すべてのおすすめ
爽やかに吹く風
そよそよと吹く風
または暴風
果ては台風までを手づかみでちぎりとり
乱暴に白いキャンバスに貼り付けて
「これがほんとの風景画」
などとのたまうじいさんがいる
....
たとえば僕の場合それは
初めて
しり あった
女
というやつと
つめたい汗を皮膚に浮かべながら
五月
間延びした地方都市のなかで
その延びきったらへんで
道がすこしだけ
ほんの少し ....
貴方はとても大きくて
私は潰れてしまいそう
貴方はとても温かくて
私は燃え尽きてしまいそう
貴方はとても眩しくて
私は消えてしまいそう
それでもずっと傍に居たいよ
....
春愁に耽る窓辺に
春の宵は更けて行く
何もかも朧に映るのは
この宵の不可思議のなせる業
月の{ルビ面=おもて}も遙かな山の端も
朧に霞み夢心地にたゆたう
私もまた春宵の魔法に魅せられ
桜 ....
心機一転 何度目だろう とにもかくにも さぁ行こう
規制緩和 いろいろあって 進まなきゃ 損するんだ
幸せは何処にある 行き先は見つからない
耳立てて彷徨えば そのうち きっと見つかるだろ ....
誰も寝てはならぬ さもないと死神のトゥーランドットがケタケタと白骨の顎を鳴らし笑いながら大きく鋭利な鎌を振り上げて魂を奪ってしまうぞ
さっそく眠り込んだ者がいるな ほぅ 狐の親子か トゥーランド ....
近付きすぎない方がいい
傷付けてしまうから
当てにしてしまうから
裏側は見せない方がいい
幻滅させてしまうから
夢を壊してしまうから
輝きすぎない方がいい
私が目立 ....
滅んでゆく地球
エントロピーは増大し
全てが歯止めが効かず
めちゃくちゃになる
地球は泣いている
森の毛は抜け落ち
ハゲ頭になる
物が循環しない
負のフィードバックは消え
正 ....
●【interviewer】--------。
「詩ですか。 書いたことないですねぇ。」
●【interviewer】--------。
「私が書いてるのは ....
イーサーになりたいと君が言った
そんなものはないと俺が言った
星、星、と君が言うから空を見れば海だった
水と煙に呼吸があるなら
与えられて/合わさって
灰水の洩れる絶望が
生まれる時の絶望 ....
輪廻しない世界では君に逢える?
それまでに僕はなんとしてでも全うに生きていかなければならないんだ
君は自殺したから地獄道行きかな?
三界・六道を永遠に輪廻転生し続けていつの日か
解脱 ....
この黒い塊に火をともせば
星空にくゆる灰色の煙で
ふたり。息苦しくて
思わず咳き込んでしまいそう
エンジンを切った
深夜の車内は。ことさらに寒くて
あなたの手のひらだけが
あたしの温 ....
雨が降っていたから
・
僕の靴が濡れていたから
・
間違って踏んじゃった
君の靴のカカトが
汚れてしまったんだ
後ろを俯いて歩く僕は
それが気になって気になって
死ぬほど気になっ ....
忘れてませんか
地球が
人にとって
母なる大地だという事
忘れてませんか
人は
地球に生かされている
という事
忘れてませんか
地球には
人以外の生命体も
住んでいるとい ....
{引用=
かりそめの
さようならに
わたしを
儚い者
と呼ばないでください
宴の余韻に身を任せ
ただこのまま
眠りにつく
しばしの別れ
夢を見る
子供の頃
夢の無かった ....
僕らはさみしい子供だから
間違いだらけの夜更けの中で
雨の音を聴いている
最近雨が好きになったのだと
君は言う
明日も雨が降ればいいねと
僕は言う
壊れたテレビを何度でも
....
1
・
・
羽虫の亡骸が
そらに・うかんでる
・
・
・
親指と
人差・指でつまむ・
....
目の前が真っ暗になると
急に不安になって、寂しくなる。
でも
そんなときは泣かずに
前向いて、笑って歩いていこう。
だって
行動しなくちゃ
何も始まらない。
鍵盤の音を確かめるように
ひとつずつボタンを外していく
育ちすぎた夕暮れが息苦しそうに
僕らの仕草に耳を傾けている
一秒がいつでも一秒ではないように
僕らもまた危ういバランスの中で奏 ....
嫁の腹が日に日に膨らんでゆく。
検診に行くたびに倍の生命力で大きくなってゆく。
嫁は四六時中続く気持ち悪さを懸命に我慢している。
風邪を引いてもなるべく薬を飲みたくないという。
嫌いなニンジン ....
花曇の四月から
薄灰色の雨が零れる
桃や枝垂れ桜の
薄紅のあいだから
無垢のゆきやなぎは零れ
春雷の轟きに驚いてか
ちいさなゆき、を降らせている
その様子は
あまりに白くて
白、 ....
君は僕の恋人
高速道路を走り抜け
風を切り気持ちが良い
愉快な日曜日
今年のクリスマスは
楽しくなりそうだ
一族の結束は強い
敵から守り抜く
花を撒かれ
鐘が鳴る
車を走ら ....
何人目かのオンナが踊っていた
純粋だった景色も
捨てられた新聞紙のように
風に吹かれ、転げてゆく夜の雑踏
街は痛みも
嘲笑で、もて遊ぶ
ナマあたたかい酒を知り、
....
{ルビ円=まる}く
操作場に日が満ちて
白く
陰影を見開きに
分けないので
水が貯まっていくように
温度は上がっていく
畳のめが潤みはじめ
いま
から
あのとき ....
花粉症で辛い。大丈夫?
杉花粉が憎い、、、 杉良太郎まで憎い今日このごろ。
ピーコの相方までも 憎い今日この頃・・・
卒業を間近に控えた僕らは
夜の学校に忍び込んだ
校庭のフェンスを飛び越えて
誰もいないグラウンドを走り回った
大人と子どもの隔たりは
いつの間にか消えてしまった
僕は助走が ....
西の国の王様は嘆いた。
彼の一番に大切にしていた海より青く世界一珍しい、
自慢の鸚鵡が逃げ出したのである。
王様は独身だった。彼は早くに両親を亡くした。
彼は悲しさをわかりたくないと、その鸚 ....
全身を駆け巡るこの得体の知れない衝動は何だ?
体が熱い
道路がビル群が無数の車の黄のヘッドライトと赤のバックライトの光の大河が視界に飛び込み映像が停止し幾つものトライアングルになって飛び散っ ....
2007/04/08
一万年前の午後のこと
荒削りの白い木の台に
2つだけの御器を飾り
後ろ手に縛った贄の女を殺す
無駄な血は地べたに流すまいにと
殺し ....
さくらんぼ
さくらんぼ
いつ実る
さくらんぼ
さくらんぼ
はらはら花びら風となる
さくらんぼ
さくらんぼ
そろそろ涙も河となる
さくらんぼ
さくらんぼ
....
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