
アンケート用紙とかに
無職
と書くのが厭だったので
仕事を探してはい ....
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愛してる
と誰かが呟いたので
ふと思った
愛とは する ものなんだろうか
だとしたら
動詞なんだろうか
いやそれとも形容詞かな
調べてみたけれど
動詞とも
助動詞とも
形 ....
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めざめたら
体中が赤の水玉だらけになっていた
なんだか痒くて仕方がない
そのうえ頭皮にまで広がってるらしく
頭をかきむしらないといられない
体中かきむしっていたら
いつしかわたし ....
吉岡ペペロさんの吉田ぐんじょうさんおすすめリスト
(8)
タイトル
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カテゴリ
Point
日付
モーニング・モーニング
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吉田ぐん ...
自由詩
10
10-5-17
冬支度
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吉田ぐん ...
自由詩
12
09-10-30
或る少女の生涯について
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吉田ぐん ...
自由詩
26
09-9-3
電車ごっこ
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吉田ぐん ...
自由詩
8
09-8-12
スーパーへ行く人
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吉田ぐん ...
自由詩
24
09-8-5
わたしが無職だったころ
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吉田ぐん ...
自由詩
49*
09-8-4
愛とは
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吉田ぐん ...
自由詩
11
09-7-31
著しい退化
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吉田ぐん ...
自由詩
10+
08-7-31
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