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ジェット機が切り裂いた
灰色の空
僕はその狭間に揺れて
あっちとこっち
どっちへ行こうか
迷っている
びしょびしょの雨空の下
もう ずっと 前から
群青の空に
月が出ていた
レモン色の
まんまるい月
あれはなぁに、と
君が言うので
天国だよ、と
僕は答えた
打てば鳴りそうなこんぺいとうに
いつかの夢をぶらさげました
眠れぬ夜に凍えても
決して寂しくないように
やがてつららが溶ける頃
こんぺいとうは消えました
落 ....
こぼしきれない涙と共に
君は小さな魚になった
水のような言葉を吐いて
灰色の街へと逃げてゆく
いつか大きな水槽を買ったら
君を探しに街に出よう
そう呟いたら君は ....
あの回送列車に乗って
君の手も届かない場所へ行きたい
勝ちも負けも関係ない
隅っこに在る小さな場所へ
そう考える僕は
泣きそうな顔をしているのかな
夕暮れ
....
寂しいと口にした時点で
もう旅ははじまっていた
終わりのないかなしみの
端っこまでずっと歩いてゆくような旅
そんな途方もない旅が
もうすでに始まってしまったんだ
....