ひねもす

雨 止めば 頬の雫 も 消えるのか
    拭えば広がる 悲しみ は 要らぬ

振り向かぬ背中に 言葉は何も出ず
    冷えたくちびる 押しあててみた

うつむいて 茜にふやけた頬 閉まう
    野良猫にさえ気付かれぬように


短歌 ひねもす Copyright  2003-12-07 00:05:39
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