すべてのおすすめ
季節はもう冬支度なのに
たんぽぽの綿毛になるんだと
あなたは言った
過ぎ去った日々を惜しむかのように
ひとびとは
大きな樅の木の下に集いだす
そんな季節に
たんぽぽの綿毛になるんだと
....
氷に閉ざされてしまったような
雪にすべてを覆われたような
透明を重ねた白い恋
だれも知らない
あなたも知らない
カタチにならないこの恋 ....
いつもとかわらない朝
私はピアノを弾きながら
ふと
最近使われてないギターに
目がいき
手にとって
音を出した
「チューニングが合ってないじゃん」
バカみたいに
一人でしゃべ ....
存在理由 存在理由
唱えれば唱える程
不思議な言葉
「君が僕のすべてだったら」
そうさりげなく独占欲を呟くあのひとも
「音がないと生きていけない」
とあわててヘッドフ ....
所詮
俺は凡人
大衆の中で
埋もれていくだけ
教科書には
載れないし
新聞にも
載れないし
雑誌にも
載れないし
テレビにも
でれないし
誰も俺を見てないし
ほらほら
何も ....
動かなければ何もはじまらない
変化を恐れていては何も手に入らない
まず動くこと
結果が吉であれ凶であれ
動いたという事実が励ましてくれる
可 ....
今も世界のあちこちで飢餓に苦しみ
大切な命をおとしている子供達がいる
今も世界のあちこちで性犯罪が起き
苦しんでいる女達がいる
今も世界のあちこちで戦争により
尊い命を亡くした人 ....
ロシータっていうおばあちゃんは
サンホアンで一番年取ってて
猫にやさしくて
工房の隣の彼女の家には
いつも猫がたくさんいて
使い物にならないボートが
とまっている
....
風に舞いあがる落ち葉
その向う先
俺の心の深いところには
一人で向う旅路の果てが
虚ろげに映る
忘れることなどないけれど
多くの過ちは風化して
貨物列車で運ばれていっ ....
鬼だ
「捨てられた」と
呟いた口からは牙が
「苦しい」と
抑えた胸は垂れ あばらが
涙があふれた目は
赤く濁り 血の涙が
「あなたに触れていたい」と
願っていた手は ....
夜寝る前に読書していると
開いた本のなかから
うっすらと光を帯びた手があらわれ
わたしに差し出されていた
その手を握ると
不思議な想いが心に流れ
明日に怯えるわたしの影は ....
今日の夕食は久しぶりに豪勢だった
メニューはハーブ鳥の焼き物
チンゲンサイのソテー
ポタージュ
白ご飯の四品だった
この前実家から荷物が届き、それも以前詩にし ....
夜巡る光は溢水もない
無限ではない人々の心の渦
海風がなびいて吹き荒れる
季節外れの海辺の砂のお城
夜の公園一人たたずむ僕のすがた
大した事もないが生きている世 ....
よかったのかもしれないな
そんなふうに
思うなら
そのとき、
あなたは、 孤独の中にはいなかった
そう。 ....
もし貴方が寂しかったら
笑ってごらん
少し周りが明るくなるから
そして泣いてごらん
空が笑っているから
がむしゃらに進んで
行き場が見えなくても
道は必ず開ける
自分の道を見つける ....
ふりしきる雨
雨してしまう
雨の
冷たい
季節
星夜
の
さく{ルビ夜=や}
の
雨
の
下
影もなく
灯る
灯台の夜が
流体にひそみ
その吐息にふれれば
はち切れて ....
空にはいつも夢があった
憧れが青くきらめき
愛さえも赤く燃えていた
だけどこんな曇り日には
未来が見えなくて
泣き虫の君の瞳から
大粒の雨が降る
悲しまないで 君だけは
決して ....
夜にひたる
有刺鉄線のように黒々とぎしぎしと
木々は
まだ冷えて(閉じて)
ouaaaaaouaaaaa
(あれは「からす」?)(あれは((ぬえ)))
まだ寝てなくちゃいけ ....
今日、久しぶりに友人と将棋をした
知り合ってかれこれ3年半ほどになるが
色々とトラブルもあり一時縁の切れた友人だった
最近になりまた親しくなりまた将棋を始めたが
1年程 ....
ほんのくだらないことで
気分は悪くなるもの
ほんのちょっと気のきいた言葉で
気分は良くなるもの
長くて短い人生
楽しいことばかりじゃ
成長はないからな
暗闇を知っ ....
何事もなかった
そんな天気
昨夜あんなにも悲しくて
泣き叫んでいたのに
変わったことといえば
痛いほどに腫れている目
それくらい
雨でも降っていれば
もう少 ....
ぽろりと零した言葉に
私は支配された
カモシレナイ
イイエ タブンソウナノヨ
アア ソウナンダワ
自暴自棄と嘲笑され
私の吐き出した言葉達は
この体を縛り付 ....
君と僕は
他人同士さ
顔も名前も知らない
他人同士さ
生まれ変わっても
また一緒になろうって
生まれ変わる前に
誓っていたのさ
晩秋の青空に
黄金色の銀杏が舞う
どこまでも澄みきって
引き込まれそうな深淵
この時期
ぼくらは
いつも
ふたりで
深淵を見つめながら
露天風呂していた
のほほん
の ....
なんとなく身体が重い
洗濯機を回したはいいが
この雨で干すことができやしない
眠りの公園を
何度も行き来した後に
熱いブラックコーヒーを口に運び
ままならぬ夕方の ....
夕刻よ もっと光をください
冬の息づかいが とても つめたい
雲のミルフィーユ レースの裾に
遠い日のさくらのような
幻想の海が広がっている
雲の山 空の海ね
幼い頬のかけらが 溶かさ ....
もし
きみ が ぼく を
ガラスの水晶のように
見てるなら
少しでも指にふれたら
汚れてしまいそうな
壊れてしまいそうな
世にもきれいなものとして
見てるなら
....
だれも知らない
森を
ただひとり
泥濘を
重い足取りで
水に似た空気を
からだ一杯に
吸い込んで
役立たずの
想像力を
ぶら提げて
モーツァルトにも
創れない音楽を
肌に含ん ....
ずいぶん遠くまで歩いて
きみのクツはまるで
最初と違うカタチのようにみえる
たくさん土の上を転がって
きみの服はすっかり
元の色を失ったようにみえる
何度も傘が破れて ....
どんなに世の中が豊かになって
ごちそうが食べられるようになっても
お母さんが作ってくれるお茶漬けが一番うまい
漬物を肴にお茶漬けを食べる
そのうまさは格別なんだ
漬物を出 ....
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