18sai
dendrocacalia

夕日のないここでは
のどをヒューヒューいわせながら
貝の尻尾みたいに
ハミだしたまんま
ぶらさがったまんま
いつ誰が 帰ってくるの
テロテロのシャツ
色の抜けたシャツ
君の言葉はいつだって 僕を狂わせるだろ
また盗みをしよう

またいつだって鳥肌たたせながら

倉庫の中だって、ダンボールの屋根だって、忘れないさ
ホテルの中でだって、茶封筒
くわえさせられながら
目を閉じながら ノドの奥に 恨みと希望を養いながら
素敵で苦しいポップミュージックを思い浮かべながら

それでもぶら下がったまんま
いつ 誰が帰ってくるの
ずっと 日が暮れるのを待ってたよ
    僕にくれるのをまってた
足音におびえながら  
    またいつか人間みたいに振る舞うよ


自由詩 18sai Copyright dendrocacalia 2003-12-06 02:29:55
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