すべてのおすすめ
手のひらに真珠をのせ
なめらかに海に流す
一連の動作は帰ることを意味する
君を待って
長らく浜辺で時を過ごした
捨てられたボトルや
流れ着いた流木と共に
私はもう待たない
 ....
時を放って
昇っていく夕日について思考する
青くときに淡い時代の切れはしのよう
葉が呼吸をする間に語り合う
そっと息を止めたりして
手紙に書くように丁寧に話をして
愛はとくべつ
 ....
降り始めた雨に鼓動を重ねて手を繋いだ指先に温もりが帯びる。

帰る道を忘れた子供の様に私たち恋に落ち込んではずる休みをする。

距離に出来ない愛ある今は別れて分かれて解り合ってまた ....
呼吸をしていると
深く息深く呼吸をしていると
シンクロするように
君の鼓動が聞こえてくる
あたたかな
ひどくあたたかな眠りを誘う
愛くるしいメロディのよう

生きることはうたう ....
透明な絵本を
じっと見ている子供がいて
クレヨンを持って
かがやいた笑顔をみせる
 (これは何色なの?
としきりに尋ねてくるので
答えに困って
好きな色で塗ってごらんと
うなず ....
咀嚼した
ことばを
吐き出せないでいた
ゆうべ
君に向かって
ガラス越しにキスをした
みたいに


あ、てんしょん


知らなかったよ
飽和した
夜に浮かんだ月ひとつ
な ....
天気の良い
朝方だったかしら
母が
庭の小さな一角に
ありがとうの種を
植えたのを見た

それから
気になってはこっそり
母を
見ていた
芽が出て
茎が伸びて
母の背丈を ....
季節外れの
逃げ水を追いかけるように
伸びては
落ちる
あの夕暮れの
ふたりの影に
シャッターを切った
その瞬間を
名づけることに
いまだ
迷わずにいられない
夜の気配ににじ ....
水面下で寝息をたてるわたしに
おはようのあいさつは
いつもキスだった

大切はいつも
抱えていたつもりで
放り投げていたかもしれない

川のあたりできれいな石を探すようには
見つから ....
 いくつもの、
 接がれない
 夕刻のだいだい色を
 ポケットにしまおうとして
 持ちかえれない
 そんな夜は暗闇に目を凝らした

この病棟の窓から見える夜景は
いつもと変わらない
 ....
吉岡ペペロさんのかんなさんおすすめリスト(10)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
恋を流して- かんな自由詩4*16-7-16
はじまり- かんな自由詩10*15-8-22
ふりかえる距離- かんな自由詩3*14-10-28
ハッピーバースデー- かんな自由詩7*14-9-22
透明な絵本- かんな自由詩33*11-3-16
アテンション_プリーズ- かんな自由詩4*11-3-8
おくる花- かんな自由詩6*09-11-1
にじむ- かんな自由詩4*09-9-2
いいわけ- かんな自由詩12*09-8-23
幼さ- かんな自由詩12*09-8-18

Home
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する