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カマンベールを食べ
ロゼワインを飲む
ガラスのように
砕けそうな心

つまらない事に感動し
つまらない事に涙して
耳元でささやいて
つぶやいて

ありがとうは
心の潤滑油
笑顔 ....
{引用=deep-freeze
[動](他)
2 無期限延期[保留]する. }

小さな六畳間に溜め込んだ過去の残骸を
捨てる算段が立たない臆病者ごと
きゅっと纏めて窓から捨てる
海 ....
(傅き給え、
狂い夜の餞に)

頭上から声
頭を垂れようとしても
目を瞑るには三半規管が微弱



嗚呼
我を救うは誰ぞ
嗚呼
我を愛すは汝のみ

やさし ....
ああ、窓を開けてしまったじゃない
開けちゃいけないなんて
分かりきっていたのに

目の前には白い山
涙眼で鼻の頭を赤くして
不細工なあたし

むずがゆいわ

もっと差し込んで欲 ....
氷の魔法

金と銀に揺れる 鈴鈴なりが
氷の上に 魔法をかける

虹色の氷の上を
くるくる回る 優雅な
妖精のオルゴール

歓声をあび キラキラ光る

氷の上の 女王

黒真珠の煌めきが
スポットラ ....
泥を かわして
かわして また 泥

すきだとか きらいだとか
そんな難しいことは あとからになさい
もっと ずっと あとからになさい
余裕がでるまで 待ちなさい


 陽をあびて  ....
 君に逢うために生まれてきた
 夢の中では隣にいるのに
 目を覚ますと君はいない
 夢の中でしか君に逢えないのだ
 だから僕はいつも眠るのを楽しみにしている
 眠るのは一瞬だけど夢の世界は永 ....
              2000/01/08
素敵なニヒリズム
笙の笛
名も無き馬が
オホーツク海の
放牧場で草を食む
食べ飽きて海を眺める
凪いだ海面は鈍く光り
濃紺の海が見つめ ....
僕は泣かない誰に誓うはずもなく

ただ自分自身に誓った

なんの損も得もないのに何でだろうね?

でもスグ誓いは解かれ僕は今この物語を書きながら泣いている

なんで泣いてるかかって?
 ....
心って
呼ばれてるものの大きさ
物差しで
図ってみたい
 
きっと、それは
頭の中にいるんだと思う
それなら
最高でも10センチくらい
 
頭蓋骨とか
神経とか
邪魔なもの取っ ....
きこえるよ きこえるよ
君の声 君の鼓動 君の体温

どんなに遠くの場所にいても
目を閉じれば すぐそこに

君を感じる

日常はあくまでも 日常で
スクリーンの中のようにロマンシチ ....
            コウモリの口                  z

                511グラム
   無効
                             ....
(0時の)   「たっ」             (崩)  ?

   「た」      (た、は明るい赤)         
                              ↑
 ....
喉が渇いたので 
駅のホームのキオスクで買った 
「苺ミルク」の蓋にストローを差し 
口に{ルビ銜=くわ}えて吸っていると 

隣に座る 
野球帽にジャージ姿のおじさんが 
じぃ〜っとこ ....
夜空を指す 
背の高い木の枝先に引っかかった
宛先の無い
青い封筒 

何処にも届けられぬまま 
あやうく風に揺れている 

( 無闇な言葉ばかり、{ルビ零=こぼ}れ落ちていた。
( ....
月がね
切った爪みたいでね
汚れた爪
置かれてた
夜空に貼り付いた枝の隙間に
どこまで歩いても
消えなかった


もうどこにいけばいいのか
わからないはるが白すぎて
どこから ....
春になりましたねぇ
と叫んだら
おまえっていつもじゃん
と言われてしまった
それって何なの

グラデュエーション

今の季節
はっきりとした区切りのようなものを感じる

北の国よ ....
七夕の笹

願いごと書かれた短冊いっぱい

欲望のかたまり
  
         火 を見れば体の中でスパークする
        光 と色と微かな音が変化し変化する
         恐 れと喜びと懐かしさと新しさが
           現 れて ....
春風に 舞う
たんぽぽの 綿帽子

大空に向かう
綿帽子の旅

太陽に 銀色にみゆる
綿帽子

風にゆられ ふわふわと
海の みゆる あの

公園に 休もうか
芽が出て 蕾になり
黄色い 夢の花

 ....
            白いひかりが
    かわいた歩道を暖め始めるころ
     その一角で二人の保育園児が
          子連れでなければ
 独身にさえ見える長い髪のママたちと
 ....
夢見て追い掛けた
君の背中

夏雲
鮮やかに
生きた日々を照らすよ

僕等それぞれ
描いた未来を
確かめ合いながら
風を追い越そう

幻が永遠というなら
重ねた日々の
虚しさもきっと
空へ還るだろう
 ....
君を信じた瞬間に
 僕は極寒と殺害の恐怖と閉塞した絶望の中へ突き落とされる
 僕は身を縮め吹雪に耐えながら
 誰が来るわけでもないのに襲われる妄想を胸に抱き 狭苦しい空間がぴったりと全身にく ....
曇天の沖から軟らかく
水の予感を含んだ風
割れそうに痛む頬を包み込む

声は白々しく掠れて
雲が低く海を押すように

閉じ込められた玉砂利が
剥き出しの道に拡がる
窒息を誘う膜
 ....
かなしみに しずんだ
せいかつ なので
どうしても
いのちが ひとつ
たりなく おもえるので
こねこを もらってきました

かなしみにも
どこかに
あたたかさは あって
あたたかな ....
彼は探していた
花束を手渡す
たった一人の{ルビ女=ひと}を

高い壁に挟まれた路地
いくつもの窓の隙間から 
漏れる{ルビ喘=あえ}ぎ声を耳に
彼は通り過ぎた  

( 一面の曇り ....
4時間くらいの間に夢を見た
ピーターパンに会う夢を

初めて見た彼は
長くカールしたまつげに
緑色がかった瞳をしていた
とても神秘的で優しい目だった

その瞳をのぞき込むと ....
花は桜にて
新鮮に咲き誇る
桜花など
枝から折り取り

その ソメイヨシノなど
食っちまえ

日本語で 『シメイヨシノ』など
もぐもぐ 咀嚼して
酒の肴にして
明日の排便で出しち ....
一人でご飯を食べていたんだよ

それは仕方のないことだった
わたしの家は特殊で複雑なので
他人からは簡単で残酷に思えることが
仕方の無いという言葉で片付いてしまう

祖母は一人でご飯を食 ....
  前略、わたしは元気です



  {引用=
  苦しい時に、苦しいと

  つらい時に、つらいと

  言えるあなたであったなら

  わたしはあなたを愛しいと思っただろ ....
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