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いつだってそう
自分がひとりぼっちになった瞬間に
自分自身の
弱さと小ささ
このふたつを改めて実感する
この街が奇病に犯され始めたのは
冬が明ける前だった
『蒸発王』
最初の目撃は
髪の毛だったらしいが
全ての症状は同じだった
蒸発する
感 ....
Can you hear me?
Can you see me?
Can you touch me?
Can you talk to me?
If not, it means that ....
僕はあの場所と決別しなければならない
それとも僕はまだ君のことを信じていていいのだろうか
僕なんて論外なのだろうか
僕は自信をなくした
詩のことについて自信をなくした
君を失いつつある僕は
新しい君を見つけに行ってもいいのだろうか
こういう詩しか書けないんだ
この世界では
古くなりつつある君へ
君はいつも何をやっているのだろうか
僕が大きな ....
詩を書くと
心が軽くなる
君のことを考えて
心臓がドクドクいっている
詩を書いていると
世界が僕の考え方になるのに
詩を書かないでいると
巨大な造船のように見える
....
なぁ、ガよ。
今お前が見ている空はニセモノだ
お前がいくら羽をばたつかせようが
りんぷんまき散らせようが
そこに空は無い
お前はそんなこともわからないのか
(窓ガラスは ....
規格品だ
たいせつなのは
精度を上げること
僕らは
マネキンの体温
段ボールの棺桶
まばたきを奪われ
生まれても
生まれていなくても
そのまま
立ち尽くすこと
美しいひとよ
....
父と母と少年と
3人家族に囲まれた
座席の隅の窓際で
車窓に流れる景色を見ていた
( あいするひとにさられたばかりのわたしは
( すっかりかたもそげおちて
( めのまえにみを ....
病室の窓から見える金木犀の葉は
季節の変化と共に舞い落ちる
その葉は最後の瞬間まで
生命の光を放ち続ける
彼女は春からずっと此処にいる
医療の限界を超えた力に
少しずつ細胞 ....
いつもの自転車で
いつもの土手道を行く
振り向けば
いつもの笑顔
変わらない毎日を
幸せと感じていた
僕がいた
季節は巡り
いつもの自転車で
いつもの土手道を ....
ぽっかりと空いた穴に私は舞い降りた
瞳も何も映さず鳴り響く足音だけが
その存在を知らしめ
誰もいないこの場所にて私は舞う
忘れよう 忘れなくていい
思い出 未練 忘却 苦しみ
渦巻い ....
君を空に重ねて見たら
本当に君の顔が出てきてさ
驚いてる僕の横で君は笑ってた
君と空は似ているね
なんて言ったらさ
嬉しそうに笑ってた
目を濡らして笑ってた
君は空
君は空
....
寒かった
死ぬかと思った
うそ
起きたら朝日が眩しくて
生きているのだと
確信した
暢気な父さん
腹を抱えて笑ってる
気付いてしまった
この気持ちは恋なのかも
溢れ出す木漏れ日や
やがて綺麗に咲くだろう
桜のことを想うと
二人で同じ風を感じ
同じ日差しを浴びて
心底穏やかな気持ちでいる自分を想像し
となりに君 ....
胎動している不在の影が
失われた地平線となって
私を回帰線で立ち尽くしている)
影がずれて
光が砕けて群生していた
三十七度強の熱帯の白日夢で
黒いドレスの少女が祈っている
その瞳は ....
かわいいいあの子は
雨の下
少しあせてる水玉の
傘で雨などなんのその
かわいいあの子は
雨の後
東で澱んだねずみ色
気にせずてくてく歩いてた
かわいいあの子は
霧の中
遠く ....
とりあえず色んなものを書いてきました
最初は恋愛ものが多かったかな
書きやすいってのもあるし
それなりに受けも良かったので
難しい言葉を羅列しただけのもあったな
別に大して意味なんてない ....
いつかの思い出
小さい頃に死んだじいちゃん
よく入れ歯を口に隠して
「入れ歯が無くなっちゃった!」
なんて小さい俺をおちょくってた
種を明かしてくれなくて
すねる俺の頭をなでて
....
無意識の深淵にひそむ邪鬼たちは
まどろむ私を
五次元の奈落へと
密かに誘う
封印を解かれた
亡者の魂は
生ある息吹をもとめて
閉ざされた扉から
怒涛となってあふれ出る
彼らの ....
うら暖かい光が降り
桃色の桜が吹き荒れる
積もったら
何を作ろう
だるま?
かまくら?
さらさらと崩れ落ちるね
そこに在ることを拒否するように
崩れて消える
ね ....
私にキミが敵うはずがない
いくら重たい鉛の鎖で縛ったって
こんなの飾りにさえならない
金属で心まで内側まで縛れるとでも、
小さな窓から差し込む陽射しさえ在れば
私はこんな屈辱など何でもない
....
誰が教えたわけでもなく
指で三つ、をつくる
しいちゃんは
たくさんを
それはささやかなたくさんを
欲しがろうとする
絵本読んで、と
わたしの膝上に乗っかって
ほお擦りするように ....
あと3歩だけ
歩いてみないかい?
きっと何か変わるよ
1歩
学校のこと思い出す
楽しくて
楽しくて
かけがえのないもの
2歩
親のこと思い出す
何度も怒られたけど
生 ....
てのひらに乗った 雪が
溶け出して、僕の
一部になってゆく
降り始めに気がついたのが
どちらだったか
もう忘れてしまった
雪は
これで最後かもしれない、と
最初に言ったのは君の ....
今朝この星で
産声を上げたばかりの
「完全」ないきものが
生まれた傍から言い伝えどおり{ルビ半身=はんしん}ずつに引き裂かれ
それぞれ渡り鳥に渡されて
島のうえ
西と東に
千年歴史を遡行 ....
「おかえりなさい」
胸をしめつける
この言葉
「ただいま」
と言えるしあわせ
いろんな人の
いろんな意見があり
それは何が正しいとかは問題ではなく
気に入る 気に入らないの問題でもなく
それはその人の自由であり また
その人の生き様でもある
いろんな人の
....
「冬から春へと変わっていくだろう?陽射しとか」
わたしはうなずいて、コーヒーをひとくち飲む。
「ふと思い出すんだ」
またしても、わたしはうなずく。
夫はまだ、コーヒーを飲ん ....
新しい一日が始まる 変わらぬ毎日が流れる
どこで区切って 何で笑って 生きているんだろう
夢から覚める前に 現実に冷めてしまった
先の見えない時間を 一人で背負いすぎて
振り払えない不安を ....
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