すべてのおすすめ
安心できる呪文
心が張り裂けそうな時
パンパンになった心のガスを
抜いてくれる呪文
焦ってる時
グルグル回る世界を
止めてくれる呪文
緊張してる時に
張りつめた気持の糸を
....
1
逆光の眼に飛んでくる鳥を、
白い壁のなかに閉じ込めて、
朝食は、きょうも新しい家族を創造した。
晴れた日は、穏やかな口元をしているので、
なみなみと注がれた貯水池を、
....
バイオリンの音
体育館に響き渡る
ドラムの音
体育館に鳴り響く
ギターの音色
体育館に木魂する
ピアノの音
体育館に聞こえる
コルネットの音
体育館に鳴り渡り
バンドの音が ....
ランドセルを背負って
学校までの長い長い坂道を登った
隣には君がいて
ほっぺが真っ赤で
僕の話に笑っていてくれた
君の赤いランドセル
僕の黒いランドセル
色違 ....
1955年12月31日
濁った音色は袋小路を放浪していた
1965年12月31日
あおい時は権威を黙殺していた
1975年12月31日
あかい空は瘀血を心配 ....
どこにでもあって
どこにもないもの
それは心だったり
それは時間だったり
どこにもないから
どこかに求めてる
それは夢だったり
それは愛だったり
悪夢のような現実と
....
月見て一杯 花見て一杯
六甲卸を耳にし 乾杯
寝起きに一杯 寝る前に一杯
浮世を笑って 一杯二杯
酒代 かさんで 家賃滞納
これが お酒と 生きる道
冬は熱燗 行き見て ....
確かめるように差し出した
金魚引換券は
手のひらの熱で
もう、よれよれだ
(ううん
(いちばん小さいのがいいの
(だって
(いちばん大きくなるでしょう?
わがま ....
目覚めの 朝に
草木を愛で
背を丸め
水やりを始める
一息
空を仰ぎ見ると
気配がする
透けて見える
巨木が 視線の行く先々
それは 圧倒的な存在感を示し
それは ....
ななかまどの実は優しい
目覚めるにはまだ早いの、と
種を包んで眠らせる
外は雪、小鳥たちには信号
わたしはここよ
赤く光って合図する
ついばまれる実
やがて種は
生まれた場所を ....
時計の針は静かにキャベツを刻んでいる
僕は暗闇の玉を抱えて外の世界と限りなく近く相対的な関係を保っている
深夜の間は僕は自由に動けるのだ ドラキュラのように昼間は思うように動けないのだ 僕は ....
たくさんのひとがとおった
ひとつのみちに
ぽつんとたつわたし
ふりむけばあったはずのあしあとが
かぜにもうけされてた
だれももうとおらない
わたしだけ ぽつん
隣に座った旅人に
何処に行くのですかと聞いたらば
にこりと笑みを返された
なんだかそれがとても
尊い物のような気がして
私もご一緒していいですかと
たずねた
旅人は笑って首を振っ ....
2007/05/08
灰神楽の三太郎とは
私のことかも知れない
共通点は3男の戯け者か
実在の人物か分からないけど
昔、浪曲師相模太郎がよく演じてた
....
魔法使いという名のおばあさん
今日もゆぅらり揺り椅子で
黒猫撫でてお茶飲んで
お日様相手にうたた寝してる
空飛ぶ箒に引っ掛けた
雨呼ぶ帽子もゆらゆらと
風に{ルビ戯=あ ....
ゆらりと揺れた雑草の陰
白い花びらなんの影
るるると鳴くのは{ルビ何=なに}の声
るりりと鳴くのは{ルビ何=なん}のこえ
ゆらる花びら白い影
るるりと草が鳴いている
明日は雨が降るろう ....
久しぶりに会った。
君はすねていた。
プレゼントを渡した。
手紙を読んだ。
背中でキスを
せがむんだ
君は「すき...」と言ったまま
黙ってしまった。
もどかしい思い
どうに ....
かならず行きます
ステップ踏みます
百倍わらって
mihimaruだって
歌うから
勇気はないから
きっと言えない
....
秩序を作ることはない
世界は
混沌としているのだから
わたしも( )で括って
きれいに
因数分解することはない
上澄みをすくい上げることで
失われてしまうなにか
砂金の粒が沈んで ....
ここはどこかとおもう
そしてすぐに
ここは大地だとおもった
風がふいて
雨がふって
鳥がないて
いきて
いる
奏でる というようなものではない
どこからともなく湧 ....
赤い糸が見えるなら 黙って斬って
脈が打つままに 起こして狙って
眼鏡をはずしたほうが 視界がぼやけて
あのひとのこと 想像しやすいでしょう
誰かの代わりでも あなたなら構わ ....
バケツを持って浜辺に向かい
バケツでそっと盗み出す
目の前に広がる海を
バケツでそっと盗み出す
頭上に浮かんだ夕焼けも
バケツでそっと盗み出す
帰り道の一面の青麦も
バケツでそっと盗み出 ....
朝靄に隠された
乳白色の意識の中
息を潜めるだけで、聞こえる
それが終わりではなく
始まりであることを
裏付けするような
透明と不透明は
限り無く澄みきって
螺旋の配列を
組み ....
大きな染みが砂丘に沢山できている これは女王を襲うものである 色々な生き物の形をした染みである
ここは夢の世界である 夜になって気温が下がり 寒い灰色の砂漠が広がっている アラビアの月の光を受け ....
いつのまにか
こすもは、すぺーすへと
ぐれーどあっぷ
していて
ぼうちょうをくりかえす
この、これは
どうもとめどない
らしい
これを
あい、とよぶか
かがくげん ....
あのひとは淡いきみどりに似ていた
ひどくひどくつきおとすような感覚にまみれている
しんそこ愉快そうなわらいごえは
不似合いすぎて、なきそうだよ
いつでもどこでもやさしいひと ....
誰かを見つめることが
好きなひとは
その誰かを失うと
失った誰かと
おなじ背中をさがす
誰かに見つめられることが
好きなひとは
その誰かを失うと
失った誰かと
おなじ眼差しをさが ....
私のこの
やはらかい、とされる部分を
貴方は
いとも容易く
貫いてしまったので
365
たまに、プラス1の世界で
私たちはまだ
息をしなくては
ならないようです
....
もっと早く気づけば良かったのに
今ソレを気が付いたって
手遅れであって僕にはどうすることもできず
ただこの狭き場所で立っているだけだった
まぶしすぎるくらいヒカルライト ....
休日の静かな午後
図書館で借りた
図録の頁を{ルビ捲=めく}っていた
今は亡き画家が
キャンバスに描いた野原に
ぽつんと立って
空っぽの{ルビ笊=ざる}を両手で持ち
木苺 ....
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179