すべてのおすすめ
目を閉じて
意識を部屋の外に出し
玄関も
マンションのエントランスも抜けて
空へと向かわせる
雲の上に座って
ふわふわな感じを
体で味わい
時に下を見下 ....
今夜は 君の部屋にあがれないんだ
意気地がないワケじゃないんだ
今夜は 君の部屋にあがれないんだ
君が嫌いなワケじゃないんだ
靴下に穴が開いていて 靴を脱げない
ただ 今日は靴下に穴 ....
ごめんね・・・
あなたは私を大切にしてくれた
私を好きになってくれた
私を大事にしてくれた
私に想い出をくれた
私はあなたに何が出来ましたか??
私の愛はあなたに伝わりましたか?? ....
鉛いろの雲がやっと抜けてくれた
散策のモノトニーなプロムナードに
形ばかりの冬陽がむらがる
突然 あえぐようなヘリのうなり
(新春の初フライトか)
おもわず猫背を反らし首を上向け ....
蒼く染まった心が ね
時々紅く点滅して ね
泣きじゃくる
幼い子供のように
わけもなく
夜の帳の中で ね
あなたが抱きしめてくれて ね
点滅した赤が ね
ゆっくり蒼に戻 ....
君は今幸せですか?
応答ナシ…応答ナシ…
君の声を聞かせてよ?
応答ナシ…応答ナシ…
昨日心を込めて作った料理が
手付かずのまま残されていた
あまり食べないと体に悪いよ?
応答ナシ… ....
雪国で、雪とはおそろしいものだった。
下界と遮断され、文字通り陸の孤島となる。
年に何人かは、雪に埋もれて命を奪われた。
待ちわびた春が山ほどの雪を消し去っても、また雪は訪れ ....
波立つ心
ちゃぷんちゃぷんと音がする
波の上はゆらゆらと不安定
そうだ
思い切って潜ってみよう
水の中は澄んでいて
魚がゆったりと泳ぎまわってい ....
鍵をかけましょう
心の扉に
誰も入って来ないように
ノックしても無駄ですよ
私には届きませんから
無理に開けようとするのも止めて下さい
壊れてしまいますから
誰にも会いた ....
楽園を求め続けた
いつも
いつも
その楽園での生活を
望み続けた
時々
何故自分はその楽園の住人として
この世に誕生しなかったのか
そう嘆いていた
神様を呪う事も多々あった
....
真夜中の鳥が鳴く薄汚れた館で
誰かが歌を歌っている
それは私を{ルビ誘=いざな}うような
甘く悲しい声
その声に導かれるまま扉を開くと
どこまでも深い青が広がっていた
闇夜は海のように ....
何かが… 砕ける音がした
キミを護れるなら、ボクは何もいらない。
命さえ… いらない…
何かが… 砕ける音がした…
それでも、かまわないと… 思 ....
目の見えない人が歩く
前にいる友の背中に手をあてて
目の見える僕も歩く
いつも前にいる 風の背中 に手をあてて
そうでもしないと
ささいなことで気ばかり{ルビ焦=あせ} ....
{ルビ私=わたくし}は一日の終わりに
あるいは毎食後に
または休日の安らぎに、人待ち時に
いつかどこかで、あなたに出会うだろう
砂糖も入れていいよ
ミルクだってお手の物さ
閉じ込められ ....
どんなに思っても、それは私の内だけ。
だから、察しないでください。
どうか、気付かないで下さい。
おねがいです。
私が心を決めるまで、知らぬ振りを。
おねがいです。
....
蜂蜜のような青さで、と誰かが言ったので何となく納得した。最近は何となく納得することが多い。空は蜂蜜のような青さでとろりとろりと甘いもの好きな子供たちを誘うのだそうだ。それから耳。耳たぶが際限なく広がっ ....
氷花咲いて 冷たく
紫色の唇噛んで
凍える手に息を吹きかける
冬の寒さ今は遠く遡る過去
ねむの木そっと
紫の綿毛咲かせ
触れる指先震える葉
夏の暑さ少し緩んで ....
一人部屋
並んだワインのボトルを眺めては
まだ来ぬ春にため息をつき
一人寂しく
冷たい寝床につく
冬だというのに
雨が降っている
朝 春のような佇まいに
白い木瓜が満開だ
咲き始めた紅梅の向こうに
なにもかにも霞んで見える
水を下さい いや 水を買ってください
水売り ....
あなたの隣で
あなたが想うヒトの事を想ってみた
あなたは彼女の
どこに惹かれたんだろうか
思いつくところがたくさんあって
また少し悲しくなった
手を伸ばせば
....
100億円でタイムマシンを売ってやる
偉そうに未来人が語りかけてきた
もちろん丁重にお断りした
生きた恐竜を見てみたいし、
地球の誕生を見てみたいけど
人生をやり直そうとは思わない
....
信じられないほど狭い夢の世界。
僕らの呼吸はほんの気休め。
カーテン越しに常世のレプリカ。
いつまでたっても未熟なまま。
何も望みなんてないし、下手な助けもいらない。
誰が ....
聖なる夜に 僕らは激しく求め合うのさ
解放を叫んで 子宮を求めて過激に絡み合うのさ
自由を叫んで 聖人も 徳高き大人も 冒してしまえ!
この窮屈な闇を 叡智な核兵器で破壊 ....
私が信じる道を行けば
ローマであなたに
逢えるかもしれません
あの名高い階段で
映画と同じように
アイスクリームを手に
あなたを待っています
べスパに乗って
あなたが颯爽とやっ ....
そうじゃないんです
気持ちはうれしいんですが
そうじゃないんです
うなずいてはいますが
そうじゃないんです
ずばりと解決策をしめしてくれますが
そうじゃ ....
人に弱さを見せられない宿命
人に涙を見せられない宿命
人に頼れない宿命
そんな宿命に駆られない私は
本当にラッキーだと思う
真夜中は部屋の小さな隙間からやってくる
なにも味方につけずに足音もさせずに入ってくるくせに
誰の目にも留まるようにわざとらしく大きく泣いて見せたり
吐息を漏らしたりしてここに大きな存在がい ....
幸せは、
と書きはじめようとして
私はそこで言葉に詰まって開き直る
敢えて語るほどのこともない 私は幸せである
自分の心が決める
とは誰が言った言葉だったか
それはなんだか
壁にかか ....
悲しみが一つ
悲しみが二つ
数えだしたら、切りがないので
数えてみるのを
止めてみました
嬉しいこと
悲しいこと
切ないこと
苦しいこと
生まれてから幾つ
楽しかったこ ....
止まりますか?
進みますか?
アズユーライク
もしも進んだら
パトカーに見つかって
罰金を請求されるかもしれない
もしも止まったら
後続車に追突されて
鞭打ちに ....
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179