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痛む目頭を押さえ
溢れそうな感情を抑えている
救いは目に入らない
意識が捕らえたがるのは
真面目に選ぶ事も無い悲しみや焦り
何故?
どうして、
繰り返され ....
初冬の空に向かい
紙飛行機を飛ばした
天を目指し
太陽に届きそうな
まさにその瞬間のこと
紙の機体は宙に溶けて消えた
直後 空気はぴりぴりと
痛い ....
街路樹は衣を脱ぎ去り
湿り気のある白い羽衣を
その身に纏っていた
落ち葉の変わりに
視界を奪うのは
真綿のような結晶の群れ
通り過ぎる車達は
ワイパーで懸 ....
踏み付けられた
つぶされた
わたしはそれでも
生きている
揉みくちゃになり
みっともない
姿になっても
生きている
茎が折れて
羽根のような葉もちぎれ ....
厳しい寒さに身を縮めるようにして
霜月 雪の降る街の道路に
ころがっていた 逆さまの傘紅葉
少し前まで
鮮やかに開かれていたその手の平を
突然の寒さに襲われた今は ....
境界線は今日も
曖昧さを保つようにして
空は青と白の始まりと終わりを
見失ったまま浮かんでいる
朝と昼を跨いだはずなのに
わたしはその境目を
....
赤い太陽との抱擁を済ませ
黒い月のスポットライトの下に潜り
透明な音譜に髪を靡かせながら
白い台本の世界の 夜の扉をひらく
ヘッドライトが生み出す一瞬の星座 ....
冷たい指先から
ありもしない温もりが
すべて消えていくようだった
愛用していた
小さなティーカップは
一秒もしない内に
床への着地を成功させる事も ....
まとまらない
まとめたくない
心 自由に泳がせて
瞼の裏の水辺に浮かぶ
貝殻は過去のぬけがら
まとめる気がない
今日という一日を
どんな糸もすり抜けていく ....
食べ頃を通りすぎた
一房の葡萄の実は
ぽろぽろとその房から
こぼれ落ちていく
一粒ちぎれていく度に
甘い香りがそばに漂って
服に染みついた気さえする
真昼の内から ....
あの時欠けた皿の中に
零れる程に盛られた言葉の山
ひとつひとつが愛おしい
そのすべては
あなたであり 君である
失われた言葉の行方
見失った誰かの胸の内も
....
今夜の秒針の音は
よろこびのうたの様に
暗闇に波紋をつくり
この夜に響いている
昨日眠りに就く瞬間には
je te veuxに似た
優しいリズムを
針の音が刻んだ
....
疲れだけが
この体に降り積もった
誰の言葉も
静寂に消えてゆく
街灯が
一輪の花の様に見えた
液晶の光が
私の姿をあらわにしていく
隠れられない
隠せない
画面の明か ....
ベッドの中という
わたし一人分の天国から
のそりと抜け出し
あくびをしながら迎えた朝
カーテンを開け 光を浴び
青空を見上げながら
残りの眠気を
はらい落とした
シャワーの様な ....
ただのみきやさんの葉月 祐さんおすすめリスト
(14)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
不器用な縫合
-
葉月 祐
自由詩
12*
17-1-4
冬に溶けた紙飛行機
-
葉月 祐
自由詩
6*
16-11-27
朝の交差点
-
葉月 祐
自由詩
6*
16-11-25
生きていくこと、
-
葉月 祐
自由詩
12*
16-11-11
傘紅葉(かさもみじ)
-
葉月 祐
自由詩
8*
16-11-10
マーブルは静かにとけていく
-
葉月 祐
自由詩
6*
16-11-6
舞台の中で生きるように
-
葉月 祐
自由詩
2*
16-11-5
砕け散った
-
葉月 祐
自由詩
4*
16-11-4
ほどいてしまおう
-
葉月 祐
自由詩
9*
16-11-3
葡萄
-
葉月 祐
自由詩
4*
16-11-1
満ちていく
-
葉月 祐
自由詩
3*
16-10-31
秒針の旋律
-
葉月 祐
自由詩
3*
16-10-28
導きの雨音
-
葉月 祐
自由詩
4*
16-10-26
朝のひととき
-
葉月 祐
自由詩
3*
16-9-10
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