ぼくの童話
狸亭


くもり空のおもたい朝
欠伸をしている川獺
頭にかぶっている笠
ぷんと鼻にかおる野糞

きみの眼のまぶしい若さ
よれよれになっている裾
てのひらにあふれる乳房
白い毛の犬がのそのそ

はいだしてきてわらうのさ
とおくにきこえるハライソ
やってくる老いた村長
いつもの方からいそいそ

小狸のあいらしい腹
雨にぬれてるひもすがら



自由詩 ぼくの童話 Copyright 狸亭 2004-01-24 09:08:48
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