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ちょうど そのあたり
アンドロメダ星雲が巡らす 圧
頭蓋の上で
鈍く 光り 渦巻く
髪の毛の 微細な一本一本が逆立ち
体が 透けて 軽くなり
小鳥のようにさえずりながら 空を切る
....
終電前の
人もまばらなラーメン屋
少し狭いテーブルの向こうに
きゅっ と閉じた唇が
うれしそうな音をたて
幾すじもの麺をすいこむにつれ
僕のこころもすいこまれそう
....
毎日同じ時間 ともに過ごしてきたけど
離ればなれに なっちゃうんだね
いつまでも みんなと 騒いでいたいけど
そういうわけに いかないね
....
三丁目のタバコ屋さんの向かいの家に
春のはじめに女の子が遊びに来ました
少女はギターを抱えて 切なく響く歌声で
僕を幻想の世界へ つれていきます
三丁目のタバコ屋さんの向かいの家で
....
・・ミレニアムの東雲に囁く・・
暁の雲はUFOではないです
七色にへんげする夢の古里です
曙の光はレーザーではないです
金色に映えるウラノスの後光です
そして ニンゲンも
宇宙 ....
我らは 語るべきだ
海潮の輝き
午後のけだるい 陽光を
夜は 底で 眠り
目覚めの朝露は打ち震えると知っている
我ら 踊る 身も心も捧げて
熱狂は 明日を作る
汗は額を流れ
濡 ....
見えるもの
見えないもの
触れるもの
触れないもの
形の無いものを愛してしまうのは
愛にも形が無いから
ここにいる
わた ....
部屋のいたるところが
軋むほどに 精神を集中し 観る
カンブリアの石化は どこへ
アンモナイトを見送り どこへ
羊歯を茂らせ 三葉虫の明滅に
石炭石油へのメタモルフォーゼに酔う
愚 ....
Ser immortal es baladi;
menos el hombre, todas las criaturas lo son, pues ignoran la muerte;
lo ....
1ヶ月のうち15日まで寝ないで働いて後はずっと眠っている
この社会の生き物達はみんなそうだ
しかし中には真逆の生活をして悪さを働く者もいる
その為に警察は悪さを働く者と同じような生活をし ....
日々言の葉について考えている
それは認知不可能な私の脳を
記号化する行為
それに比べて
ああ なんてこの世は交換可能なのだ!
(対象を切り取ることで付加価値がつく)
私の魂の慟哭と ....
部屋のいたるところが
軋むほどに 精神を集中して 観る
カンブリアの石化は どこへ
アンモナイトを見送り
羊歯を茂らせ
石炭石油のメタモルフォーゼに酔う
愚なる 夢見がちな 大地 ....
ああ、ぼくらの恋、なんてのは
もう風車だ
風車
五月の風に、さ
混ざり合ってもいつか
止まって
色は、分かれて
名を成した者をとりまいている
「時間」のなかで
いま 光と音の歓喜にあふれた
饗宴に酔い痴れる
ピエロのいじらしさ
名を汚し ....
何をしてても空回り
心此処に在らず
ちゃんと前を見ようと
前を向こうとすると
知らないうちに貴方の記憶が邪魔をする
意識をしないでおこう
という意識が邪 ....
2007/05/19
集中打を浴びて
交代させられた
投手の心の中は
どんなものかと
憶測した時代に
コンピュータ・ビジネスがあれば
ITがあれば
もう少しは救 ....
子供の頃は空が低くて狭かった
僕が目が悪くてそう見えただけかもしれないが
僕の記憶の中ではいつも同じ空が広がっている
それは鉛色に曇っていて 今にも雨が降りそうで 胸とくっつきそうで圧迫 ....
口をつぐみ
問い掛ける
エゴに塗られた詩の序曲
床に灰の心臓
自由を亡くした鳥の眼球
合成され天然を離れた生物の剥製
緑色した血液の奇妙な哭き声
この世の終わりを殺した爪と毒性臓器
....
猫が
寝そべっている
にゃーん。
彼らはすごい
まるでかなわない
そのポテンシャルに
その存在価値に
それに比べて私はどうだ
大したこともできず
ぐしゃぐしゃとした ....
夜が季節の名前ならば
今夜は惜春
雷雨が迫る黒雲
まだらに明るい空を映して
海が水銀のように揺れる
指先の温度が融点の
あなたという液体
わたしという液体
いつまでも
満たさ ....
風吹きすさぶ
いちめんたんぼ
古代からつづく広い空
一匹の虫は泳いでいる
とつぜんに
ふしぜんに
屹立し現れる
高層ビルの群れ
一匹の生物すら寄せつけぬ
冷たい石でかためられ ....
1
ひかりは、不思議な佇まいをしている。
向かい合うと、わたしを拒絶して、
鮮血のにおいを焚いて、
茨のような白い闇にいざなう。
反対に、背を向ければ、向けるほど、
やわ ....
静かな 書物は
木陰のある庭で 聞かれ
活字の中
歴史記述は
動線を 激しくあるいは静謐に 交差し
折々の姿 活字に染まる
すばやく 歌留多をきる
その手に宿る重さは
木漏れ日 ....
僕らの靴で踏み荒らされて
黒くなった雪のような ――の送別
歩き辛いほど 積もったものも もうなくて
――だって やっぱりいないんだ
この感情にピリオドを告げる
机の上の花瓶
―― ....
冷えた石段に腰かけ
振り返ると
木々の茂みの向こうに
{ルビ巨=おお}きなH型の下を{ルビ潜=くぐ}り
無数の小さい車が行き交う
横浜ベイブリッジ
( H型の四隅
....
1.I
それは私。
汚くて綺麗で
不恰好で可愛くて…
矛盾した心を抱えているけれど
ある意味では愚かしく
個性的で平凡な人間。
2.哀
それは哀しみ。
心が痛んで
辛くてあえい ....
空の曇った暗い日に
ざわめく森の木々に潜む
五月の怪しい緑の精は
幹から{ルビ朧=おぼろ}な顔を現し
無数の葉を天にひらく
わたしを囲む森に{ルビ佇=たたず}み
ベンチに ....
電車を降りると
点字ブロックが
花野に埋もれていた
あなたはここにある花の名を
一つとしてしらない
見えることもない
それでもその眼は
厳かなほどに瞬きをするから
見えているも ....
ぱらぱらと降っていた雨の間に
少しだけ見えた
澄んだあおいろ
絵の具屋さんには売っていませんでした
とぼとぼと帰る道
水たまりの中に
もう一度そのあおいろを
見つけました
とおい、とおーい世界に行きたい
そこでは 黒と白が等しく混在し
せめぎあい 増殖し そして消えゆく場所
混じった黒は白ではなく
溶けた白は黒ではない
マーブルとなり螺旋となり
私を見下ろす ....
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