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歳が離れすぎていた
ふん 言うと
可愛いって彼は尚更笑うだけ
あたしはもっと膨れっつら
ぷん!
猫みたいに喉元を撫でた彼
歳が離れすぎていた
くすぐったい
あたしは猫じゃないよ
....
私たちの密やかな想いの始まりは
八月の明るい月の下
小さな灯りを頼りに
貴方の指にそっと触れ
少し汗ばんだ手と手を繋ぎ
それだけで胸は高鳴り
それだけで充分に潤い
そのままの格好 ....
聞きたいよ君の歌を
お願いだ聞かせてくれ
僕をもうこれ以上悲しませないでくれ
これ以上僕をもて遊ばないでくれ
君は僕のことを古い壊れた
ブリキのおもちゃくらいにしか見てな ....
あそこのT字路に行きあたると
追突注意の看板があるんで慎重に横切ってください
と
交通整備しているお兄さんに早口で言われます
もしかして
牛
もしかして
太ったおばさん
もしかして ....
柔らかくって
小さくて
ふわふわしてて
つぶらな目でこっちをみてる
部屋中を走り回ったかと思うと
僕の腹の上で寝ている
愛しい僕の愛猫
甘えていいんだよ
もっ ....
子供がなにかを書いていると
先生がノートを取り上げて
大きな声で読み上げるので
水たまりの中には
どんな優しさも隠れられないよ
放課 ....
たった5分走らせた
あなたの指先が
とても純粋に
白紙を色付かせてゆく
白紙で良かった
あたしは
ずっと
あなたにこうして欲しかったんだわ
許してくださいお星様
お花の欠片に銀のさじ
私の欠片が食いついた
モーツァルトのセレナーデ
美味しく戴く春の宵
銀の色したお月様
夜の夜中に目を開けて
お腹がすいたと
食べられた
食 ....
一つを取り合う形は何処から生まれたのだろう
生れ落ちた卵の形は誰がいつ決めたのだろう
あみだくじの線をたとえ一万回なぞったって
出口も無いの、迷宮入りした推理小説みたく。
二つになるに ....
いつもの儀式
朝起きると缶コーヒーを買いに行き
水まきしているおじいさんと
天気の話をする
僕の存在理由
ちっぽけな理由
僕の選択肢には死はない
ただもくもくと明 ....
薄暗い狭い部屋で
僕は机のろうそくの炎見とれて
冷たいため息をはいた
一歩外に出れば広告や店の看板の光で満ちた
都会の光がふってくる
僕はその光から逃げ
自分のぼろ ....
今日も窓辺のてるてる坊主は
ひとり 濡れて
ひどく 濡れて
雨粒 ぽとり
あなたの気持ちは分からなかった
週間天気予報(の降水確率)よりも
けれどずっと晴れなんてあるわけなかった
「 ....
今日も独り
「別れよう」{引用=
つけっぱなしのTVで恋愛ドラマをやっている
どうせこの二人は台本に従ってくっついたりは
なれたりを繰り返すと ....
きょうもぉ ぁたしわヒトリ
泣ぃちゃうゾ(:_;)
すごくかなしーょ
かなしーカンジ?
君がアノ刻「別れよう」て呟いた
気持ちわぜん?ワカらなかった
ズット一緒にいるょって
....
山の歌を潮風にのせて
クッションの模様に太陽を見つけた
君が抱えるウサギの目には
赤いビー玉と空色の影
もしも今日、あの建設中の公園が
このドライブで完成してたら
未完成の塔の下での未 ....
あなたに「俺を愛せ!」といわれても
愛することのできないわたしです
あなたの冷たい仕打ちのおかげで
路傍の露と消えた二百十万の御霊を思えば
どうしても愛することはできません
市谷で散 ....
弟が居間で音読をしている
小学五年生
勉強もそろそろ難しくなってきた
何度も何度もつまづきながら
大きい声で読んでいる
教科書には
四匹の生き物がいた
にわとりコケッコッコー
犬ワ ....
心地よい春風を浴びて
深夜の疎水沿いを歩く
両手を上げて背を伸ばす
清らかな空気を肺に送り込む
どうしてかな?
日曜日には雨が降る
頭で考える世界なんて
....
何処か遠くの知らない街へ
君の手を引いて行きたい
無数の白い花が咲き乱れていて
あたたかな光が溢れている
そう、それはまるで天国のようなんだ
メランコリッタ
きみの口笛が
さびしく水平線に難破しているのが聞こえる
情熱はいずれ消える火なのだね
メランコリッタ
うなじにまかれた針金
それをといてあげられるのは誰
怒りも苦しみも敵 ....
おゆってことば
なんだか
あたたかくて やさしいね
ほっぺが
なんだか
ほっこりするよ
ていねいにいってみて
「おゆ。」
なんだかにんまりしちゃうよね
ぼくは おゆが ....
すっかり暖かくなった風を感じ
嗚呼もう冷たい絶対零度の季節は終わったんだなと
しみじみ思い
人生の中で一番内容の濃い冬のことを思い出し
ゴミが入ったのか瞳から涙が流れた
....
母はいちごの好きな父が好きで
いちごが好きでない父が好きでした
コーヒー、
それですべてが帰ってゆく
差し込む西日
差し込めなかった何かがあったことを
誇りに思う
ガト ....
たえず流れゆく虚飾で彩られた十字路たちの、
過去の足音が、夜明けのしじまを、
気まずそうに囁いている。
燃え上がる水仙の咲き誇る彼岸は、
すでに、水底の夢の中に葬ってある。
落下する時を ....
胸の痛みが 海のふかい場所に
沈んでいる
目のない魚が こらえきれない
痛みの上を
ヒラヒラと 泳ぎ回っている
痛みの底には
もうひとつの
痛みが
かならずみつかるはず
....
新発見が囁いて
心の塀を飛び越えて
白紙の本能が吠える
天真爛漫な銀河が
周辺で渦を巻いている
フラフープを回すような
踊りを繰り返している
途切れる銃声のリズム
もう言葉には ....
答えは求めていない
そう、聞くだけの苦しみを与えているのよ
あなた、
発言は許してあげない
そうね、私の話を聞けばいいのよ
とりとめのないくだらない話
独りよがりでちっとも面白くない話
....
開店時刻の前
Cafeのマスターは
カウンターでワイングラスを拭きながら
時々壁に掛けられた一枚の水彩画を見ては
遠い昔の旅の風景を歩く
*
セーヌ川は静かに流れている ....
どしゃぶりの雨の中で
僕は大粒の涙を流しながら
自転車を全力でこいでいた
頬にあたる雨がちくちくしていたかった
どうせ僕なんか醜いだけさ
他人はぼくの欲しいモノを持ってい ....
メロンのきみどり震えてる
君のリボンのちょうちょの模様
キスはまったく騙し絵のよう
眩暈を起こしてうずくまる
めくらぬ日めくりゆらゆら揺れる
きみどり色が褪せぬよう
きれいな君を守るよ ....
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