すべてのおすすめ
幸いによって用意された
名前は
あらかじめ課せられた
役割を帯びて
分厚い殻を割れば
どうどうと押し寄せてくる
風とも波とも知らない力に
離ればなれにされぬよう近付く
術さえ知 ....
砂漠には
牡牛や熊や鳩や鷹
大昔
それらすべてはひとつであったと
髭づらの人が
乱れる息を
掌の中
上手にすり合わせ
微笑み
「悪疫は煮沸消毒いたしましょう」
「悪疫を煮沸消毒いた ....
{引用=
旅群の影に腰掛けて
静かにナツメを噛んでいた
夜露に濡れた
クサカゲロウの卵塊が
孵化した途端
光に溶けて
満ち欠ける月が映る
瞳を抉り出し
過去を刻んだ証人として
....
{引用=
空っぽの水瓶がひび割れる音がする
誇りを失ったその時は殺して
無様に誰かの足元に跪くことのないように
空想の純潔を
手折る薔薇を
遠視する愛を
合わせ鏡に映して
時々 ....
綺羅星の王冠を眺めながら
骨のようにかたい胡桃をほうばる
失楽園からの贈物に
境目のない儚い理想を夢見ながら
昨日の怒りを
今日の喜びとして享受して
往ったり戻ったりする荒野の ....
{引用=
いなくなったきみを探していたら
僕は自分を見失ってしまった
砂浜を歩くたどたどしい足元が
早く何処かへ連れて行ってくれないかと
波にさらわれることを望んでいるこころは
宙に浮 ....
{引用=「果てのない孤独を感じるのは、まだ私が弱いからでしょうか。
私が未だ、言いようのない既視に打ち拉がれては瞼に幕を引こうとし、
触感を拒むのは、もう世に何がしかの光明をも信じていないからでし ....
{引用=
籠の中の小鳥たちが寄り添って
ささやいている姿を眺めながら
アルコールを呷り言葉と戯れる
自己意識を突放し抹殺し
消失にのみエクスタシーを求める者は
虚無が広がる世界に
制 ....
泣いたり喚いたりすることに
何の浄化作用があるのだろうか
僕の愛する人は
涙も見せず
痛いとも言わず
ただ静かに窓の外を見詰めて
もうすぐ春だね、と微笑んでいた
少し早い誕生日ケ ....
{引用=
カーテン越しの
やわらかな陽光が
目蓋に染み込んで
僕はしあわせに泣く
夜は明けたというのに
どうしてこんなにも
かなしいのだろう
ラベンダー色した夢の輝きを
1秒 ....
{引用=
うわの空に舞う花弁を掴もうとして距離を見誤る春愁の日
性別なんて窮屈すぎて息が詰まりそうだった
黄昏色の溜息を煙草の煙と一緒に吐き出して
トイ ....
【7.24 快晴】
am12:00 タイのバンコクに到着。
空港の有料トイレを使用。
いつも思うのだが、排泄にお金を払うのは人間として納得いかない。
再びルフトハンザ機に乗り込み次の中継地 ....
春を待つ誰もの浮かれた気温の中
鉛のような重さを持って鎮座していた
深い霧の奥から一点だけを見詰める眼差し
臆病な羊たちのそれとは違う
狼の口元に漂う吐息を纏った鋭利な眼光
まるでそこだ ....
{引用=
おまえの気まぐれさは 朝霧のようなもの
昼がくれば晴れて 夜がくれば澄み渡る
古代ローマの少年王ほど 傲慢ではないが
猫なんて 可愛いらしい無邪気さでもない
濡れた衣服を ....
{引用=
ごらんよ、僕たちの家が燃えている
帰る場所を失くした孤児は、何処へ向かうのだろうね
・
顔をあげて 僕の最後の一滴まで飲み干して
ゆるやかに 死に絶えてゆく世界で
胎児の ....
{引用=
おまえは死への憧憬もないまま 籠を抜け出して
まだ春も遠い 凍える大地へと羽ばたいていった
空高く飛翔することも出来ない そのか弱い翼で
導きの手もないまま 朽ち果てる身体は
誰に ....
吉岡ペペロさんの高梁サトルさんおすすめリスト
(16)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
かしおぺあ
-
高梁サト ...
自由詩
9
11-7-1
鬼子
-
高梁サト ...
自由詩
10*
10-7-28
ルシア811
-
高梁サト ...
自由詩
21*
10-7-5
鐘と棘
-
高梁サト ...
自由詩
12*
10-5-19
革命家はいらない
-
高梁サト ...
自由詩
6*
10-5-18
遠い眼差し
-
高梁サト ...
自由詩
18*
10-5-14
手紙
-
高梁サト ...
自由詩
7+*
10-5-6
絶対零度
-
高梁サト ...
自由詩
14*
10-5-5
春のない国
-
高梁サト ...
自由詩
17*
10-5-2
in_the_early_morning
-
高梁サト ...
自由詩
9*
10-4-22
殻
-
高梁サト ...
自由詩
13*
10-4-20
FREE_HUGS・Ⅱ
-
高梁サト ...
散文(批評 ...
8*
10-4-11
きみは行ってしまった
-
高梁サト ...
自由詩
8*
10-3-19
なまり
-
高梁サト ...
自由詩
7*
10-2-14
毒見役としての僕の為に
-
高梁サト ...
自由詩
6*
10-2-13
シーニュとしての擬似死
-
高梁サト ...
自由詩
10*
10-2-11
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する