来客
ふう

 
 
トン、と降り立ち 
やや振り返ると 
縁側に腰掛けた私は小さく笑っている 
あ、その儘で 
軒下で傘が鳴る音 
  
誰か、いたのだろうか、 
 
少女の死はあまりに退屈で 
蛇口を緩める 
おかまいもしませんで 
そう答えたのは  
或いは、風鈴  
 
 
 


自由詩 来客 Copyright ふう 2004-06-28 07:09:05
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