すべてのおすすめ
夕焼けは東京タワーに盗まれた
冷風に反射した空雨近く
寒いねと囀る 風とスカートが
花火より緑の夜ざくら見ていたい
っっっ風 今の強いね 飛ばされたね
きっと僕ら、お ....
煤眠り SuiSui再度 焦げロープ
苔眠り スィスィ再度 漕げボート
鉱 山 や 氷 河 期 抱 き 耐 え る 夏
網 戸 ご し 細 か い 夜 が 並 ん で る
盆 支 度 墓 の 間 に 間 に 少 女 た ち
盲 目 の 父 と ....
焼 き 魚 泳 ぐ 世 界 は 詩 の 世 界
前 世 で の 僕 ら ふ た り の 墓 参 り
夢 枕 寝 グ セ で 立 っ た 先 祖 さ ま
ね み み み ず 寝 間 着 ....
減寝具 原-sin-供して 幻視する。
1)
ねじりんぼの花が咲いてる
あれはねじれていてこそ正常なので
まっすぐに伸ばそうとすれば折れてしまう
<惑ひつつ天を目指せしねぢりんぼ>
2)
梅雨どき ....
知りもせず、癒すと云うな、バカタレが。
譲れるか 君の想いを この僕に
友人から「いかにせん 茶飲み友だち」の上五、中七 を示されて、下五のみ、考えてみたもの。本来なら、「未句」という欄があれば、そこに出すべきものですが、ことばの面白さにつられて、付けてみました。
....
言葉忘れたカナリヤのニヒリズム
金色の缶ビールお墓は草茫茫
夏痩せしたい狸の太鼓腹
古里なんてあるものかと炎暑
しろい両腕を頭に乗せて突き出す乳房
もう久しく机に向かって ....
江戸へ留学中との便り届いた
冷房の部屋に江戸の伝奇小説
復讐奇談安積沼山東京伝
桜姫全伝曙草紙もまた
沖縄旅行のパンフレットの華美
汗掻いてひたすら歩く狸の里
ハムもソーセージも食ってない
犬を連れた貴婦人ばかり糞をして
懐かしき乳房の重さはや夢か
なんて明るい人斬りの夏
・夏休み だけど気持ちは ホ短調
・葉の先に 色を落として 夏去りぬ
・星色に 輝く空を 見る日まで
・憧れて 流す涙の 速さかな
・白百合の 真珠連ぬる 丘に立ち
バルザックもゾラもうんざり残暑かな
葉書来て柏木如亭少し読み
ひぐらし旅館ならぬその日暮し
歓喜天どこへ行ったかわが八月
真夏のゴリラ空を見上げて元気かな