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 カーテンの隙間から差し込む光のブロー
 頬を擦っていく風のブロー

 この街はリング
 真っ青なライトと
 アスファルトのマットに挟まれた
 埃っぽいリング

 午前中は誰も口を ....
 かじりついたおむすびの
 イクラらしきものは
 黒い海の匂いがした
 よもや
 砂漠の国の油田を泳ぐ魚の腹からとってきたわけじゃあるまいし
 それでもお前はコピー食品
 イクラみたい ....
 遠くで
 閉じられたままの
 あおい
 まぶた
 
 その方角から
 滾滾と
 海はわいている
 波はよせている

 まぶたが僕に見せようとしない
 その向こうの景色は
 ....
 ねぇスニーカー
 ぼくはどこにいけばいいんだろう?
 
 運動不足という言葉に現実味はない
 なにかが足りないんじゃなくて
 消費されずにあまりまくっていることが
 耐えられないんじ ....
 名前も教えてくれない
 ただ暑い日曜日で
 すれちがうTシャツを数えていると
 色の隙間に入り込んでしまいそう

 アスファルトの照り返しに乗じて
 居なくなってもわかりゃしねいって ....
 雨をよけて駅の構内で
 ジッポを売る君

 駅構内でのセールスはいけないけど
 雨に濡れてひもじそうにしていては
 誰も買ってはくれない と
 合理主義者の君の哲学はいつも正しい
 ....
 太陽から
 熟したとこだけ溶け出して
 夜に残った
 
 ぽったりとカスタードクリーム色の
 満月が
 今日はでていた

 あんまり見事だから
 僕はぼーっと見上げて立ち止まっ ....
 冷たくて清らかな流れの中を

 何も気負わず

 まっすぐに 真っ白なまま流れて

 偶然だけで君に出会い

 目が合って一目惚れ

 一瞬で恋に燃えて

 次の瞬間には ....
 葉はどれも光っていた

 雨粒は露になって残り
 雲の向こうの空のずっと高い向こうの
 姿の見えない太陽の光を集めていた

 雨あがりの空気は澄んでいる
 埃だとかスモッグだとか
 ....
 夕暮れの中へ
 白鳥たちが
 旅立った方角を見つめて
 僕も両腕を羽ばたかせている
 
 彼らは悲しみを捨てに行った
 南国のフラミンゴ
 陽気な友の声を聴きたいそうだ

 ま ....
 夏に捨てられた蝶が
 ひらひらと自転車の前輪に身を投げようとしている

 これ以上ペダルを重くしないでおくれ と
 黄色いはねをかわす

 崩れそうな空
 地響き
 空鳴り
  ....
 
 冬の間に完成された景色は
 硝子瓶に詰められてきらきらしていた
 細やかなバランスをとって
 その中を動くものはなかった二月

 桜は荘厳に咲いて
 壮麗に散って
 始まる年ごと ....
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