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正距カトラリー。ダイニングまでがあまりに遠い。  
右目を庇いながら脚を交える。椅子の位置は知っていた。 
跫音と確かな意識で歩測している、という感覚に慣れたころ 
今度 ....
はりついたちりぢれの 
鱗のようなゆううつを以ち 
こうして居る君は
見るもの全ての目に留まり 
詩のように据える
それを誰もが秋だと覚え 
ひとつの忘却にあてがい 
それぞれの食卓に眺 ....
わたしはわたしを以て 
いかなる孤独にも戦利し 
平伏する憤怒と哀憫を両肩に掛け  
凱旋する兵士のごとく 
絶望に満ち 
絶望にひろがり 
靴は鉛のように重く 
ポシェット ....
 
 
 
 
 
 
高く高く突き抜ける比翼に 
いくつもいくつもの夢を見た 
閉じる前に輻射する粒子の 
ドミノに分離する輪郭の呼応の
劣勢の瞼に諭す残像に相応の祈りを 
そ ....
 
 
 

 
チアの髪だった  
耳の 
曲線は 
何百年の病だった 
貝殻をあわせてみると 
二輪車の棲んだ 
浜辺に 
いる
 
空腹だけは真実だ 
R246、クラウンのシートにてやや傾く 
高架下の信号待ちでスパイラルカフェの 
ランチについて考えている 
急発進がサイドブレーキを促す 
再び加速 
する、欲 ....
 
 
 

 
クッキーは必ず焦げる運命にある 
物理学者はそう言うと、私の胸元を開いた  
その数秒が要因だ 
窓辺の水槽の 
全く意味の無い構造をして 
浮かぶ魚 
あれも ....
 
やさしくて 
ことば は 壊れて 
きらきら 
わらうのがくせで 
ああ、いいこだねって 
かんけいないところでささやかれて 
でも、レジに入金して 
もどってきたら 
あなた、 ....
 
 
トン、と降り立ち 
やや振り返ると 
縁側に腰掛けた私は小さく笑っている 
あ、その儘で 
軒下で傘が鳴る音 
  
誰か、いたのだろうか、 
 
少女の死はあまりに退屈で ....
あさがこわい
よるがこわい
ははがないた 
ちちがないた 
ねこはいなかった 
いぬはかってみたかった
 
 
しあわせ
とても 
これからも 
うまれるまえ ....
 
 
 

奔走するガラスから
ちりちり洩れる 
直角に入れば致命傷になるのだと 
甘く甘く射しぬかれるたび 
強張る頬に受けとめる 
僕は 
足を埋めてしまった
土筆のように ....
繁殖するキウイの輪切り 
あなた 傍で眺めていて  
色づいていく 
街の中はロマンスであふれていて 
すっぱいね 
味なんてしなかったけど 
そう言ってみて 
お互い確認しあって、噛み ....
それは
ニッケルとコバルトの間に僕達がいる 
ということ 
右手に 
五つ 
つながったティッシュの箱が
ゆらゆらと揺れていて 
差し伸べられた踏切に
笑 ....
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