からだだから
あみ
からだが
ちいさくぶんれつして
ゆるい葛湯のなかで
しびれてしまった
熱いコーヒーで
眼を覚ませと繰り返して
無駄
口腔を越えて
咽頭を流れ
食道に向かうけれど
感じる前に
どこかへ消えてしまったようだ
からだはぶんれつして
どこにもつながってはいない
ある朝めを覚まして
チェーンを突き立てて
ぷかぷか
風船みたいにひき連ねていく
たぶん
次の日も
そのまた次の日も
ひょっこり帰ってくるのを
気長に待つとするか
自由詩
からだだから
Copyright
あみ
2004-01-26 00:07:58