水溜まり
望月 ゆき

しゃがみこんでいたら
かたつむりが横切ったので
雨はどうして降るの?
と、問いかけてみた。

かたつむりは
にょきにょきとツノを出しただけで
何も言わずに
つるりと通り過ぎた。
目玉だったかもしれない


穴を掘っていたら
ミミズが落ちてきたので
地球の真ん中には何があるの?
と、問いかけてみた。

ミミズは
ずぶずぶと顔を穴に突っ込み
奥へ奥へと潜ってしまった。
お尻だったかもしれない


悲しいとき泣いたり
嬉しいとき笑ったりするのは
なぜ?
と、問いかけてみた。

あいにく
目も口ももちあわせてないから
泣いたり笑ったりなんて
しないんでね。

と、アメーバは鼻を鳴らして
答えた。


自由詩 水溜まり Copyright 望月 ゆき 2004-06-09 21:59:17
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