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東京にくると
かつて7年住んだとこだからか
いまだに成長してる都市だからか
なんだか照れくさい
いまもいつもそうだ
でも夜になると
ぼくは金魚になって
水槽の色彩に泳ぎだすようだ
友人 ....
ひつじ こひつじ
1、2、3、4
5、6、7、8
かぞえても かぞえても
こひつじ
いくらでも どこまでも
こひつじ
そんなところで
ねてくらしたい。
ずいぶん
魚らしく
なってきたね
キラキラ
泳いでいるね
みんな早く
大きくなってね
でも
そうなると
またお池が
ふえてしまうね
海に還る
手続きはいらない
横たわり
網膜を青で満たしたら
循環する感情を
濾過する
やがて
余分な手足は
抜け落ちて
流線型になる
心配するな
そのころには
陸な ....
打ち寄せる波のような
灰色の雲
この雲のむこうに
青い空があるなんて
思えない
今は
ほら
ここにも小さな春が来たよ
半額セールの盆栽だけど
私よりずっと
長生きするかもしれないね
春が来たねって
タンポポを眺めてるのかな
そう思ったとたん
君はタンポポを
踏んづけていった
曇ってきたから
寝床にもぐりこんだの
もうすぐまた
お日様が出てきそうだよ
こうら干しの
つづきができるよ
友だちがくれた
亀さんシュークリーム
とっても可愛いけど
食べるのは痛そう
これはたぶん
とくいのポーズ
なんだか
亀じゃないみたい
もうすっかり大人の息子が
小学生の頃
買ってあげた筆箱
こんなのいらないと言われ
喜んで
私が使っている
いや決して
わざとじゃないけど
それにしても
壊れないもんだね
けっこう
....
私はもうおとななので
食べたい時に
カレーを作れる
何でも
好きな材料を
入れて作れる
今夜は
チキンとシーフードと野菜のカレー
ちょっと
盛りだくさんすぎた気もする
お父さんは僕のこと
水谷豊に似てるって言う
でも僕は
亀に似ているような気がする
猫集会というのは
聞いたことがあるけど
エビ集会というのも
あるのですね
ところで
議題は何でしょう
餌の量の件でしたら
善処します
{引用=
音もなくオレンジ色に燃える雲
だれかぼくに
手紙をください}
そんな目でみるなよ
おいしく食べるからさ
もう少し
幸せなときに
偶然 会おうよ
ここに居てくれるだけでいいよ
そう云ったキミの暖かい手をふりほどいて
こんなにも遠くまで来てしまった
いったい どこへ行きたかったのか
帰り道もわからない
灯りが消えるところを一緒に見られたらね
幸せになれるんだって
でも 消えなかったね
そんなに
見つめても
上げられる
物がありません
ごめんね
さみしいだけ。
貴方の背中ごし
最後の花火を
見ました
あと何年、何十年
花火を見たら
私は
花火になるのかしら
貴方の背中ごし
独りだとときどき
夜空と自分の境界線が分からなくて
不思議
朝という朝をあつめて
緑という緑をあつめて
明日の君にプレゼントしたい
駅のホームに
オクラがひとつ
おはなしは
あなたが考えて
(夜勤前に愛野駅にて)
遊園地から帰るときは
必要以上に淋しいものだ
また
いつでも
来られるから
さ
鳩が いっせいに 飛びたって
まっさらな 秋が やってきた
マロングラッセの やわらかな 日差しが
やさしく そよぐ
にんげんより すこしだけ
透きとおっ ....
雨の日には
誰かの心がおわる
かつて夏の日に
鳥がいなくなってしまった
残された鳥籠のヴィジョン
死滅した都市だけが
優しい思考を生きてゆく
かあちゃん 祭り見ねぇで
ごごに 帰っから
あおとうがらし 心臓止まるくらい 辛かったけど ....
罪をあがなおうとは言わない
空は青い。
青くなくてもいい。
来る途中に蟻を踏みつぶした朝だ
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